人型戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 07:31 UTC 版)
「高機動幻想ガンパレード・マーチ」の記事における「人型戦車」の解説
士魂号 AMTT-519M。ザ・スピリットオブサムライ。士魂号M型。身長9m、乾燥重量7.5t。 人型戦車であり、動力は人工筋肉、燃料はタンパク燃料で単座型。換装による標準装甲型、軽装甲型、重装甲型のバリエーションが存在し、既存の戦車にはない機動力・運動力と、ありとあらゆる装備を利用することが出来る器用さを持つ。しかし二足歩行のためあまりにも整備性が悪く、普通の戦車の3倍の整備兵が必要とされ、故障も多いことから、一般的には欠陥兵器扱いされている。善行はその問題を3倍の整備要員を用意することによりカバーしている。制御系の部品には整備兵も開けることのできないブラックボックスが多く、秘密の多い機体。5121小隊では1番機、2番機がこの機種。ゲームには登場しないが数百種類の専用装備があり、状況によって使い分けることができる。本機のブラックボックスは機体の姿勢を制御するために多数のクローン脳が使用されており(これは違法行為である)その脳には罷免されたクローン体や恋愛感情を覚えたもののみタイプクローンなどが使用される。また芝村閥によって敵対する人間や幻獣共生派などの脳もこれに加工されている模様である。 士魂号複座型 AMTT-519MW。ザ・スピリットオブナイト。正式名称は騎魂号。 士魂号Mの複座型。複座のため単座とはシルエットが大きく異なり、厳密には人型とはいえない。機動力は単座型に劣るが高い情報処理能力を誇り、背中に複数の敵をまとめて攻撃できる対地対空両用ミサイルランチャーを装備しているため、火力面では単座型に勝る。突撃仕様と電子戦仕様が存在し、電子戦仕様は突撃仕様と比較して機動力に劣るものの(ゲーム中では総ステップ数は突撃仕様の「9」に対し、電子戦仕様は「7」と少なくなっているが、各種移動コマンドの最大移動可能範囲は、電子戦仕様は単座標準装甲並になっていて、単座重装甲並の突撃仕様よりも広い)、ミサイルランチャーの他ジャマー(無線誘導兵器を無力化する)などの支援装備を持つ。5121小隊では3番機がこの機種で、初期状態では突撃仕様となっている。設定上では司令が乗り込むための指揮官機仕様も存在し公式小説などに登場している。OPムービーに登場する、ロケットジャンプによって短時間の飛行が可能になる「士魂号用ロケット」はあまりに強すぎるという理由で開発中に没になったらしい装備である。 士翼号 AMTT-526。ザ・ウイングオブサムライ。 単座型の新型機。上記2機種とは比べ物にならない圧倒的な機動力を持つが、その開発経緯には謎が多い。燃料もタンパク燃料ではなく水素。士魂号と比べて圧倒的に細身かつ技術的な繋がりを感じさせないフォルムと、アルカイックスマイルを浮かべた頭部が印象的。陳情の他、ゲーム進行によって5121小隊に配備されることがある。装備は士魂号に準ずるが、運用次第では無手でも多大な戦闘力を発揮する。同じアルファ・システムのPS2用ゲーム『絢爛舞踏祭』にも登場するが、シルエットは全く異なる。 士魂号用装備ジャイアントアサルト519番式突撃小銃。水冷式20mmガトリング機関砲。小口径だが高度な三次元機動を行う士魂号ならば装甲の薄い部分に攻撃することによって多大な戦果を上げることができる。威力は低く、射程も今一つだが、装弾数の多さ、射角の広さによって非常に使いやすい武器となっている。また、煙幕弾頭を発射するためにも必要となる。 煙幕弾頭スモークディスチャージャー。視覚の妨害ではなく、光学兵器を無力化するために使用される。巨大な弾を入れた単発式のソケットの形で供給され、突撃小銃に装着される。使用すると100m先で破裂、以後1分に渡って煙幕を吐き続ける。効果範囲は無風状態で直径2km前後、効果時間は20分間程度という設定だが、ゲームではマップ全域に効果がある。また、無力化されるのは敵の光学兵器のみで、レーザーライフルなど自軍の武装には一切制限がない。また、煙幕弾頭もしくは煙幕手榴弾、司令コマンドのスモークを使用することで、敵ユニットからの移動妨害を無効化することができる(ジャンプ系以外の移動手段で敵に接近する際に有効であるが、NPC(友軍)ユニットと敵ユニットが重なり、PCユニットの範囲攻撃以外の攻撃が不可能になるバグを引き起こしやすくなるので注意)。 ジャイアントバズーカ519番式無反動砲。160mm口径長L40の折り畳み式ロケット砲。設定では弾頭をHESH(対装甲用粘着弾頭)か榴弾か選択することになっていた(ゲームでは一種のみ)。装弾数1発のみの使い捨てで、弾倉交換も不可能ではあるが、威力、射程に優れるため強敵相手の切り札として重宝する。 92mmライフル519番式92mm主砲。戦車用の120mm砲をスケールダウンしてライフルの形にしている。射程は長めで威力もそれなりにあるが、装弾数が少ない上に射角も狭く、両手を専有する。本来は120mm砲を採用する予定だったが、砲撃時の反動に士魂号が耐えられず断念したため開発された武装。 超硬度大太刀クロム・ハーヴェイ鋼製の高周波ブレード。射程は短いが、射角と威力に優れる上、何度でも使え、さらに射撃用武器と違って地形による射線障害が起こらない。コマンドの習得により、突き・斬り・振り上げ(威力を上昇させる)・返し刃など様々な攻撃が可能。いずれも入力コマンドコードが短いため、コンボの組みやすさや隙の少なさにおいても利があり、一撃離脱で一体ずつ確実に撃破する戦法で真価を発揮する。ただし、片手に持つだけでは反対側が死角となるため、全方向に攻撃するためには二刀流での運用または高度な機動が必要。 ミサイルランチャー519番式小型ミサイルランチャー。士魂号複座型の固定武装であり、円形射程内全ての敵に攻撃を加えることができるため撃墜数を稼ぎやすい。装弾数は1だが弾倉交換は可能。設定上は有線誘導ミサイルであるが、表現上の制約から、ゲーム中の映像では無線の如く描かれている。照準は全て後部席のガンナーが行っている。 展開式増加装甲519番式固定装甲板。肩に装備し、使用時には地面に突き刺して展開させる盾。重量は士魂号本体をも上回り、装備するとステップ数が格段に落ち、機動力が大きく損なわれるが、敵からの攻撃の大半を防ぐことができる。装備するしないで戦術に大きく差が出る。自分以外の機体の両肩に装備させてNPCの生存率を引き上げる、と言った使い方もできる。 N.E.P.非エリンコゲート空間追跡機(Null Erinco-Gate-Point Pursuer)。これによる攻撃を受けた「この世界」の者でない者は過去に遡って存在自体を「この世界」から否定され、最初から「この世界」にいなかったことにされてしまう。非常に重く、両手用装備で、装弾数は1。さらに入手するためには莫大な発言力が必要になるが、ミサイルランチャー同様効果範囲内全ての敵に攻撃でき、射程は無限大、しかも命中すればいかなる相手であっても撃墜できる、あまりの強力さにゲームバランスを崩しかねない代物。また戦闘中に戦場に捨てても自動的に回収される唯一の武器。 精霊手読みは「しょうろうしゅ」(製作者によると「せいれいしゅ」でも間違いではないらしいが、正式にはこう読む。ゲーム内および関連作品では「しょうろうしゅ」で統一されている)。機体の両腕及び全身に描かれた精霊回路によって発動する「絶技」。使用するためには一定の条件(3種類の方法が存在)が必要となるが、装備状態に関係なく使用でき、ジャイアントアサルト以上の射角、ジャイアントバズーカを遥かに上回る威力、92mmライフルと同等の射程、さらに超硬度大太刀と同じく射線障害が起こらないという極めて優れた攻撃手段となる。ただし、それら武器を使った攻撃に比べて一発あたりの気力の消耗量が大きいのが難点。ウォードレスでも使用可能だが、そちらは威力・射程が弱体化するなどの制約を受ける。
※この「人型戦車」の解説は、「高機動幻想ガンパレード・マーチ」の解説の一部です。
「人型戦車」を含む「高機動幻想ガンパレード・マーチ」の記事については、「高機動幻想ガンパレード・マーチ」の概要を参照ください。
- 人型戦車のページへのリンク