村落とは? わかりやすく解説

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そん‐らく【村落】

読み方:そんらく

山村農村漁村などの集落村里


村落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/07 07:13 UTC 版)

ベナンの人里離れた村

村落(そんらく、英語: village, hamlet)とは、人口家屋の密度が小さい集落を指す学術用語。一般的には農村などの呼称が用いられることが多い。対義語は都市

地理学的概念である集落に対して、村落は、人間関係の社会的・文化的な統合状態に基づく社会学的概念である。広義では地縁集団にも含まれるが、村落は、地縁集団に比べて、人間関係の社会的、文化的な自律的統合単位でなければならず、政治的な単位として形成されている地域社会の一種として位置づけられる。

分類

行政的な区分と形態的な区分で、英語または文化人類学では、villagehamletとして区分する。hamletが、自然に形成された本来の村落を指す。

産業別分類

農村
住民が主として農業に従事している村落。日本の村落の大半が農村である。柳田國男によれば、日本の農村の3分の2から4分の3は室町時代から始まったものとされ、網野善彦もこれを支持している[1]。なお現在日本の農業人口は2%以下である。
漁村
住民が主として漁業に従事している村落。日本では、大半が漁業の他に農業も行う半農半漁村であり、漁業だけを行う純漁村は少ない。
山村
山間にある村落。山村振興法では「林野面積の占める比率が高く、交通条件及び経済的、文化的諸条件に恵まれず、産業の開発の程度が低く、かつ、住民の生活文化水準が劣っている山間地その他の地域で政令で定める要件に該当するもの」と定義されている(山村振興法2条)。住民は林業と農業に従事している事が多い。農村と併せて農山村という。
例:戸隠春野上宝荘川十津川本宮板井原箱根六合

行政文書等で一括して表現する場合は「農山漁村」と呼ぶ。

列村(ドイツ)
散村(砺波平野
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

形状別分類

集村
家屋が数十軒から数百軒集まっている村落。以下のような種類がある。(詳しくは集村を参照。)
  1. 塊村
    • 家屋が不規則に塊状に分布している集落。西南日本でよく見られる。
  2. 列村
  3. 路村
    • 家屋が道路に沿って列状に分布している村落。開拓地などに見られる。農業主体である[2]
    • 例:泰阜里美
  4. 街村
    • 家屋や商店が、道路に沿って列状に分布している村落。路村よりも道路への依存度が高く、商業主体である[2]。後の時代に地方都市の地位を得た街村もある[2]
    • 例:矢祭広野
  5. 円村環村
    • 中央の円形・楕円形の広場を取り囲んで、家屋が環状に分布している村落。ヨーロッパ中世の開拓集落でよく見られる。
散村 ・ 散居村
家屋が一軒ずつ分散している村落。北陸地方砺波平野山陰出雲平野北海道屯田兵の開拓地、アメリカカナダタウンシップ制による村落が知られている。成立の背景はそれぞれ違うが、政策によって成立した所が多い[3]

関連書籍

  • 矢嶋仁吉『集落調査法』1958年初版

脚注

  1. ^ 網野善彦 『中世再考』 講談社学術文庫 2000年 p.192.
  2. ^ a b c 矢嶋、1956、106ページ
  3. ^ 石井ほか(1997)、178ページ「散村」より

参考文献

関連項目


村落

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 06:13 UTC 版)

カウトケイノ」の記事における「村落」の解説

行政の中心であるゴヴダゲアイドヌー(カウトケイノのほか、域内には15がある。 マーゼマシ) - 谷あいにあるコミューネ第二学校教会が各一軒現在の教会1965年築の木造で、150席。初め礼拝堂建てられたのは17世紀のことで、1721年にトマス・フォン・ヴェステンにより改築されたが、第二次世界大戦中1944年焼失した。 ラーフポルオッパル - ゴヴダゲアイドヌー(以下、同村)の北東、ラーフッポ湖畔位置する学校教会、それに山小屋が各一軒教会1967年築の70席。 シフッチャヤーヴリ - 同村南東位置するノルウェー気象研究所観測施設があり、しばしば国内最低気温記録する。 アーヴジ - 同村の東10km位置する1852年サーミ人反乱起きた。 シエベ - 同村の南に位置する。 ミエロン - 同村の北に位置するイヌイットトナカイ放牧教えるためカナダ渡ったサーミ人大半当地出身。 ストルネス - 同村の北に位置する一帯粘板岩から産される緑の珪岩はナラナスとして知られる。 シュオッシャーヴリ - 同村北東カラショークに近い。礼拝堂山小屋が各一軒前者1968年築の75席。 チュノヴォフッピ - 同村の西11kmに位置する。家が数軒あるのみの小さな山小屋一軒。 スオロヴォプミ - 同村の北、アルタに近い。山小屋気象観測施設として使われている。 ガーラニイトゥ - 同村南西位置する山小屋一軒。 アーイデヤーヴリ - 同村の南、フィンランド国境に近い。 アークショモトキ(エクサイデット) - 同村の南に位置する。 ソアフテフィエルブマ - 同村の西10km位置する

※この「村落」の解説は、「カウトケイノ」の解説の一部です。
「村落」を含む「カウトケイノ」の記事については、「カウトケイノ」の概要を参照ください。

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