今回発表の複合機。同時に単機能プリンター2機種も発売する。
今回発表の複合機。同時に単機能プリンター2機種も発売する。
[画像のクリックで拡大表示]
X3650の筐体前面
X3650の筐体前面
[画像のクリックで拡大表示]
販売戦略を語る中西社長
販売戦略を語る中西社長
[画像のクリックで拡大表示]

 レックスマーク インターナショナルは,家庭用インクジェット・プリンター複合機の新製品2機種を2008年6月28日に発売する。大学生や単身者,夫婦2人の共働き家庭,学校に通う子供のいる家庭などをユーザーに想定し,操作性の向上を図るとともに機能を絞り込んで価格を抑えた機種を用意したとする。

 複合機の2機種の印刷速度は白黒で25枚/分,カラーで18枚/分。操作表示部に2型有機ELパネルを採用し,視野角を従来機の60度から180度に広げた。上位機種「X4650」はIEEE802.11b/gインタフェースを装備した。「X3650」は筺体前面にUSB端子を設けたことが特徴。背面で別のパソコンに接続したまま,前面に接続したパソコンから出力できる。価格はオープンだが,想定価格はX4650が1万4800円,X3650は9980円という。

 レックスマークは,インクジェット・プリンターの国内市場規模は今後数年にわたって年間650万台程度で横バイの状況が続くとみている。「限られた市場の中でターゲットを絞り込み,それに即した販路を確保することで市場シェアを拡大したい」(代表取締役社長の中西伸行氏)とした。積極的な価格戦略で既存の量販店との連携を深めるとともに,訪問販売や教育業界など新たな販路の開拓を進める方針という。