都道府県別ブリ消費量

総務省の家計調査からブリ消費量のランキング。家計調査は全国から10000世帯を抽出して調査しており、この中から単身世帯を除いた二人以上の世帯の購入量を比較している。一般世帯における購入量と消費量はほぼ同じと考えて、ここでは消費量としている。


家計調査には県庁所在地と政令指定都市の数値が掲載されており、複数の調査都市がある県はそれぞれの値を人口比で按分した数値を、それ以外の県は県庁所在地の数値を県の消費量としている。また、年による変動が考えられるので2015年～2019年の平均値をとっている。

ブリ消費量の全国平均は1,765g。消費量が最も多いのは寒ブリで有名な富山県で4,612g(偏差値85.8)。2位は石川県で3,637g。3位以下は島根県(2,962g)、福井県(2,877g)、長崎県(2,816g)とブリ漁獲高上位の県が続いている。一方、最も消費量が少ないのは沖縄県で543g(偏差値30.4)。これに北海道(777g)、山梨県(978g)、群馬県(1,020g)、静岡県(1,153g)と続いている。

分布地図を見ると西日本で消費量が多く東日本で少ない典型的な西高東低型。年取り魚として東日本ではサケ、西日本ではブリが好まれるように地域性がはっきり現れている。

他との相関は以下の通り。

アジ消費量、イワシ消費量と正の相関があり、マグロ消費量やサケ消費量と負の相関がある。

西日本で好まれる魚
ブリ
アジ
イワシ
タイ

東日本で好まれる魚
マグロ
サケ

と言えそうだ。