森富美議長: では、審議に入りましょう。 太田総理、お願いします。
太田光: ニートっていうのは、要するにニートなんて言い方するとまぁちょっと横文字でね、新しい人たちみたいな感じするけど、要するに若い時期に、何か自分のやりたいことも見つかんないしどうやっていいのかもわかんないと。 それで働く気力もないって、そんな時期は多少なりとも誰にでもあって、で、そんときに親のスネかじって、それで惨めな思いして、そういう時期ってのは僕にもありまして、そのときに俺もそいつらを、わざわざチヤホヤしてね、救ってやる必要なんか全然ないじゃないですか。 そんな奴らはみんな石でも投げて、お前なんか偉そうなこと言うなと、何にも働いてもいないんで、世の中の役にも何も立ってないし、そういうふうに言ってやりゃいいんですよ。
ラサール石井【反対】: 俺も、ニートっていう名前を付けるのは本当に反対です。 「穀潰し」*1でいいと思う。
太田: ゴク潰しですよね、うん。
山本博【賛成】: 僕は巨額だと思う。金額が。 (うなずく大村氏) たとえば教育の現場で、勉強したいけども、例えば交通遺児だとか、苦労してる子もいるわけですよ。 だから僕は、支援とかそういったものは、当然、国民であって、みんなでね、助け合って生きてるんだから、必要だとは思うんだけども、だとしたらその分配がね、本当に今のでいいと思ってらっしゃるのか。
堀内耕介*2【反対】: えーっとですね、私いま、NPO、さきほどありました、若者自立塾のスタッフであるんですけども、それ以前にですね、ひきこもりだったんです。
太田: あなたがね。
堀内: 稼ぐために、食うために働きなさいっていうだけでは、なかなか働けない、働きづらい世の中だと思うんですよ。 今、100人ぐらいの若者といっしょに暮らしてるんですけれど、何とかして学校に戻りたい、何とかして普通の社会に戻りたいと。 でも、今の世の中ハイペースじゃないですか。 その中ではちょっと苦しいだろうって人もいると思うんですよ。
太田: いると思うよそれは。 (真剣な顔)
堀内: 彼らが支援なくって、だったら自分の力で何とかしろって放り出すのか。 できないじゃないか。
榎本竹伸*3【反対】: あのね、現実に20箇所やってる全国の若者自立塾で、「君なにが一番つらいの?」って訊くと、何を考えて、何をしたいか分からない自分に対してつらいんですよ。
太田: だけど、それって別にね、特別なことじゃないんですよ。 みんなそういう時期あったってことを言ってやりゃいいんだよ。 「そんなの当たり前なんだよ」って。