ナトリウムとは? わかりやすく解説

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ナトリウム【(ドイツ)Natrium】

読み方:なとりうむ

アルカリ金属元素の一。単体銀白色軟らかい金属で、よりも軽い。激しく反応して水素発生する空気中では酸化しやすいので、石油中に保存する還元剤などに用い原子炉冷却剤にも利用海水中に塩化ナトリウムとして多量に存在生体では細胞外液多く体液浸透圧の維持や、筋・神経の刺激伝達重要な役割を果たす炎色反応黄色元素記号Na 原子番号11原子量22.99。ソジウム

「ナトリウム」に似た言葉

ナトリウム

読み方:ナトリウム
英語表記sodium

ナトリウムは、原子番号11原子量22.98977の元素で、軟らかい銀白色金属であるが比重は0.971でより軽い。融点は97.90度で空気中の水分酸化し激しく反応し急激な発熱水素水蒸気などのガス発生して酸化ナトリウム水酸化ナトリウムなどのアルカリ性物質になる。
高速増殖炉もんじゅには、冷却材として使われ液体ナトリウム漏洩事故発生した

物質名
ナトリウム
英語名
Sodium
元素記号
Na
原子番号
11
分子量
22.989768
発見
1807年
原子半径(Å)
1.86
融点(℃)
97.81
沸点(℃)
881
密度(g/cm3
0.97
比熱(cal/g ℃)
0.295
イオン化エネルギー(eV)
5.139
電子親和力(eV)
0.546

食塩構成する元素その意味では最も古くから知られていた元素であるといえるが、ナトリウム元素単体発見されたのは1807年のことである。

ナトリウム

英訳・(英)同義/類義語:Na, sodium

原子番号11番典型元素安定1価陽イオンになり、地球上主要な陽イオン

ナトリウム(Na)


ナトリウム

読み方なとりうむ
【英】:Na

 人体必要なミネラル一種で、主に食塩塩化ナトリウム)の形で摂取されています。
 成人体内には、ほとんどが細胞の外の体液細胞外液)に含まれています。細胞外液浸透圧調節し細胞外液量を保つなどの役割をしています。
 通常健康な人では欠乏することはありません。摂りすぎるとむくみや口の渇きのほか、高血圧胃がん食道がんリスク高めることが報告されています。本来必要な1日摂取量は2、3g程度ですが、塩味好み習慣的なもので、個人差大きく、つい摂りすぎてしまいがちです。カリウム多く含む野菜果物一緒に摂ることで、ナトリウムの排泄促進することができます。「日本人の食事摂取基準2005年版)」では、摂取量減少目指すもの位置づけられており、目標量(食塩として)は成人男性1日当たり10g未満成人女性では8g未満設定されています。


ナトリウム

【仮名】なとりうむ
原文sodium

体の水分バランス維持必要なミネラル。ナトリウムは食塩多く加工食品中に含まれている。ナトリウムの量が多くなりすぎると、体内水分貯留するうになることがある

ナトリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/23 14:06 UTC 版)

ネオン ナトリウム マグネシウム
Li

Na

K
11Na
外見
銀白色


ナトリウムのスペクトル線
一般特性
名称, 記号, 番号 ナトリウム, Na, 11
分類 アルカリ金属
, 周期, ブロック 1, 3, s
原子量 22.98976928(2) 
電子配置 [Ne] 3s1
電子殻 2,8,1(画像
物理特性
固体
密度室温付近) 0.968 g/cm3
融点での液体密度 0.927 g/cm3
融点 370.87 K, 97.72 °C, 207.9 °F
沸点 1156 K, 883 °C, 1621 °F
臨界点 (推定)2573 K, 35 MPa
融解熱 2.60 kJ/mol
蒸発熱 97.42 kJ/mol
熱容量 (25 °C) 28.230 J/(mol·K)
蒸気圧
圧力 (Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度 (K) 554 617 697 802 946 1153
原子特性
酸化数 +1, 0, −1
(強塩基性酸化物)
電気陰性度 0.93(ポーリングの値)
イオン化エネルギー 第1: 495.8 kJ/mol
第2: 4562 kJ/mol
第3: 6910.3 kJ/mol
原子半径 186 pm
共有結合半径 166±9 pm
ファンデルワールス半径 227 pm
その他
結晶構造 体心立方構造
磁性 常磁性
電気抵抗率 (20 °C) 47.7 nΩ⋅m
熱伝導率 (300 K) 142 W/(m⋅K)
熱膨張率 (25 °C) 71 μm/(m⋅K)
音の伝わる速さ
(微細ロッド)
(20 °C) 3200 m/s
ヤング率 10 GPa
剛性率 3.3 GPa
体積弾性率 6.3 GPa
モース硬度 0.5
ブリネル硬度 0.69 MPa
CAS登録番号 7440-23-5
主な同位体
詳細はナトリウムの同位体を参照
同位体 NA 半減期 DM DE (MeV) DP
22Na trace 2.602 y β+γ 0.5454 22Ne*
1.27453(2)[1] 22Ne
εγ - 22Ne*
1.27453(2) 22Ne
β+ 1.8200 22Ne
23Na 100 % 中性子12個で安定

ナトリウム: Natrium [ˈnaːtriʊm]: Natrium)は、原子番号11の元素、およびその単体金属のことである。ソジウムソディウム: sodium [ˈsoʊdiəm])、ソーダ曹達)ともいう。元素記号Na原子量22.99。アルカリ金属元素、典型元素のひとつ。

名称

ナトリウムという名称は、天然炭酸ソーダを意味するギリシャ語νίτρον[2]、あるいはラテン語natronナトロン[3]に由来するといわれている。

ドイツ語では Natrium英語では sodium と呼ばれる。いずれも近代にラテン語として造語された単語である(現代ラテン語では natrium が使われる)。日本ではドイツ語から輸入され、ナトリウムという名称が定着した。元素記号はドイツ語からNaになった一方、IUPAC名は英語から sodium とされている。

日本では、薬学栄養学などの分野でソジウムソディウム: sodium [ˈsoʊdiəm])ともいう。工業分野では(特に化合物中において)ソーダ曹達)と呼ばれている[注釈 1]

歴史

1807年ハンフリー・デービー水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)を電気分解することにより発見した。

危険性

毒物および劇物取締法により劇物に指定されている[4]

消防法第2条第7項及び別表第一第3類1号により第3類危険物に指定されている。

鉛ビスマス合金ほどではないにせよ溶解、あるいはナトリウム中の不純物により金属容器を腐食することがあるので、冷却材として用いる際はこれら化学的な腐食による漏出に注意する必要が有る。[5]

ナトリウム
危険性
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H260, H314
Pフレーズ P223, P231+232, P280, P305+351+338, P370+378, P422[6]
EU分類 O C
EU Index Danger
NFPA 704
2
3
2
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

単体

性質

常温、常圧での結晶構造は、BCC構造(体心立方構造)。融点は98 °Cで、沸点は883 °C。比重は0.97で、わずかにより軽い。

非常に反応性の高い金属で、塩基に侵され、水と激しく反応し、水酸化ナトリウムとなり水素も放出するため、空気中の酸素と水素が混ざり合った後に反応熱によって点火されると、爆発することもある。水と反応すると下記に示される化学反応過程を経て水酸化ナトリウムになるため、素手で触ると、手の表面にある水分と化合し、水酸化ナトリウムとなって皮膚を侵す。さらに空気中で容易に酸化されるため、天然には金属ナトリウム単体は存在しない。保存する際は灯油に浸ける。後述の化学反応に示すように、アルコールなどのプロトン溶媒とも反応するがエーテルや灯油とは反応しないため、灯油などを保存液体として使用する。イオン化する時は一価の陽イオンになりやすい。炎色反応黄色を呈する。

200 GPa(約200万気圧)の高圧下では、結晶構造が変化し、金属光沢を失い透明になる[7]

生産

水酸化物や塩化物を融解塩電解することによって単体を得られる。カストナー法(原料NaOH)、ダウンズ法(原料NaCl)が知られる。2006年まで、新潟県に立地する日本曹達二本木工場が、国内で唯一工業的規模の金属ナトリウム製造を行っていたが、現在は操業を停止している。海外ではフランスのMAAS社とアメリカのDuPont社がダウンズ法で生産している[8]。日本の輸入量は2007年で3055トンであった[9]。またカストナー法は工業生産としては使用されていない。

用途

熱伝導率がよく、高温でも液体で存在するため、単体としては高速増殖炉冷却材として用いられる。融点が低いため、エンジンの排気バルブのステムを中空にして部分的にナトリウムを封入し、バルブ動作に伴う溶融ナトリウムの運動によりバルブヘッドを冷却する用途にも使われる。そのほかに、負極にナトリウム、正極に硫黄を使ったNaS電池がある。これは大型の非常用電源や、風力発電のエネルギー貯蔵に利用される。トンネルの中などに使われている発光(ナトリウムのD線、D1:589.6 nmとD2:589.0 nm)はナトリウムランプである。二本に分裂するのは3p軌道のスピン軌道相互作用によるものである。

生体にとっては重要な電解質のひとつであり、ヒトではその大部分が細胞外液に分布している。神経細胞や心筋細胞などの電気的興奮性細胞の興奮には、細胞内外のナトリウムイオン濃度差が不可欠である。細胞外濃度は135–145 mol/m3程度に保たれており、細胞外液の陽イオンの大半を占める。そのため、ナトリウムイオンの過剰摂取は濃度維持のための水分貯留により、高血圧の大きな原因となる。

おもな化学反応

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    ナトリウム

    出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/10 04:16 UTC 版)

    栄養素 (植物)」の記事における「ナトリウム」の解説

    ナトリウムは一部植物にとっての必須または有用要素であり、植物一般必須栄養素ではない。要求性の植物は、CAM型光合成C4型光合成を行うものの中の、NAD-ME型PEP-CK型である。例としてヒエEchinochloa utilisギョウギシバCynodon dactylon、Kyllinga brevifolia、ハゲイトウAmaranthus tricolor L.Kochia childsii、マツバボタンPortulaca grandifloraアフリカヒゲシバChloris gayanaキビPanicum miliaceum、ギニアグラスPanicum maximumPanicum coloratum、オオクサキビPanicum dichotomiflorumがあり、培養液からナトリウムが除かれる枯死する。これらの植物においてナトリウムは、ピルビン酸葉肉細胞葉緑体へと供給する際に必要とされる。すなわち、NAD-ME型とPCK型ではピルビン酸はナトリウムとの共輸送により運搬される一方でNADP-ME型C4植物ではピルビン酸輸送にナトリウムを必須としない葉緑体ピルビン酸ホスホエノールピルビン酸合成の基質になる。このほか、要求植物ではナトリウムは光化学系II活性および、葉肉葉緑体超微細構造変化抑制用いられる。 ナトリウムは一部作物生育品質向上させることが実証されている。例えば、ニンジンスクロース濃度増加する理由はよくわかっていないが、アカザ科にはナトリウムを好む植物が多い。アカザ科テンサイでは、カリウム十分に施用されている場合においてもナトリウムにより生育促進されるドイツ北海道ではチリ硝石(硝酸ナトリウム)がよく施用される。 ナトリウムは、浸透圧調節気孔開閉調節光合成長距離輸送における中和作用酵素活性についてカリウム代替となることができるが。その性質強さによって植物次の4つグループ分類されるグループA ナトリウムが大部分カリウム代替となることができ、ナトリウムも施用するとカリウムだけの場合比べて生長促進されるグループB ナトリウムに対して特異的な反応を示すが大きな効果はない。 グループC わずかな量のカリウム代替しかできず、カリウムだけの場合比べてナトリウムとの施用効果見られないグループD ナトリウムはカリウム代替とならない。 ナトリウムは面積増大水分調節促進する

    ※この「ナトリウム」の解説は、「栄養素 (植物)」の解説の一部です。
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    出典:Wiktionary

    ナトリウム

    出典:『Wiktionary』 (2021/06/29 14:08 UTC 版)

    名詞

    ナトリウム

    1. 原子番号 11元素記号 Na金属元素アルカリ金属単体常温常圧では銀白色固体

    訳語


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