TOKYO巡礼歌 唐獅子牡丹

文楽(人形浄瑠璃)と昭和の日本映画と麻雀漫画について書くブログ

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

黒川能 王祇祭 2019[二日目・春日神社]山形県鶴岡市黒川

王祇祭一夜目・当屋の記事はこちら。 一夜目の演能を観終え、上座当屋から雪道を歩いて王祇会館へ戻ると、休憩所内は明かりが落とされており、先に戻っている人たちは仮眠をとっていた。すでに5時半を過ぎていて時間的にあまり寝られないので、ちょっと休憩…

黒川能 王祇祭 2019[一夜目・当屋]山形県鶴岡市黒川

「黒川能」は山形県鶴岡市黒川地区に伝わる民俗芸能の能楽で、鎮守の春日神社の氏子によって継承されている。その演能の中でもとくに有名なのは、毎年2月1日から2日にかけて行われる「王祇祭(おうぎさい)」だろう。黒川能自体は出張公演もあり、国立劇場の…

文楽 2月東京公演『桂川連理柵』国立劇場小劇場

ときどき前を通る新聞店の店先に、腰ほどの高さのスチールのラックが据えられている。その上には常に清潔に掃除された水槽が置かれていて、中には一匹の大きなカメが住んでいる。両手に乗せても太い手足がはみ出すであろうほどの大きなカメだ。飼い主に磨い…

文楽 2月東京公演『鶊山姫捨松』『壇浦兜軍記』国立劇場小劇場

なぜか拷問もの2本立ての第三部。両方とも最近大阪で出たばかりの演目なので、東西の配役違いによる比較や2公演見ての感想を中心に書きたいと思う。 ■ 鶊山姫捨松。大阪で11月に出たときから岩根御前・大弐広嗣・父豊成卿の人形配役を変更して上演。 View th…

文楽 2月東京公演『大経師昔暦』国立劇場小劇場

『大経師昔暦』。またも読めない。「だいきょうじ・むかしごよみ」だそうです。「経師」は経巻・仏画等を表装する者。「大経師」とは、経師の代表として朝廷御用を受け大経師暦の発行権を与えられた者のこと。 ■ 大経師内の段。 京都烏丸の大経師家は朝廷か…

文楽 トークイベント:吉田和生「『大経師昔暦』について」文楽座話会

2月4日開催、NPO法人人形浄瑠璃文楽主催のイベント。和生さんにご出演の第二部『大経師昔暦』について語ってもらうという趣旨の会だったが、『大経師』の話自体が微妙すぎて和生さんが途中で話すことがないと言い出し(衝撃の展開)、ほとんどが質疑応答の時…

文楽  トークイベント:桐竹勘十郎「『壇浦兜軍記』阿古屋琴責の段について」文楽座学

2月5日開催、NPO法人人形浄瑠璃文楽座主催のイベント。今回の内容は勘十郎さんから阿古屋についてお話しいただくというものだった。簡易ながら以下にお話の内容を整理し、まとめる。また、撮影可能だったため、後列席で写りは悪いけど写真もつけている。ご参…