2020年11月末に導入したM1 Mac miniが「文鎮化」しかかった。結果的に米Apple(アップル)の引き取り修理になったのだが、各種リカバリーの方法がIntel Macとは異なっていたので、本コラムで報告させていただく。興味深かったのは、組織などのiOS端末を一括管理するためのツール「Apple Configurator 2」がそのまま利用できる点だ。
NVRAM/PRAMリセットは過去のもの
ある朝、M1 Mac miniの画面に「macOS復旧〜ボリュームを調査中」と表示され、回転型のプログレスインジケーターが回っていた。夜間など使用しないときは電源を落とさないで、自動的にスリープさせる形で使い続けていたので、スリープ中に何かが起こったのだろう。しばらく様子を見ていたが、2時間ほど経過しても変化がない。手詰まりだ。しびれを切らして、電源ボタンの長押しで強制終了した。
再起動すると同様にmacOS復旧画面が表示され、振り出しに戻ってしまう。これを2度実施したが変化なしで、らちが明かない。このようなトラブル時にMacユーザーとしてまず実施するのは、「command+R」などのリカバリーモードでの起動やNVRAM/PRAMのリセットだと思う。ただ、とっさに脳裏をよぎったのは、「Appleシリコン搭載Macも従来通りの対処法でいいのだろうか」という疑問。
Macとの長い付き合いの中で過去、米Motorola(モトローラ)製CPU「MC68000」系からPowerPCへの移行、そしてPowerPCから米Intel(インテル)製CPUへの移行と、2回のアーキテクチャー変更を経験した筆者としては、頭の奥深くで何らかの警鐘が鳴ったのかもしれない。
ちなみに、Appleシリコン搭載MacではNVRAM/PRAMリセットは過去のものになった。NVRAM/PRAMリセットといった処理そのものが不要になったからだ。マシンを再起動するだけでリセットされる。