商業施設・公共施設/おむつ替え台の利用率は86%
2024年12月09日 13:18 / 経営
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コズレは12月5日、マーケティング調査レポート「商業施設・公共施設におけるおむつ替え台利用実態調査」を発表した。
調査は、コズレ子育てマーケティング研究所が9月24日~10月8日、0歳以上の子を持つ女性1639名にインターネット・リサーチで実施した。
<外出先でのおむつ替え台利用経験の有無(SA; n=1,639)>
外出先の商業施設・公共施設などで子どものおむつ替えのために「おむつ替え台」を利用したことがあるのは86.15%となった。
<おむつ替え台を利用したことがある外出先(MA; n=1,412)>
おむつ替え台を利用した外出先は、「ショッピングモール」が最も多く88.95%(1,256名)で、次いで「ベビー用品店」「病院」「デパート」が約50%と上位を占めた。
そのほか、「レストラン」、「ホテル・旅館」、「駅」など幅広い商業施設・公共施設においておむつ替え台は利用されていることが分かった。
<利用することが多いおむつ替え台の場所(SA; n=1,412)>
外出先にあるおむつ替え台を利用するママのうち、72.30%が「他人が出入りしにくい場所(授乳室、だれでもトイレなど)」でおむつ替えをする頻度が高いと回答しており、「他人が出入りできる場所(女性用トイレ、男性用トイレなど)」の27.69%を大きく上回った。
外出先でのおむつ替えにおいて、プライバシーの保たれた環境が重要であることが分かる。他人の視線を気にせずにおむつ替えができる安心感や、ゆったりと子どものケアに集中できる快適さを望んでいると推察できる。
おむつ替え台の利用時間を尋ねたところ、外出先の商標施設・公共施設内のおむつ替え台を利用する際、「5分未満」が32.57%、「5~10分未満」が56.01%であり、約90%が10分未満でおむつ替えを終えていた。
短時間での利用が多い背景には、なるべく効率的におむつ替えを済ませたいという意識や、おむつ替え台の周りに他の利用者がいる場合、長時間の占有を避けるために配慮している可能性も考えられる。
<外出先でのおむつ替えに関する悩み・不満(MA; n=1,412)>
外出先のおむつ替え台を利用する際に感じた悩み・不満として、「おむつ替え台が不衛生」(61.26%)が最も多く、他にも「使用済みおむつを捨てることができない」(39.51%)、「親自身が手を洗いづらい」(23.37%)という回答も見られ、衛生的な環境の維持が不可欠であることが分かる。
また、「おむつ替えをする場所が狭い」(45.25%)、「おむつ替えをする場所が少ない」(42.77%)、「荷物やベビーカーなどを置く場所がない」(40.43%)といった空間や利便性に関する不満も多く、効率的なおむつ替えという観点でも、物理的なスペース不足が顕著な課題となっている。
その他の悩み・不満としては、パパが使用できるおむつ替え台や年齢体重に応じたおむつ台の不足などが挙げられた。
■マーケティング調査レポート「商業施設・公共施設におけるおむつ替え台利用実態調査」
https://cozre.co.jp/13463/
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