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『文藝』2024年冬季号(河出書房新社)ゲーム特集

『文藝』2024年冬季号(河出書房新社、2024.10.07)の「ゲームをせんとや生まれけむ」特集に「そこは何ができる場所なのか」という文章を書きました。 拙著『文学のエコロジー』(講談社)で、文芸作品にはどのような世界が描かれているかという関心から、こ…

書評『スクウェア・エニックスのAI』(ボーンデジタル)

「週刊読書人」2024年10月4日号に『スクウェア・エニックスのAI』(ボーンデジタル)の書評を書きました。三宅陽一郎さん率いるスクウェア・エニックスのAIチームのメンバーが、ゲーム開発に関わる多様なAIをその発想と技術の観点から案内してくれる贅沢な本…

DISTANCE.mediaの新編集委員に田中みゆきさんが就任

DISTANCE.mediaでは、2024年10月から編集委員として新たに田中みゆきさんに加わってもらうことになりました。 田中さんは、障害とアクセシビリティの観点からデザインや表現全般を探索されており、書籍の執筆や展覧会の企画などで、ご活躍されています。田中…

石井千湖『積ん読の本』(主婦と生活社、2024)

石井千湖『積ん読の本』(主婦と生活社、2024)で取材を受けました。 積ん読をテーマにした本で、12名の人たちへのインタヴューから成ります。登場するメンバーは、下の表紙写真の帯をご覧くださいませ。 私が登場するパートの扉はこんな具合です。 発売後忽…

東京工業大学から東京科学大学へ

そういえば、2021年から勤めている東京工業大学が、本日(2024年10月1日)から、東京医科歯科大学と合併して「東京科学大学」に改称されました。 大学当局による略称は「Science Tokyo」とのことです。 実際に人びとのあいだでは、どんな略称に落ち着いてい…

「図書新聞」2024年上半期読書アンケート

「図書新聞」第3649号(2024/07/27)の「2024年上半期読書アンケート」に回答しました。3冊を選んで150字ほどで紹介するコーナーです。 なにを選んだかは、ご覧になってのお楽しみ。 私も同号を読んで、何冊か注文しました。 toshoshimbun.com

斎藤哲也+山本貴光+吉川浩満「哲学入門書に入門する」

2024年5月23日(木)追記: NHK出版新書/NHKブックスのTwitterアカウントが、当日の様子について投稿しております。 昨日は紀伊國屋書店新宿本店での『哲学史入門』刊行記念 「哲学入門書に入門する」(出演:斉藤哲也さん、山本貴光さん、吉川浩満さん)に…

「未来の人類研究センター」ウェブサイト更新

「未来の人類研究センター」(東工大)のウェブサイトが更新されました。 私は2023年度から2024年度まで、同センターに所属しています。 昨年度に続いてセンター長の伊藤亜紗さん(芸術)のもと、川名晋史さん(国際政治学)、髙橋将記さん(時間栄養学)と…

「文学フリマ東京38」

2024年5月19日(日)に開催される「文学フリマ東京38」に、吉川浩満くんと出店します。 できたてほやほやの『人文的、あまりに人文的 同人版』第2号を販売する予定です。 同号のアンケート特集「はじめての哲学書」では、哲学方面の研究者、人文書を編んだり…

小津夜景×山本貴光「本という地図、読むことと書くこと」

2024年5月19日(日)追記: 下記でご紹介した小津夜景さんとの対談は、2024年6月13日(木)までアーカイヴ視聴の販売も行うそうです。 気になる方はご検討くださいませ。 詳しくは下記からどうぞ。 https://bbarchive240512a.peatix.com/ 写真は、イヴェント…

エリック・ジマーマン『遊びと創造』(高崎拓哉訳、BNN)

エリック・ジマーマン『遊びと創造』(高崎拓哉訳、BNN、2024/04/17) プレイ(遊び)、それを成り立たせるシステム(しくみ)、それを作って試すデザイン(設計)という三つの要素から、遊びと創造を探る本です。ルールをつくって試し、気づいたことを考察…

東工大に着任して4年目になりました

東京工業大学に着任して4年目となりました。 第1クォーターは「立志プロジェクト」と「哲学B」を担当します。 また、昨年度に続いて、伊藤亜紗さんが率いる「未来の人類研究センター」で活動します。 そういえば、今年は吉川浩満くんと最初の本である『心脳…

澤直哉『架空線』(港の人)書評

「図書新聞」2024年4月6日号に、澤直哉『架空線』(港の人)の書評を書きました。 一枚の紙から出発して、本とそれが人間にもたらすものを論じる講義「本をめぐる/こころの/ことばの/形にふれる」、詩と人とのあいだに生じうることを記した試論「発生へ」…

「文芸的事象クロニクル 2023.12-2024.02」(『文藝』)

『文藝』2024年夏季号(河出書房新社)に連載「文芸的事象クロニクル 2023.12-2024.02」を書きました。 これは過去3カ月に世界のあちこちで生じた「文芸的事象」を選んでクロニクルとして構成するものです。 できるだけ日本や欧米に偏らないように、あちこち…

川名晋史+山本貴光「日本に130の米軍基地がある意味とは」(丸善ジュンク堂書店)

3月28日(木)の夜、川名晋史さんの新著『在日米軍基地 米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史』(中公新書)の刊行を記念して対談します。 川名さんは、東京工業大学の同僚でもあり、同大学の「未来の人類研究センター」で共同研究「水プロジェクト」にとりく…

「利他をつくる/つくるの中の利他」(1)

以前、ここでもご紹介した「利他学会」で、伊藤亜紗さん、中島岳志さん、北村匡平さん、塚本由晴さんと行った座談会が記事になりました。掲載は、ミシマ社のウェブページ「みんなのミシマガジン」です。 『RITA MAGAZINE』(ミシマ社、2024)とそのテーマで…

「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」第4回

DISTANCE.mediaの連載「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」の第4回が公開されました。 「八丈島にやってきた。」などといったことを書いております。 (自分で撮った写真も掲載しているのですが、なんだか甘いものを食べてばかりいる人のようです…

第4回「みんなのつぶやき文学賞」結果発表会

2024年3月23日(土)に、第4回「みんなのつぶやき文学賞」の結果発表会を行いました。YouTubeを使ったオンライン配信で、倉本さおりさん、長瀬海さん、橋本輝幸さん、若林踏さん、そしてわたくしの5名で、国内篇、海外篇についてそれぞれ10冊前後の本を紹介…

「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」第2回(DISTANCE.media)

先日、新たに連載を始めます、とお知らせした「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」の第2回が、DISTANCE.mediaで公開されました。 週に一度の連載かな……と思ったら、第1回が3月15日、今度の第2回が3月19日の公開なので、そういうわけでもないみた…

トークイヴェント「記憶のデザイン」(DISTANCE.media)

2024年03月17日(日)の午後、DISTANCE.media主催のトークイヴェントが開催されます。 「記憶のデザイン」と題して、作家の柴崎友香さん、哲学者の谷川嘉浩さんをゲストにお迎えして、DISTANCE.mediaの編集委員を務めているドミニク・チェンさんと山本が対談…

ビオリカ・マリアン『言語の力』書評

「日本経済新聞」2024年3月16日号の書評欄に、ビオリカ・マリアン『言語の力』(桜田直美訳、今井むつみ監訳・解説、KADOKAWA、2023/12)の書評を書きました。 同書は日常的に複数の言語を使っているマルチリンガルの人について、いまなにが分かってきている…

「人文的、あまりに人文的」第184回

吉川浩満くんと開設しているYouTubeチャンネル「哲学の劇場」で、「人文的、あまりに人文的」第184回を公開しました。 今回は、リクエスト企画で「読んだふりしてしまった本ある?」です。 www.youtube.com

「アーカイヴとウェブ上の記憶をめぐる作業日誌」(DISTANCE.media)

ドミニク・チェンさんとともに編集委員を務めているウェブメディア「DISTANCE.media」で連載を始めます。 「作業日誌」という形式で、同サイトで進んでいるアーカイヴやサイトについて、使い勝手や設計の観点から、あれこれ考えてみようというものです。 下…

伊藤亜紗+アダム・タカハシ+山本貴光「新しい文理のデザイン」(DISTANCE.media)

伊藤亜紗さん、アダム・タカハシさんと「新しい文理のデザイン」というテーマでお話ししました。 掲載はDISTANCE.mediaで、編集部による記事へのリード文はこんなふう。 グローバリゼーション、デジタル化、環境問題、紛争、分断などが、私たちの前に複雑な…

イヴェント「大人のためのリテラシー:これからの知恵と技法を考える」(INSTeM)

2024年3月9日と10日に、INSTeM Convention 2024 Spring「大人のためのリテラシー:これからの知恵と技法を考える」というイヴェントが開催される予定です。 INSTeM(インステム)とは、2022年7月に設立された一般財団法人で、Inter-field Network for Scienc…

DK社編『哲学ってなんだろう?』(拙訳、東京書籍)

2024年3月8日に、DK社編『哲学ってなんだろう? 哲学の基本がわかる図鑑』(拙訳、東京書籍)が発売予定です。 DK社から刊行されているWhat's the Point of シリーズの1冊で、What's the Point of Philosophy? (2022/08/04)を訳したものです。 目次はこんな…

第4回 利他学会議(未来の人類研究センター)

3月2日と3日に「利他学会議」が開催されます。 東京工業大学の「未来の人類研究センター」が主催するオンライン・カンファレンスです。

伊藤亜紗+アダム・タカハシ+山本貴光「新しい文理のデザイン(前篇)」

DISTANCE.mediaで、伊藤亜紗さん、アダム・タカハシさんと「新しい文理のデザイン」というタイトルでお話をしました。前篇が公開されています。構成は斎藤哲也さんです。 アダム・タカハシさんといえば、『哲学者たちの天球』(名古屋大学出版会)も記憶に新…

記憶装置としてのカード

「持ってたはずなのに近頃見かけないな」と思っていた本が、電子化した本を放り込んでいるフォルダに見つかるケースがままある。 先日、電車での移動中、iPad Proの画面を見ながら、「そういえば」とたいそう久しぶりに電子書籍管理アプリを起動してみたとこ…

「遊びの力で研究する」(『コモンズ』第3号)

東京工業大学 未来の人類研究センターのオンラインジャーナル『コモンズ』の第3号が公開されました。 今回の特集テーマは「あそび」です。 河村彩さんの巻頭言「「あそび」と生きる」からご覧くださいませ。 特集の他にも6本の論文を掲載しています。 私は「…