都道府県別ＩＨクッキングヒーター普及率

全国消費実態調査からIHクッキングヒーター普及率ランキング。全国消費実態調査は、世帯を対象として、家計の収入・支出及び貯蓄・負債、耐久消費財、住宅・宅地などの家計資産を5年ごとに調査しているもので、全国1,003市町村から世帯を抽出して調べている。その中から2009年の「2人以上の世帯」のランキングを計算した。単身世帯は入っていない。

全国消費実態調査ではIHクッキングヒーターについて以下のように定義している。

・ 電気熱源のコンロで,磁力線の働きで鍋の底に電流を生じさせ,鍋を発熱させるもの
・ ビルトイン型,据置型は問わない。

一般に「IHクッキングヒーター」と呼ぶときは卓上電磁調理器が含まれないことが多いが、消費実態調査でも同じ基準のようだ。

IHクッキングヒーター普及率の全国平均は18.2%。最も高いのは岡山県で34.6%。以下、和歌山県、福井県、広島県、島根県と西日本が上位を占めている。分布地図を見ても西日本で普及率が高く、東日本で普及率が低い。IHクッキングヒーターはオール電化の一部として組み込まれることも多いが、2003年のオール電化普及率を各電力会社別に見ると

産業とくらしの大事典

となっており、こちらも西日本で普及率が高い。

消費実態調査では「大都市・中都市・小都市」に分けた統計もあり、こちらでは大都市=12.6%、中都市=19.1%、小都市=21.0%と、小都市ほど普及率が高く大都市ほど普及率が低い。IHクッキングヒーターの設置には200Vの電源工事が必要であり、集合住宅が多い大都市では電源工事が普及を妨げていると思われる。

相関ランキングでは食器洗い機普及率との相関が高い。西日本では新しい家電に敏感なのだろうか。