ヤマノススメ 2合目@八幡山(283m)
滋賀のヤマノススメ・スタンプラリーの2合目(※)は、
近江八幡市にある八幡山(はちまんやま)(283m)
※TVアニメ「ヤマノススメ」では、各話を○○合目と表記している。
日本百名山の伊吹山(1377m)や天下分け目の合戦で有名な賤ヶ岳(421m)はまだしも、他にも霊仙山(1094m)とか武奈ヶ岳(1214m)などと言った名山が多くある中、滋賀県民にでさえそれほど知名度があるとは思えない八幡山が選ばれているのは、大人の事情。
八幡山にも近江鉄道グループが運営しているロープウェーが運航しているからだろう。
木之本から琵琶湖沿いを走るせせらぎ街道へ。
秀吉の天下取りの舞台にもなった長浜城(復元)
途中彦根市の大型SC付近でお決まりの渋滞に巻き込まれる。
3月に行った沖島が見えてきた。
近江八幡市に入り水郷の運河に差しかかると、左手に八幡山が見えてきた。
鶴が羽を広げたような山容から、”鶴翼山”とも呼ばれている。
登山口のある日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)へ。
観光地にしては珍しく、山門前には無料駐車場がある。
11:23 日牟禮八幡宮(標高約88m)
山頂まで15分おきにロープウェーが運行されているが、もちろん歩いて登ります。
八幡山のスタンプポイントも八幡山展望館に設置されています。
八幡山ロープウェー(近江鉄道グループ)
※なおロープウェイではなく、HP表記のロープウェーにしています(笑)
まずはハイクの無事を祈願する。
祭神は誉田別尊(ほんたわけのみこと=応神天皇)、息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)、比賣神(ひめかみ=宗像三女神)の三柱。
古くから近江商人の信仰を集め、二大火祭の「左義長まつり」と「八幡まつり」は国の選択無形民俗文化財になっている。
登山口は本殿の右手を進んだ先にある。
ロープウェー乗り場の先にある八幡公園や北麓の百々(もも)神社側からも登山可能。
11:28 八幡山八幡神社登山口(標高約90m)
案内看板によるとロープウェー山上駅まで約22分。
先ほどの賤ヶ岳と比べて、意外と道幅が狭く、路面も荒れ気味。
途中見かけた巨大なキノコ。
岩が剥きだしの箇所もあり、例えるなら以前登った金華山(329m)に似ている感じ。
斜面に取り付きながらゆるやかに登っていく。
スニーカーでも登れると思うが、濡れていると滑り易いのでご注意を。
11:38 尾根出合(標高約157m)
市街地近くにある里山だが、2月にこの先でイノシシが出没したそうだ。
11:38 八幡公園コース合流点(標高約155m)
ここで公園側からのコースと合流。
ハイクに不慣れな方や小さなお子さん連れの方はこちらから登った方がいいです。
合流点から先は道幅が広くなる。
ただし大きな岩や段差も多いので、歩き易い靴がベター。
この付近で普段着の観光客の男女とすれ違う。
下山で利用する観光客はいるようだが、歩いて登るのはやはり少ないようだ(笑)
危険個所を知らせる警告看板。
滑落の恐れ? そんなに危ないのか?
途中にあった湧水。
恐る恐る飲んでみたが、けっこう美味しかった。
どこが危険??
この先道が二手に分かれたが、どちらに進んでもすぐに合流します。
路面はコンクリート舗装されている。
強いて言えば、路盤が割れて傾いている箇所があり、濡れていると滑り易いぐらい。
また警告看板です。
所要時間の表示を含め、全般的に八幡山にある看板はチョッと誇張気味でした。
11:49 分岐(標高約210m)
不動明王と題字された鳥居がある。
山頂へは左手の冠木門をくぐっていく。
分岐から先は傾斜も少し急になって段差も大きくなる。
確かに観光客だと少し危ないかもしれないが、普通のハイカーならノープロブレム。
山上駅が見えてきた。
11:54 八幡山ロープウェー山上駅(標高約253m)
元々八幡山山上には日牟禮八幡宮の上社があったが、
1585(天正13)年、秀吉の甥の豊臣秀次がこの地を拝領。本能寺の変後に焼失した安土城に代わり、新たな近江の要衝として八幡山(近江八幡)城が築かれた。
スタンプポイントは山上駅の上にある。
11:55 展望館(標高約261m)
RC造2階建で六角形の外観。かつて二の丸だった場所に立っている。
ここは恋人の聖地にもなっており、名物の八幡瓦を模した瓦絵馬が奉納されていた。
おそらく変わら(瓦)ぬ愛を誓うという意味があるのだろう。でも瓦だと、二人の愛もいずれ砕けてしまうのでは?(笑)
眼下には秀次が安土から城下町を移築させて作った近江八幡の街並みが広がる。
東側には織田信長公の居城安土城のあった安土山(199m)
こちらは無料だった10年ほど前に1度登ったことがある(現在は有料)
八幡山のスタンプポイントは入ってすぐのところにあった。
なおここではスタンプラリーの用紙が切れていましたのご注意を。
2座目の八幡山スタンプをGET!!
八幡山のスタンプはここなちゃん。
スタンプが2個集まったので、プレゼントを貰いに売店のレジに持っていく。
景品のトートバッグ(トイロ・エコトート)は全部で10色。
4月から始まっており、合計2000個限定でもう無くなっているかと心配だったが、まだ大丈夫でした。でも人気のあるワインレッドやイエローグリーンなどは品切れだった。
迷った末、オレンジ色をチョイス。
景品と引き換えに、台紙に主人公のあおいちゃんスタンプを押印。
売店でも木ハガキ(700円)やカンバッジ(1000円)などのグッズが販売されています。
ふん、ちっとも欲しくなんかないよ・・・
2階の資料コーナーに行ってみる。
ヤマノススメ シーズン1st・2ndの作品パネル展(無料)が開催中。
登場人物の等身大パネルを始め、アニメの名場面が展示されている。
コミックもTVアニメも見たことないが、確かにゆるふわな雰囲気が感じられる。
チョッとは興味が出てきたかも(笑)
TVアニメが放映されていたので、しばし見入ってしまった(笑)
ただ残念なことに、この作品パネル展は6月28日(日)で終了しました。
2階は回廊式になっており、近江ゆかりの戦国武将たちのパネルも掲示されている。
私の好きな武将は蒲生氏郷(1556~1595)
信長・秀吉に仕え会津91万石を封ぜられた。もし彼が早逝しなければ家康の天下はなかったとも謂われる。
良質な土を使った八幡瓦は、秀次の整備した八幡堀を使い各地に運ばれていった。
展望館の見学はこれぐらいにし、外へ(12:05)
石垣の周りではアジサイが満開だった。
12:07 村雲御所・瑞龍寺門跡(標高約283m)
八幡山城本丸があった場所で、八幡山最高地点でもある。
1595(文禄4)年の”秀次事件”で秀次が切腹後、八幡山城は僅か10年で破却された。
関白秀次の母の智(とも)が出家して日秀尼となり、京都嵯峨の村雲に瑞龍寺を建立。
秀次の死を悲しんだ後陽成天皇より、寺名や寺領を拝領した日蓮宗唯一の門跡寺院で、”村雲御所”とも称された。寺の紋章は天皇家と同統の十六菊華紋。
その後1963(昭和38)年に京都から現在の本丸跡に移転された。
湖東二十七名刹霊場の第二十番札所にもなっており、内部を拝観(300円)することもできる。
同じく本丸跡にある金生稲荷大明神。
こちらは商売繁盛の御利益がある。
瑞龍寺を後にし、北の丸へ(12:12)
標識では80m(5分)となっているが、そんなにかからない。
八幡山城は高石垣の総石垣作りで、隅部分は算木積みになっている。
12:14 北の丸跡(標高271.8m)
観光客はいたが、あおいちゃんたちのような山ガールは全くいません(笑)
ここには三角点(三等・八幡)がある。
東西方向の眺望が開けていて、西側には琵琶湖や湖西の比良山系が望める。
秀次が築城した頃は山麓間近まで湖が迫っていて、天然の要害でもあった。
安土山の背後にある繖山(きぬがさやま)には南近江の戦国大名、(佐々木)六角氏の観音寺城があり、山全体が巨大な山城だったとされる。
北の丸を後にし、西の丸へ(12:18)
なお右手に進むと、百々神社方面に至る縦走路。こちらも機会があれば歩いてみたい。
12:19 西の丸跡(標高約273m)
うん、なんだ? あのオブジェのようなものは?
オブジェはLOVEと書いてあり、これも恋人の聖地に関連して設置されたのだろう。
記念撮影用の三脚替わりのカメラ置きもある。
という訳で撮影してみました(笑)
ここからは西側の眺めが良い。
円錐状の存在感のある山は、俵藤太(藤原秀郷)の百足退治で有名な三上山(432m)
10年で廃城になったとはいえ、石垣の堅固さから近江の要衝だったことが分かる。
二の丸跡にあるお願い地蔵尊。
可愛らしい前掛けを付けた小さなお地蔵様が並んでいる。
毎年6月の第1日曜に地蔵尊まつりが開かれる。
ロープウェー(片道490円)で降りようかと思ったが、ちょうど出発し次便は15分待ち。
待っている間に降りられてしまいそうなので、下りも徒歩(12:32)
12:45 八幡公園コース分岐点(標高約155m)
下りは八幡公園コースへ。
途中ロープウェーの下を交差します。
この看板のところで道が二手に分かれる。
どちらに行っても公園だが、直進すると大手道方面に出るらしい。
この付近で地元の方と思しき男性とすれ違う。
文殊山同様、毎日登っておられる方も多いようだ。
12:54 八幡山八幡公園登山口(標高約90m)
下りは22分。
こちらが麓と山上を結ぶ八幡山ロープウェー。
土曜日で混雑していて30分待ちのようだ。それなら待っている間に登った方が早いですよ(笑)
ロープウェーのボディにはヤマノススメのラッピング(あおいちゃんver.)
残念ながらこれも6月28日で終了しました。
登り下りとも20分ほどで登れてしまうので、単体だと全然物足りない。
大人の事情で選ばれたのは分かるが・・・
もうチョッと続きます・・・
やっぱり、山っていいね!
八幡山(鶴翼山)(283m)(登り:八幡神社コース 下り:八幡公園コース)
標高差193m
登り 26分、下り 22分、TOTAL 1時間26分
出会った人 40人ぐらい 出会った動物 なし
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