出典
出典とは、出典の意味
出典とは、引用した語句の情報源である文献のことである。自著に引用した箇所があれば、出典を明記するのが一般的である。出典は、英語では source of reference(引用の情報源)と表現する。出典の同義語には「出所」が挙げられる。ちなみに同音異義語の「出展」は、展覧会などに作品を出すことを意味する語であり出典とは異なる。
出典の書き方
出典の書き方は、レポートや論文の提出先が決定するものだが、一般的には次の情報を添えることが多い。- 書籍の場合
署名、著者名(編著者名、監修者名)、出版社名、引用ページ、出版年、ISBNコード - 新聞の場合
新聞紙名、記事タイトル、面数、発行年月日、著者名 - Webサイトの場合
Webサイトの運営者名、Webサイトのタイトル、URL
著作権法における出典、引用の解釈
日本においては、出典について著作権法第48条で規定している。- 著作権法第48条
次の各号に掲げる場合には、当該各号に規定する著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合理的と認められる方法及び程度により、明示しなければならない。 - 著作権法第48条2
前項の出所の明示に当たつては、これに伴い著作者名が明らかになる場合及び当該著作物が無名のものである場合を除き、当該著作物につき表示されている著作者名を示さなければならない。
- 著作権法第32条
公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
関連サイト:著作権法(e-Gov)
しゅっ‐てん【出典】
参考文献
参考文献(さんこうぶんけん、英: reference, works cited, bibliography など)とは、記事や書籍・学術論文執筆など、著述を行う際に参考にした図書や文献、新聞記事、またはその書誌事項を記したもの。参考や引用を行った出所を出典(しゅってん、英: source, citation)という。
解説
巻末(尾注)や本文中(脚注)に書き記される。一般図書などでは書名、出版年月日、引用・参考ページなどがある。雑誌論文の引用時には雑誌名も記される。最近はインターネットの普及により参考サイトのURLが記されることが増えている。日本の科学技術関連の書誌情報の記述の指針として科学技術振興機構 (JST) の科学技術情報流通技術基準 (SIST) がある。
「参考」や「引用」(著作権法32条)を使用する場合は出典を明示しなければならない。
国立情報学研究所の学術情報データベース「CiNii(サイニィ)」では、参考文献となりうる学術論文や図書・雑誌、所蔵している図書館などが検索できる[1]。
方式
英文
参考文献の重要性
学術論文や書籍の執筆などにおいて、他者の意見や研究成果、周知の事実の確認等のために参考文献は重要である。
研究の場合、過去の誰かの先行研究と、自身の研究内容が重複しないようにする確認や、過去にいかなる研究がいかなる論証・プロセスを経て行われ、現在の学説や理論が構築されてきたかを概観する「研究史の整理」、またその後の分析、解釈の段階にいたるまで、参考文献は極めて重大な役割をもっている[2][3][4]。
出典
- ^ CiNii. “論文詳細表示画面の使い方”. CiNii マニュアル. 2022年7月13日閲覧。
- ^ Howard 2012, pp. 199–220.
- ^ 村上 2019, pp. 31–79.
- ^ 村上 2019, pp. 167–182.
参考文献
- Becker, Howard「文献に怯える」『ベッカー先生の論文教室(小川芳範・訳)』慶應義塾大学出版会、2012年4月30日、199-220頁。ISBN 9784766419375。 NCID BB08994076。
- 村上, 紀夫「第3章 論文の集め方と読み方」『歴史学で卒業論文を書くために』創元社、2019年9月20日、31-79頁。ISBN 9784422800417。 NCID BB28929146。
- 村上, 紀夫「第10章「はじめに」を書く」『歴史学で卒業論文を書くために』創元社、2019年9月20日、167-182頁。ISBN 9784422800417。 NCID BB28929146。
関連項目
外部リンク
出典(JR)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 13:50 UTC 版)
^ a b “2008年3月 Suicaがますます便利になります” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2007年12月21日), オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20160304095817/https://www.jreast.co.jp/press/2007_2/20071214.pdf 2020年5月29日閲覧。 ^ “2008年3月15日(土)、モバイルSuica特急券のサービス開始!” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2007年12月21日), オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20161002133542/https://www.jreast.co.jp/press/2007_2/20071215.pdf 2020年5月25日閲覧。 ^ a b “Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2008年12月22日), オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200524150337/https://www.jreast.co.jp/press/2008/20081218.pdf 2020年5月25日閲覧。 ^ “Suicaの一部サービスをご利用いただける駅が増えます” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2013年11月29日), オリジナルの2020年5月25日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200525143648/https://www.jreast.co.jp/press/2013/20131114.pdf 2020年5月25日閲覧。 ^ “CoCoLo長岡1階お土産品街 7月20日10時リフレッシュオープン 新潟土産を扱うショップがNewオープン&リフレッシュオープン。中央通路も装いを一新!より便利で快適な駅へ!” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道新潟支社、トッキー, (2018年7月18日), オリジナルの2020年5月29日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200528155745/https://www.jrniigata.co.jp/press/20180718CoCoLonagaoka.pdf 2020年5月29日閲覧。 ^ “CoCoLo長岡 CoCoLoMart(ココロマート) 12月10日(火)10:00 リフレッシュオープン! 県内初出店2ショップを含む 生鮮・食品専門店 全5ショップをご紹介” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道新潟支社、トッキー, (2019年11月29日), オリジナルの2020年5月29日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200528160045/https://www.jrniigata.co.jp/press/20191129cocolomart.pdf 2020年5月29日閲覧。 ^ a b “「新幹線eチケットサービス」が始まります!” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、西日本旅客鉄道, (2020年2月4日), オリジナルの2020年2月26日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20200226110513/https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200204_ho01.pdf 2020年5月25日閲覧。 ^ “タッチでGo!新幹線 サービスエリア拡大について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2020年11月12日), オリジナルの2020年11月13日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20201113025314/https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201112_ho01.pdf 2020年11月14日閲覧。 ^ “STATION WORKは2020年度100カ所ネットワークへ ~東日本エリア全域へ一挙拡大。ホテルワーク・ジムワークなどの新たなワークスタイルを提案します~” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2021年2月8日), オリジナルの2021年2月8日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20210208053136/https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210208_ho04.pdf 2021年2月8日閲覧。 ^ a b “信越本線長岡駅が生まれ変わります!” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道新潟支社, (2006年10月19日), オリジナルの2006年11月5日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20061105034028/http://www.jrniigata.co.jp/061019nagaokaekipuresu.pdf
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出典
出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 02:05 UTC 版)
名詞
- ある表現や情報のでどころ。
- この種の本の読者として、私は謂わば最も初歩者の一人である。それ故、引用されている多くの古典についても批評を加える力は持っていないが、著者が忠実にその出典を明らかにしている態度には、親切さを感じた。(宮本百合子「新島繁著『社会運動思想史』書評」)〔1937年〕[1]
- 野中兼山が「椋鳥には千羽に一羽の毒がある」と教えたことを数年前にかいた随筆中に引用しておいたら、近ごろその出典について日本橋区のある女学校の先生から問い合わせの手紙が来た。しかしこの話は子供のころから父にたびたび聞かされただけで典拠については何も知らない。(寺田寅彦「藤棚の陰から」)〔1934年〕[2]
- あなたは、伊太利でよく使われる、こういう文句を御存じですか。「銀行が湖水を潰すか、湖水が銀行を潰すか」と言うのです。ベニイが、この出典に、幾らかの関係を持っています。(谷譲次「踊る地平線」)〔1929年〕[3]
類義語
翻訳
- 英語:source
「出典」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は論文で出典をあげ忘れてしまった
- 下記URLのページで紹介されている情報の出典をご教示頂きたいのですが。
- 私はこれらの引用句の出典をどうしても知る必要がある。
- 確かに、Mankind Quarterly誌は出典として頼るにはもっとも奇妙なものである。
- 他人の文章を引用した時は, 注にその出典を示さなければいけない.
- 出典を明らかにする
- (考えや言葉などを)他の出典から借用すること
- 彼の文書の出典は明らかに間違っている
- 作家は慎重に彼女のレポートの出典を明示した
- 証拠または出典で根拠を挙げ、より確証を示すまたは確認する
- ミルトンの生涯においてこの本が最後の出典である
- バルークのものとされる出典の怪しい本
- 情報または引用文の出典を認識させる短いメモ
- 公表された写真の出典を示す注記
出典と同じ種類の言葉
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