米Microsoft(マイクロソフト)は米国時間2023年9月21日、これまでインターネット検索や文書作成などに導入してきた生成AI(人工知能)による支援機能「Copilot」を統合し、同26日に予定しているOS(基本ソフト)「Windows 11」のアップデートに合わせて順次、提供を開始すると発表した。統合した生成AI機能は「Microsoft Copilot」と呼称する。
Microsoft Copilotをアプリケーションとして提供するほか、Windows 11では右クリックで呼び出すこともできる。これまで同社は生成AIを利用した機能を検索エンジンの「Bing」やWebブラウザーの「Edge」、ビジネスアプリケーション群の「Microsoft 365」などにそれぞれ導入してきた。これらの一部の機能をWindows 11を搭載したPCでは横断的に利用できるようになる。
Microsoft Copilotを立ち上げるとPC画面の右側にサイドバーが表示され、ユーザーは自然言語によるテキストや音声でCopilotに指示できる。マイクロソフトが提供する各種アプリに対して、Copilotから直接、指示を送れる。
マイクロソフトは2023年5月に開いた年次イベント「Microsoft Build」でWindows 11にAIチャット機能を組み込んだ「Windows Copilot for Windows 11」を発表していた。デスクトップ画面でAIと対話し、OSの設定を変更したりアプリケーションを操作したりできる。Windows CopilotもMicrosoft Copilotに統合される格好だ。
Officeの各種ソフトウエアやメールなどを生成AIで支援する「Microsoft 365 Copilot」の企業向け一般利用を2023年11月1日に開始することも発表した。WordやExcel、Outlook、Teamsなどを使用する際に、AIに指示を送ってコンテンツを生成できる。Microsoft Copilotに加えて、エンタープライズ向けに対応したセキュリティーやデータ保護機能を持ち、メールや書類などの企業内データにアクセスしてより優れた対話を実現する「Microsoft 365 Chat」も利用できる。
Microsoft 365 Copilotの価格はユーザー1人当たり月額30ドル(約4400円)。同サービスは2023年3月の発表後、アーリーアクセスプログラムとして一部顧客だけに提供されていた。