筑摩書房

イヴェント「大人のためのリテラシー:これからの知恵と技法を考える」(INSTeM)

2024年3月9日と10日に、INSTeM Convention 2024 Spring「大人のためのリテラシー:これからの知恵と技法を考える」というイヴェントが開催される予定です。 INSTeM(インステム)とは、2022年7月に設立された一般財団法人で、Inter-field Network for Scienc…

記憶装置としてのカード

「持ってたはずなのに近頃見かけないな」と思っていた本が、電子化した本を放り込んでいるフォルダに見つかるケースがままある。 先日、電車での移動中、iPad Proの画面を見ながら、「そういえば」とたいそう久しぶりに電子書籍管理アプリを起動してみたとこ…

「「終わり」の見えない資本主義の〈その先〉とは?」

2023年8月4日(金)の夜は、代官山蔦屋書店で、大澤真幸さんとの対談でした。 大澤さんの新著『資本主義の〈その先〉へ』(筑摩書房)の刊行を記念して「「終わり」の見えない資本主義の〈その先〉とは?」というタイトルでお話しをしました。 同書は、これ…

『田中美知太郎全集 増補版』(全26巻、筑摩書房、1987-1990)

本が届いた。今日はいい日だ。 『田中美知太郎全集 増補版』(全26巻、筑摩書房、1987-1990) ある大学図書館の除籍本。この全集、プラトンやプロティノスなどの翻訳も収めているのですね。『ギリシア語入門』(松平千秋との共著、岩波書店)は入っていない…

「エエカゲンがおもしろい」

2021年11月17日の朝日新聞に掲載の「エエカゲンがおもしろい 京大名物の数学者が説いた「生き方」の解」という記事で取材にコメントしました。 テーマは、一刀斎こと森毅さんとその著書『エエカゲンが面白い 数学・教育・大学』(ちくま文庫)についてです。…

2020年に刊行した本

2020年に刊行した本は、以下の4冊でした。 ★『わたしの外国語漂流記』(共著、河出書房新社) ★『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(吉川浩満との共著、筑摩書房) ★『マルジナリアでつかまえて』(本の雑誌社) ★『記憶のデザイン』(筑摩選書01…

新刊『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』

3月14日に、吉川浩満くんとの共著『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。――古代ローマの大賢人の教え』(筑摩書房)が刊行されます。 2017年から18年にかけて、「webちくま」で連載した「賢人エピクテトスに学ぶ人生哲学――人生がときめく知の技法」(全…

ジョン・R・サール『MiND――心の哲学』がちくま学芸文庫入り

2006年に刊行したジョン・R・サール『MiND――心の哲学』(山本貴光+吉川浩満、朝日出版社)が、このたびちくま学芸文庫から再刊されました。 旧版も長く読んでいただいておりましたが、しばらく品切れが続いていたところ、筑摩書房の田所健太郎さんから連絡…

「教養の更新のために」

「ちくま」2018年6月号(筑摩書房)に寄稿した大澤聡『教養主義のリハビリテーション』の書評「教養の更新のために」が、同書特設サイトにも掲載されました。 大澤さんとは、このあたりのことについてまたお話しする機会があればと念じております。

教養の更新のために

「ちくま」2018年6月号(筑摩書房)に「教養の更新のために」と題して書評を寄稿しました。 大澤聡『教養主義のリハビリテーション』(筑摩書房)について書いております。 教養という言葉や考え方自体がよく分からないものになりつつある現在、その来し方行…

『高校生のための ゲームで考える人工知能』刊行記念対談

2018年5月12日(金)に青山ブックセンター本店で、三宅陽一郎さんとの共著『高校生のための ゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書)について対談を行いました。 三宅さんとこうして話すのは三度目くらいでしょうか。 同書では扱っていないニューロA…

「人生がときめく知の技法」第28回

「webちくま」で吉川浩満くん(id: clnmn)と連載中の対談「人生がときめく知の技法」第28回は、完結に向けて「エピクテトス先生をアップデートする(その二)」です。 よろしくお願い申し上げます。

新著『高校生のためのゲームで考える人工知能』できました

三宅陽一郎さんとの共著『高校生のための ゲームで考える人工知能』(ちくまプリマー新書296、筑摩書房、2018/03/05発売)ができました。 編集は吉澤麻衣子さん、イラストはしましまいぬさん、装幀はクラフト・エヴィング商會さんです。 コンピュータ上に知…

「人生がときめく知の技法」第24回

吉川浩満くん(id: clinamen)との連載「人生がときめく知の技法」(webちくま)、第24回が公開されました。 同連載では、エピクテトス先生の教えを中心にして、人生をときめかせるための哲学を学ぼうではないか、ということで吉川くんと私の二人が対話をし…

本のしぶとさ

次に刊行する予定の『夏目漱石『文学論』論(仮題)』(幻戯書房)の作業も大詰めで、目下は同書の附録としてつける「『文学論』110年の読解」という文書をこしらえている。 これは、1907年に『文学論』が刊行されて以来、同書について誰がどのような評価を…

「人生がときめく知の技法」第15回

吉川浩満くん(id: clnmn)との連載「人生がときめく知の技法」第15回が公開されました。 「哲学の訓練(その三)」と題して、さらに具体的にエピクテートス先生による「心像の正しい使用」に迫ります。 はじめて『人生談義』を読んで以来、そこで言われてい…

ストア派への道

いわゆる哲学の本を読むようになったのは、いつだっただろう。 自覚的に読むようになったのは、たぶん高校生の頃のこと。 世界史の先生が、夏休みの読書案内というのでつくってくれたブックリストを頼りに、ヘロドトスの『歴史』(松平千秋訳、全3冊、岩波文…

「人生がときめく知の技法」第8回

ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。 webちくまに吉川浩満くん(id:clnmn)との共著「人生がときめく知の技法」第8回を寄稿しました。 「人間の諸能力について、考える」と題して、エピクテートス先生が指摘する「権内」「権外」について、さらに検討を進めて…

ブルーノ・スネル『詩と社会――社会意識の起源に対するギリシャ詩人の影響』

ブルーノ・スネル『詩と社会――社会意識の起源に対するギリシャ詩人の影響』(新井靖一訳、筑摩書房、1982/08) Bruno Snell, Dichtung und Gesellschaft: Studien zum Einfluß der Dichter auf das soziale Denken und Verhalten im alten Griechenland (Cla…

新連載、始めました。

webちくまで、吉川浩満くん(id:clnmn)と共著で新連載を始めました。 題して「人生がときめく知の技法」。 第1回は「元祖・自己啓発哲学者、エピクテトスって?」です。 ご覧いただければこれ幸い。 www.webchikuma.jp 人生談義〈上〉 (岩波文庫) 作者: エ…

全巻目次

今から40年ほど前に編まれた批評集。以下の当ブログ各エントリーに目次を掲げた。 編集=篠田一士、川村二郎、菅野昭正、清水徹、丸谷才一 版元=筑摩書房 刊行=1974-1975 ⇒第1巻「近代批評の成立」(1974/06、ISBN:B000J9A62Y) http://d.hatena.ne.jp/yak…

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★『世界批評大系7 現代の小説論』(筑摩書房、1975/03、ISBN:B000J9A61K) ■目次 ・ミハイール・バフチーン「叙事詩と長篇小説」(川端香男里訳) ・マクス・コメレル「ドン・キホーテにおけるユーモラスな人格化」(円子修平訳) ・アンガス・ウィルソン「…

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★『世界批評大系6 詩論の現在』(筑摩書房、1974/10、ISBN:B000J9A61U) ■目次 ・マリーナ・ツヴェターエワ「光の驟雨」(工藤正広訳) ・ユーリイ・トゥイニャーノフ「フレーブニコフについて」(新谷敬三郎訳) ・L.C.ナイツ「マクベス夫人には何人の子供…

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★『世界批評大系5 小説の冒険』(筑摩書房、1974/08、ISBN:B000J9A624) ■目次 ・マルセル・プルースト「サント=ブーヴとバルザック」(清水徹訳) ・ヴァージニア・ウルフ「現代小説」(大沢実訳) ・ローベルト・ムージル「カフカとヴァルザー」(城山良…

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★『世界批評大系4 小説と現実』(筑摩書房、1975/08、ISBN:B000J96O8O) テリー・イーグルトンの『文学とは何か』を再訪して、「文学」という概念の変遷とその幅について整理する必要を感じる今日この頃。 ここのところ目次構成を掲げている、この『世界批評…

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★『世界批評大系3 詩論の展開』(筑摩書房、1975/06、ISBN:B000J96O8O) ■目次 ・シュテファン・ゲオルゲ「ジャン・パウル」(氷上英廣訳) ・シュテファン・ゲオルゲ「ヘルダーリン」(氷上英廣訳) ・フリードリヒ・グンドルフ「ヘルダーリンの『多島海』…

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★『世界批評大系2 詩の原理』(筑摩書房、1974/12、ISBN:B000J9A62O) ■目次 ・エドガー・アラン・ポー「構成の原理」(篠田一士訳) ・シャルル・ボードレール「美術批評抄」(阿部良雄訳) ・シャルル・ボードレール「リヒャルト・ワグナーと『タンホイザ…

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★『世界批評大系1 近代批評の成立』(筑摩書房、1974/06、ISBN:B000J9A62Y) 編集は、篠田一士、川村二郎、菅野昭正、清水徹、丸谷才一。全7巻について、日を分けて1巻ずつ目次を掲げよう。 ■目次 ・サミュエル・ジョンソン「ミルトン伝」(朱牟田夏雄訳) …

重版と翻訳

2008年に刊行した『ゲームの教科書』(馬場保仁との共著、ちくまプリマー新書98、筑摩書房、2008/12/10、ISBN:4480688021)の重版が決定しました。ご愛読に感謝します。ありがとうございます。 主にコンピュータゲームを念頭に、ゲームとはなんだろうか、あ…

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【追記】2006/12/18 22:20 慶應MMCメールマガジンへのリンクを修正しました。 ご無沙汰しております。2006年の後半は、春から教えに行っている専門学校で、ゲーム・デザイン(企画方法)に加えてプログラムの概論講義を担当しています。 プログラムなどと言…