「スタバで Mac ドヤァ」が「絶滅危惧種」って?
東洋経済 ONLINE に "「スタバで Mac ドヤァ」実はもう絶滅危惧種なワケ" (2024年 12月 24日付)という刺激的なタイトルの記事を見つけ、気になってしまった。私は出先で空き時間に仕事をしたりこのブログを書いたりする時には、コーヒーショップで 愛用の MacBook を開くことが度々あるもので。
「スタバで Mac ドヤァ」というのは、「スタバの店内でマックの PCを 開き、長時間ドヤ顔で作業する人を揶揄した言葉」なんだそうだ。それが「絶滅危惧種」というわけか? しかし実を言うと、私はスタバに限っては Mac を開いたことがなかったのだよね。
ほかの店では何度もあるが、スタバってテーブルが低くて小さいので PC を使いにくいという先入観があり、気取った雰囲気にも抵抗があって、これまではほぼ意識的に避けてきた。ところがこの記事を読んだ途端、俄然へそ曲がりの虫が騒ぎ始め、スタバで Mac を開きたくなってしまったのである。
というわけで今、守谷市内のショッピング・モールのスタバで MacBook を開き、この記事を書いている。来てみれば私の先入観を裏切り、6人が余裕で囲める大きくて手頃な高さのテーブルがあり、その各席に電源まであるじゃないか。「絶滅危惧種」をおびき寄せる特別仕様かと思うほどだ。
この大テーブルでは今、4人が席についており、私を含めた 2人が MacBook を開いている。あとは Asus のサラリーマン風と、iPad でゲームに夢中のフリーター風男子だ。そしてちょっと離れた小さなテーブル席には、MacBook の男性と女性が 1人ずつ、そして Dynabook の男性が 1人いる。
ということは、iPad を除いた店内の PC の Mac 率は 67% で、不純な動機の私を除いてカウントしても 60%だ。世間一般のシェアと比較すれば驚異的に高いし、ほかのコーヒーショップと比べてもかなり高いと思う。ただ、それには単純な理由があるだろう。
会社支給のほとんどが Windows PC という世の中で、Mac ユーザーは私を含めてフリーランスが多い。そしてフリーランスはリモートワークが多くなりがちなため、スタバでの Mac 比率が高くなるのはごく自然の成り行きでしかないということだ。
そして今回如実に気付いたのだが、スタバって仕事の邪魔になるような「大声で話す客」がいなくて快適なのだね。無遠慮な大声や嬌声にうんざりすることが多々ある他店に比べると、これは大きなメリットと言える。件の記事がこの肝心な点について一言も触れていないのは、一体どういうことなんだろう。
いずれにしても、今後は宗旨替えしてスタバを毛嫌いせず、リモートワークの場として有力候補の一つにしておこう。
この辺で念のために書いておくが、実際に「スタバで Mac」している客は「ドヤ顔」なんてちっともしていない。とくに私の真向かいの女性なんて仕事の締め切りギリギリなのか、「ドヤ顔」とは対極的な「悲壮感」さえ漂わせている。年末年始に遊び過ぎたのかもしれないね。気の毒に。
件の記事はよく読むと、「絶滅危惧種」という刺激的な言葉はスタバで仕事する Mac ユーザーを指すのではなく、「スタバで Mac ドヤァ」という「イメージ」について語っているように思われる。とすると、この見出しはキャッチーではあるけれど、「雰囲気のもの」過ぎて混乱を招くよね。
それからこの記事の "むしろ「禁煙」を求めて足を運ぶ人が多い?" という小見出しにしても、今どきは別にスタバでなくても飲食店の多くがフツーに禁煙なのだから、かなり時代錯誤的だ。というわけで実際に「スタバで Mac」してみて、この記事の「ビミョーなピントのずれ方」が実感されたのだった。
いずれにしても「スタバで Mac するのに余計なことを気にする必要なんてない」ってことだ。私はコーヒーショップで 1時間ぐらい Mac を開いて仕事をする時には、長時間の「ショバ代替わり」にドーナツなどのサイドメニューもオーダーすることにしているので、なおさら気兼ねなく使わせてもらう。
年末年始は箱根駅伝のテレビ観戦以外はずっと家で仕事していたので、思いがけずトライした人生初の「スタバで Mac」が、ちょっとした気分転換になったのはありがたい。
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