UXやHCDを学ぶ人こそ、勉強会では「無音カメラ」を使おう
最近UXやHCDの勉強会や講演会の類に行くことが多いのですが、そこで気になるのがスマホのシャッター音です。
みなさんスライドなどをスマホでバシャバシャ撮られています。(「みなさん」というと語弊がありますね。あくまで「一部の人」に限っての話です。)集中して聴きたい人にとっては、このシャッター音はかなりのノイズになります。
聴く側も講演する側も、メカニカルなシャッター音ならまだしも、デジタルでノイジーなシャッター音をたくさん聞いていい気分になる人はいないでしょう。
最近、ブログやtwitterでもこの弊害について書かれているのをしばしば見かけるようになりました。(一部の講演会では、「スライドはSlideShareにアップされます」と明言して、写真撮影への注意喚起をしたりしていますね。)
そこで以下、提案です。
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周りの人の気持ちを考えて、無音カメラを使おう
HCD (Human Centered Design) そして UXD (User Experience Design) では、まずユーザーに「共感」するところから始まります。
であれば HCD や UXD を学ぶ人なら少なくとも、隣に座っている人の立場になってみませんか?集中して聴いているのに、隣から耳障りなシャッター音がバシャバシャと聞こえてきたらどう思うでしょう。
そう、スマホのシャッター音は、オーディエンスの体験を著しく損ねているのです。さらには講演者にも耳障りかもしれません。
では、どうすればシャッター音なしで撮影できるのでしょうか。
答えは簡単、「無音カメラ」を使えば良いのです。
以下、オススメの無音カメラを3つご紹介します。
オススメの無音カメラ3選
1. コンパクトデジタルカメラ
引用:photo credit: wolf4max via photopin cc
究極の無音カメラ、それは、コンパクトデジタルカメラです。
最近はスマホのカメラが進化したのでデジカメは必要ないと思っている人が多いでしょう。しかし、講演会では非常に役立ちます。理由は2点。
1) シャッター音を消せる
・・・デジカメは基本的にシャッター音(AF音含む)を消せます。
2) ズーム倍率がすごい
・・・最近だと、1万円出せば光学8倍ズームの機種が簡単に手に入ります。
スマホはほとんどがデジタルズームなので、ズームするとどうしても画像が荒れてしまいます。しかし光学ズームであれば、画質はそのままズームが可能です。撮影したスライドを後から見返しても、文字ははっきりと読めるでしょう。
特にスライドから遠い席に座った時には、高いズーム倍率が重宝します。
2. 無音シャッター機能搭載カメラアプリ
OneCam(iPhone)
僕はiPhoneユーザーなので、OneCamにはお世話になっています。
デジカメを買ったとしても、何かの特別なイベントがない限りデジカメを持ち歩くことは稀でしょう。そこで、アプリとして無音カメラを1つiPhoneにダウンロードしておくことをオススメします。
シャッター音を消せるアプリは数多くありますが、ここでOneCamを紹介しているのは、僕自身が普通に使っていることと、OneCamを高く評価する記事が多いからです。
有料アプリですが、他の無料の無音カメラは広告が入ったりして使い勝手が良くありません。
ジュース1本分+αの出費で、シャッター音を消しちゃいましょう。
鷹の爪の無音カメラ(Android)
Androidではこちらがオススメ。
キャラクターものを敬遠する人もいるかもしれませんが、こちらのアプリは無料でかつシャッター音を消すことができます。
他のAndroidの無音カメラアプリはシャッターボタンの下に広告が入っていて誤タップしそうなものが多いですが、このアプリはカメラ画面に広告が出ず使い勝手が良いです。
3. 海外版SIMフリー iPhone
海外で発売されている iPhone であれば、シャッター音はおろかスクリーンショットの撮影音すら鳴りません。予算に余裕のある方、機種変タイミングが近い方は選択肢の1つとなるでしょう。
なお海外版SIMフリー Android の場合、簡単に調べた限りでは国内キャリアのSIMを挿すとシャッター音が消せなくなってしまうようです。
おわりに
実はここで紹介した無音カメラは、エスノグラフィー調査でも役に立ちます。観察中にさりげなく人の様子を撮るのに、シャッター音は邪魔ですよね。そんな時こそ無音カメラの出番です。(ただし、盗撮に思われないようくれぐれも注意しましょう。)
以上、勉強会では「無音カメラ」を使おう、という提言でした。次回行く講演会は集中して聴けるといいな。