この夏一番印象に残った光景
隣町の柳津町では大きな花火大会があります。8月10日あたりです。花火大会は好きではないので日にちは覚えていませんが、この花火大会も憂鬱です。花火を見学する人だかりになるあたりに、密かな沢ガニの住処があります。この沢ガニの住処が踏まれたりして荒らされないか心配です。
8月6日の午後にそこを見にいったら、丁度夕立ちの後で、コンクリの道まで大きめの沢ガニが出ていて、頼もしくも感じましたが、人に踏まれないか心配です。・・・・
花火大会の後の8月13日、墓参りの後に現場に行ってみると、沢ガニの現場はゴミが散乱していて、沢ガニはとっても小さなのを数匹見つけた程度でした・・・
気分が沈んだまま、家族と会津の奥の早戸温泉に行く事にしました。早戸温泉は、10年以上前は、おんぼろで、きしむ階段を下りて行って、茶色っぽい湯につかる、地元のご老人が入りに来る混浴の情緒ある(ある意味凄い)温泉でした。その後経営者の高齢か何かが原因で、町に経営が変わって、和風の洒落た感じに立て直された温泉センターになりました。階段のかわりにエレベータで下りていくところが情緒がなくてお馬鹿です。私は昔のさびれた感じの方が好きです。
・・・それは兎も角、その温泉の露天風呂に行くと、そこの外の只見川のダムの堰き止め湖の様な流れのない部分に、黒い固まりがいくつも浮いていました。・・・藻でしょうか?ヘドロでしょうか?大きさは、直径4mくらいまでの円形や、幅0.5~2mで、長さは、長いもので5mくらいの細長い形だったり、それが渦を巻いたり・・・。そんな塊がダム湖に小宇宙のように、30~50塊くらい浮いていたのです。
こんな感じです。
これはなんでしょう?
川の水も淀んで汚いのに、それに輪をかけてこの黒い塊で川が汚くなって嫌だなって感じました。・・・その時です。露天風呂の近くの塊が、マスゲームのウエイブのように、端から順に光っていきました。
「ええっ?」って立ち上がって覗き込むと、それは、沢山の小魚が端から順に跳ねているのです。・・・・そう、この黒い塊は、魚の群だったのです。一匹が、10cm前後くらいの流線型の細い魚です。ウグイか何か清流の魚でしょうか?それが何百、何千(何万までいくでしょうか?)と集まって、組織構造を作っていたのです。いやあ、吃驚です。
観察していると色々楽しめました。一つの塊から、細い突起が伸びて、別のグループの塊にドッキングし、どんどんそちらの塊に合流してさらに大きな塊になったり、その逆に分裂したり・・・・飛び跳ねるのも、端から順にウエイブのように光りますので、全体として、一匹の大きなアメーバのような生き物に見えるのです。
露天風呂に一緒に入り合わせていた地元の方は、
「春の産卵時期は群れることもあるが、夏にこんなに群れているのは見たことがない。きっと鳥に狙わた時に、固まっていると自分が食べられる可能性が低いから、集団防衛として群れるのだ」・・・とか言っていました。
「鵜飼の鵜などが野生化して、ずっと西の方からやって来るのだ」とか・・・
そして、
「温泉の近くにいるのは、人間が近くにいると鳥が寄って来ない事を知っているからだ、」とも言っていました。
それは流石にないではないでしょうか?。さらに、固まっているより散った方が、捕まりにくいのではないか?・・とか色々考えました。・
一匹が跳ねると集団でパニクって(?)次々連鎖的に跳ねるのだろうか?・・・とか、こういう魚で、集団心理を研究したら面白いだろうな?とか、意志がある魚の振る舞いと、無意志の分子・・例えば油の振る舞いも全体で見ると同じような形の動きがあって、共通点があるな・・・とか、色々、昔、統計に凝っていた頃、調べてみたいなと考えていたことなど思い出しました。散逸構造も調べたいな・・・・
まあ、それらは兎も角、たとえ川の上流から集まって来たとしても、これだけの密な魚の群の塊か、40も50も出来るほどの魚が、只見川のこの周辺にいたことを嬉しく思いました。こんなに密な、こんなに沢山の魚の群を見たのは初めてです。魚の養殖場でもこんなに沢山の魚を見たことはありません。これが魚の危機的な状況なら困りますが、これだけの壮大な魚の群を見れたことが、今年見た光景の中でも、最も印象に残る光景です。
また、早戸温泉に行って、この魚の群の塊を見てみたいものです。
※写真は、温泉を出てから外に出て撮影しました。
8月6日の午後にそこを見にいったら、丁度夕立ちの後で、コンクリの道まで大きめの沢ガニが出ていて、頼もしくも感じましたが、人に踏まれないか心配です。・・・・
花火大会の後の8月13日、墓参りの後に現場に行ってみると、沢ガニの現場はゴミが散乱していて、沢ガニはとっても小さなのを数匹見つけた程度でした・・・
気分が沈んだまま、家族と会津の奥の早戸温泉に行く事にしました。早戸温泉は、10年以上前は、おんぼろで、きしむ階段を下りて行って、茶色っぽい湯につかる、地元のご老人が入りに来る混浴の情緒ある(ある意味凄い)温泉でした。その後経営者の高齢か何かが原因で、町に経営が変わって、和風の洒落た感じに立て直された温泉センターになりました。階段のかわりにエレベータで下りていくところが情緒がなくてお馬鹿です。私は昔のさびれた感じの方が好きです。
・・・それは兎も角、その温泉の露天風呂に行くと、そこの外の只見川のダムの堰き止め湖の様な流れのない部分に、黒い固まりがいくつも浮いていました。・・・藻でしょうか?ヘドロでしょうか?大きさは、直径4mくらいまでの円形や、幅0.5~2mで、長さは、長いもので5mくらいの細長い形だったり、それが渦を巻いたり・・・。そんな塊がダム湖に小宇宙のように、30~50塊くらい浮いていたのです。
こんな感じです。
これはなんでしょう?
川の水も淀んで汚いのに、それに輪をかけてこの黒い塊で川が汚くなって嫌だなって感じました。・・・その時です。露天風呂の近くの塊が、マスゲームのウエイブのように、端から順に光っていきました。
「ええっ?」って立ち上がって覗き込むと、それは、沢山の小魚が端から順に跳ねているのです。・・・・そう、この黒い塊は、魚の群だったのです。一匹が、10cm前後くらいの流線型の細い魚です。ウグイか何か清流の魚でしょうか?それが何百、何千(何万までいくでしょうか?)と集まって、組織構造を作っていたのです。いやあ、吃驚です。
観察していると色々楽しめました。一つの塊から、細い突起が伸びて、別のグループの塊にドッキングし、どんどんそちらの塊に合流してさらに大きな塊になったり、その逆に分裂したり・・・・飛び跳ねるのも、端から順にウエイブのように光りますので、全体として、一匹の大きなアメーバのような生き物に見えるのです。
露天風呂に一緒に入り合わせていた地元の方は、
「春の産卵時期は群れることもあるが、夏にこんなに群れているのは見たことがない。きっと鳥に狙わた時に、固まっていると自分が食べられる可能性が低いから、集団防衛として群れるのだ」・・・とか言っていました。
「鵜飼の鵜などが野生化して、ずっと西の方からやって来るのだ」とか・・・
そして、
「温泉の近くにいるのは、人間が近くにいると鳥が寄って来ない事を知っているからだ、」とも言っていました。
それは流石にないではないでしょうか?。さらに、固まっているより散った方が、捕まりにくいのではないか?・・とか色々考えました。・
一匹が跳ねると集団でパニクって(?)次々連鎖的に跳ねるのだろうか?・・・とか、こういう魚で、集団心理を研究したら面白いだろうな?とか、意志がある魚の振る舞いと、無意志の分子・・例えば油の振る舞いも全体で見ると同じような形の動きがあって、共通点があるな・・・とか、色々、昔、統計に凝っていた頃、調べてみたいなと考えていたことなど思い出しました。散逸構造も調べたいな・・・・
まあ、それらは兎も角、たとえ川の上流から集まって来たとしても、これだけの密な魚の群の塊か、40も50も出来るほどの魚が、只見川のこの周辺にいたことを嬉しく思いました。こんなに密な、こんなに沢山の魚の群を見たのは初めてです。魚の養殖場でもこんなに沢山の魚を見たことはありません。これが魚の危機的な状況なら困りますが、これだけの壮大な魚の群を見れたことが、今年見た光景の中でも、最も印象に残る光景です。
また、早戸温泉に行って、この魚の群の塊を見てみたいものです。
※写真は、温泉を出てから外に出て撮影しました。
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