せいび‐せい【整備性】
読み方:せいびせい
整備性
整備性
整備のしやすさのこと。合理的に作業を進められる各コンポーネンツや部品のレイアウト、着脱の順序、特殊工具類の使用頻度が少ないこと、エンジンフードの開き具合などから、整備性がよいという。また、けがをしにくいことも重要である。
整備性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 16:54 UTC 版)
「サーブ 39 グリペン」の記事における「整備性」の解説
維持・運用経費の削減にも注力された結果、先代のビゲンと比較によると、空軍の整備拠点に搬送しての整備を1段階減らしている。平均故障間隔(MTBF)約7.6時間、平均復旧時間(MTTR)約2.5時間となり、48時間の作戦行動における稼働時間が約38時間と約54.5%運用効率が向上している。従来の第4世代戦闘機と比べると、平均故障間隔(MTBF)で30 - 50 %優れ、飛行時間あたりの必要整備人員が半分から三分の一、作戦運用効率は25 - 30 %高くなっている。 整備機材一式はコンパクトに纏められ、整備機材、兵装、整備要員を近距離では大型トラック3台、遠距離ではC-130 輸送機に搭載可能となっている。 空対空装備は10分以内、空対地装備は20分以内でエンジン稼動状態のままでの再装備と給油が可能となっている。エンジン交換は設備が整っていれば取り外しに30分、取り付けに30分で終了する。また小型のホイストと台車があれば3人程度で作業が可能である。 搭載された自己診断装置『Health and Usage Monitoring Systems (HUMS)』を用いることで、検査の省力化が図られている。 1機の整備要員は正規の技術士官または整備兵1名をリーダーに召集兵5名からなる小チームにより、エンジンの完全なオーバーホールや制御プログラムの書き換えなど専門性が非常に高い作業を除きほぼ全ての整備が可能。また臨時召集された者でも機械整備の経験者ならば短時間で理解できる設計とするなど、緊急時の整備性に重点が置かれている。ユーザー側で出来ない整備はエンジンオイルの成分検査、射出座席のパラシュートの梱包などごく僅かである。 再出撃までの時間を短くすることが設計段階から考慮されており、同世代機が2~3時間ほどかかるところを10~20分程で終了するため整備員に負担がかからず結果として少ない数での運用が可能となっている。
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