バーンアップチャート
終わった作業の量を折れ線グラフで表現した図だよ
縦軸に「終わった作業の量」を、横軸に「時間」を取るよ
進捗状況を見るときに使うよ
簡単に書くよ
バーンアップチャート(英:burn up chart)とは
「どれくらい作業が終わったかな?」を表現するための図
であり
縦軸に「終わった作業の量」を、横軸に「時間」を取って、それぞれの時間における終わった作業の量を折れ線グラフ(点と線で値の推移を表現するグラフ)で表現した図
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として
・グラフ
・折れ線グラフ
・進捗状況
について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
グラフは「パッと見でイメージしやすいように、数値を絵で表現したもの」です。
数字同士を比較したり、比率や推移、分布などを表現するときに使います。
折れ線グラフは「点と線で値の推移を表現するグラフ」です。
値そのものは点で表現します。
点同士をつないでいる線を見ることで、値の移り変わり(推移)を把握できます。
進捗状況は「(作業なり何なりの)進み具合」です。
単に「進捗」と表現されることもあります。
以上を踏まえて
進捗状況を確認するための図
であり
縦軸に「終わった作業の量」を、横軸に「時間」を取って、それぞれの時間における終わった作業の量を折れ線グラフで表現した図
が「バーンアップチャート」です。
例えば、そうですね。
ピヨ太君がピヨ子さんからピヨピヨの壺を10個作るように依頼されました。
ピヨ太君は、この作業をバーンアップチャートで管理することにしました。
まずは縦軸に「終わった作業の量」を取ります。
横軸に「時間」を取ります。
まず、最初(0日目)の時点では1個も作っていません。
終わった作業の量は「0個」です。
そういえば作らなくちゃいけない数は全部で10個でした。
せっかくなので「10個」のところに線を引いておきましょう。
これで進捗状況を確認するための準備は整いました。
あとは実際に作るだけです。
ピヨ太君はピヨピヨの壺を作り始めました。
1日目が終わった段階で、作ったピヨピヨの壺は1個でした。
ピヨ太君は「1日後」と「1個」の交わるところに点を付けて、最初の点から線を引きました。
次の日も作業は続きます。
2日目のピヨ太君は絶好調でした。
なんと、7個も作ってしまったのです。
ということは「2日後」の時点で、作った数の総数は「8個(1個+7個)」です。
ピヨ太君は、バーンアップチャートの「2日後」と「8個」の交わるところに点を付けて「1日後」にある点から線を引きました。
なお、この日は、ちょっとした事件がありました。
ピヨ子さんがやってきて「追加で2つ作ってよ」と言ったのです。
ということで、作らなくちゃいけない数は全部で「12個(10個+2個)」になりました。
作らなくちゃいけない数として「10個」のところに線が引いてありましたが、この日以降は「12個」になります。
3日目です。
ピヨ太君はピヨピヨの壺を4個作りました。
ということは「3日後」の時点で、作った数の総数は「12個(1個+7個+4個)」です。
ピヨ太君は、バーンアップチャートの「3日後」と「12個」の交わるところに点を付けて「2日後」にある点から線を引きました。
おや、作った数と作らなくちゃいけない数が一致しましたね。
ということは、やるべき作業が全部終わったということです。
お疲れ様でした!
これがバーンアップチャート(の使い方)です。
終わった作業の量を折れ線グラフで表現した図で進捗状況を管理します。
なお、今回は「作った量」と「作らなくちゃいけない量」の2つを描きましたが「作る予定の量」とかを描く場合もあるようです。
そこら辺の細かい部分は他のところで勉強してください。
一言でまとめるよ
まぁ「バーンアップチャート」って単語が出てきたら「終わった作業の量を折れ線グラフ(点と線で値の推移を表現するグラフ)で表現した図なんだな~」と、お考えください。
おまけ
■訳してみるよ
「burn(バーン)」の意味は「焼ける」とか「燃える」とかです。
「up(アップ)」の意味は「上へ」とかです。
「burn up(バーン・アップ)」で「燃え上がる」的な意味になります。
「chart(チャート)」の意味は「図」とか「表」とか「グラフ」とかです。
何となくくっつけると
燃え上がる図
となります。
終わった作業量が燃え上がるイメージですかね。