野蛮人
1 未開人。蛮人。
2 粗野で教養がない人。不作法で粗暴な人。
とあります。
要するに自称『文明人』『教養人』から見た、未開の人たち、非文明人に対する一種の差別的表現でしょう。・・・まあ歴史的な使い方の変遷はあるようですが、ここでは単純に以上2つの意味や、「蛮行を行う人」の意味で考えます。
自称『文明人』『教養人』は、『文明人』『教養人』と言う言葉こそ『野蛮人』の反対語だと信じているでしょう。
でもその『文明人』の『文明』が地球規模の環境破壊を引き起こしました。
『教養人』の『教養』って、その『文明』を是とする『知識の詰め込み』、『洗脳』に近いものがあると思います。
『文明の利器』を使いこなしている『文明人』の多くは、単に使い方を知っているだけで、その機械の原理なんて知らない人が大部分でしょう。パソコン、テレビ、携帯電話・・・原理を知っていても、その生態系への影響まで思いを巡らせなかったり、無視したり・・・。
『知識人』の『知識』も単なる『博識』の場合が多く、マスコミなどが垂れ流す情報を鵜呑みにしていたり自分で本質を見極める『洞察力』があるわけではありません。
いわゆる『専門家』の意見と言っても、自然の摂理に対する洞察力は、彼らが『野蛮人』と呼ぶ未開の地の人々にかなわない場合が多いのではないでしょうか。
「野蛮人に文明を!」などと言って、いわゆる未開の地に『開発』と言う名の自然破壊行為を平然と行おうとする自称『文明人』こそ、排除されるべき『野蛮人』ではないでしょうか。いまだに開発だとか経済効果だとかしか語れない経済界の人々などは、その手の愚人の代表格でしょう。
生態系や自然の摂理を考えられずに「自然を切り開いて開発する」「経済をグローバル化する」なんて行為こそが『蛮行』です。
『野蛮』と言う単語に必ずしもネガティブな感覚を持っている訳ではありませんが、私自身が考えるネガティブな意味での『野蛮人』は、
1. いまだに経済成長や開発に心身を注いでいる人
2. 生態系への悪影響も考えられずにゴルフをやっている人間
3. 限られた資源をひとりで沢山浪費する権利があると考えている金持ち
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・などです。
現代の『文明人』『教養人』にこそネガティブな意味でのどうしようもない『野蛮人』が溢れていると考えています。だから悲惨な環境破壊が進み、人類は絶滅に向かって進んでいるのです。
自称『文明人』による『未開の場所、未開の人を文明化する』と言う思い上がりの行為こそ『蛮行』です。彼らが未開の地と呼ぶ場所こそ地球の生態系をしっかり守っている最後の砦でしょう。
- 関連記事
-
- 殺生 2020/08/17
- 忘れ去られた頃の突然の再開です。 2020/03/19
- ダサく恥ずかし事となる概念 2011/03/11
- ロシアの記録的な猛暑 2010/08/21
- 夏の暑い日に思う事2 2009/07/29
- 野蛮人 2008/09/29
- この夏の暑い日に思う事 2008/07/29
- 芝生 2008/05/29
- 対数関数的感覚 2008/04/05
- 指数関数的増加 2008/04/01
- 利子が付くのが当たり前?? 2007/09/17
- この夏一番印象に残った光景 2007/09/03
- 参議院選挙を終えて 2007/08/01