2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

男と男のいる文学

ベンチに腰掛けて読書をしていたら、だれかが私の肩をたたく。なんだろうと思って見ると、先ほどから隣に座っていた見知らぬ男性。「ちょっといいですか?」それは、くっきりとした目鼻立ちをした青年で、灰色と碧色がまざりあったようなちょっと印象的な眼…

ディアスポラ/コードのあわいから創発する出来事

*「2006年の印象に残った書物」に追記したものと同じ内容です。同エントリーがやたらと長くなって更新箇所が埋もれがちなので、追記分を別途掲載する次第。 ★グレッグ・イーガン『ディアスポラ』(山岸真訳、ハヤカワ文庫SF1531、早川書房、2005/09、ISBN:4…

モノサシ探し/教養について

2007年01月03日の朝日新聞「モノサシ探し――文化の現場から(1)」(執筆=野波健祐さん)にコメントを寄せました。 昨今の古典人気(光文社古典新訳文庫やクラシック・ベスト100など)を受けて、教養や知のあり方について、どんなふうに眺めているか、そもそも…

2006年の印象に残った書物

【追記】2007年01月10日:07を追加。 【追記】2007年01月08日:06を追加。 【追記】2007年01月07日:05と「美術」の項目(書目のみ)を追加。01のコメントを加筆訂正。 【追記】2007年01月05日:04を追加。 2006年中に目を通した書物のなかから、印象に残っ…