でん‐そう【伝送】
伝送
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/31 22:00 UTC 版)
伝送(でんそう)とは形を変えて一ヶ所から別の場所に移動することを表し、主に工学分野で使われる言葉である。一方、英語では伝送と転送(てんそう)を区別せずトランスミット(transmit)やトランスミッション(transmission)と言う場合が多い。
概要
電気機器、電子機器、無線や光通信など工学における伝送(でんそう)とは情報やデータを一方の装置から他の装置へ移動させる際に、別の形式に変えて伝えること。一般に二つの装置は遠距離に置かれる。例えば、音声、画像、情報、データなど表す電気の電圧値形式の信号を無線の電波の形式に変えて(変調と言う)移動する。移動完了後、そこで元の形式に戻す(復調と言う)ことで元の電圧値形式が再現され、移動の目的を成す。
形式を変えないで移動する場合は転送(てんそう)と言う。電気を送る事は「送電」(そうでん)と言い、転送や伝送とは言わない。
荷物や郵便物を転送するなど、転送は一般に多くの状況で広く使われる言葉であるが、工学的には伝送と転送は区別して使用しなければならない。
各種の伝送方式
- 電気伝導体を利用した伝送(電気伝導体での伝送媒体は伝送路「種類」を参照のこと。)
- 電気伝導体を利用しない伝送
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関連項目
伝送
「伝送」の例文・使い方・用例・文例
- (情報の)デジタル伝送方式.
- 2つの音源から2つのチャンネルを通る音響伝送を指定する
- ひとつのチャンネル上での指定された音響伝送、記録、あるいは再生
- 壊れたケーブル伝送
- 遠方の供給源から、電線や無線通信、その他の方法によって、自動的にデータの伝送と測定を行うこと
- 低電圧をエンジンのシリンダに伝送する
- それらの伝達を調整するために通信装置間で共通のクロック信号(タイミング参照)を必要とする伝送技術に関係するさま
- 音を増幅したり伝送したりする装置
- 伝送される信号の強度を復調するための増幅器
- このコンピュータの母線はシステムの2つのコンポーネント間のどちら方向にもデータを伝送できる
- ケーブルで伝送されるテレビ方式
- 画像を色で伝送するテレビ
- 画像を全色で伝送するテレビ管
- 2つ以上のデータソースを共通の伝送媒体に共有させるマルチプレクサ
- 中央で伝送線が接続している2つのロッドから成る波長の半分の長さのアンテナ
- 自動車でエンジンから車輪に動力を伝送するメカニズム
- 絵の伝送装置
- 光速で大量の情報を伝送できる、光ファイバーでできたケーブル
- (自動車の操舵装置のように)ある特定の目的のための歯車によって運動を伝送する機構
- 流体が狭い穴を通って流れるとき、与えられた抵抗または伝送された圧力によって動作するメカニズム
品詞の分類
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