【復員】(ふくいん)
demobilization.
軍隊が紛争・事変・戦争の終結に伴い、部隊を解散して人員を解放すること。
基本的には臨時に編成された予備役や民兵を対象として行われる。
紛争に際しては緊急に戦力増強が必要となるため、様々な方法で人員が集められ、新たな部隊が相次いで編成される。
しかし、そうして増設された部隊と人員は兵站に相応の負荷を与えるため、終戦後には復員され市井に戻される。
動員された個々の人員にとって、復員とは故郷への帰還を意味するので、おおむね歓迎される。
しかし、そうした人々が新たに就職して社会生活を営めるかはまた別の問題である。
復員を行うと一斉に大量の失業者が発生する関係上、十分な雇用が確保されない事がありえる。
特に、社会生活に支障を及ぼすような重篤な傷病や戦争神経症を負った退役兵士の運命は総じてあまり明るくなく、生活に窮した挙句の凶悪犯罪やアルコール・ドラッグの依存症など、新たな社会問題の種ともなる。
関連:徴兵制 戦争神経症
復員
復員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 02:24 UTC 版)
終戦後の1945年(昭和20年)9月17日、アメリカ軍と病院船「高砂丸」がメレヨン島に到着、武装解除が行われる。9月20日、「高砂丸」は全生存者を収容して出港する。9月25日夕刻別府市(九州大分県)に到着、26日に全員が下船。陸軍786名・海軍約840名が復員し、10月17日に残務処理が完了した。 防衛庁戦史室の調査によれば、配備将兵6426名(陸軍3205名、海軍3221名)中、死没者4800名(陸軍2419名、海軍2381名)、生還者1626名(陸軍786名、海軍840名)となっている。厚生省援護局資料によれば、陸軍総員3404名・戦没2533名・転属237名・サイパン後送62名・復員572名・別府入院患者207名。海軍第44警備隊資料では、海軍総員3290名・戦病死2253名・戦死175名・内地後送63名・復員799名。
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