偽物語 第11話 「つきひフェニックス 其ノ肆」(最終回)
まさか今回で最終回だとは思わなかったです。本当に完結出来るのか
不安に思いながら見てました。とりあえず「偽物語」の最後の感想です。
月火が余弦と余接のコンビによって殺されかけたお話の続きになります。
「要は托卵じゃ。しでの鳥は人間に憑依する。フェニックス・・・
不死の鳥として、子を孕んだ母親の胎内に転生する。」
どうやら忍の話によると、月火は怪異の力で不死身になっているみたい。
だから上半身が木っ端微塵に砕け散っても再生されていたというわけかな。
ただ、月火自身が怪異で人間の姿に化けている偽者というのが何とも言えない。
この作品のタイトルとしてはとてもマッチした内容であるのは間違いないけどね。
とにかく人間じゃなくても月火が生きていてくれたので良かったと思います・・・。
「お前さ。僕のために死ねるか?」
「死ねるよ。だから何?」
「じゃあ、月火ちゃんのために死ねるか?」
「死ねる。笑いながら死んでやる。月火ちゃんは私の妹なんだ。当然だろ?」
「あぁ当然だ。僕だって、お前達のためなら死んでやるよ。」
火憐が何のためらいもなくこんな事を言えるのは凄いなぁって思う。
それほど火憐は月火やお兄ちゃんの事を大切に思ってくれてるみたい。
そして阿良々木君は火憐の言葉を聞いて、改めて月火を妹として最後まで
守り抜こうと決心したような感じだったかな。ホント良い兄妹だと思うよ。
「何するんじゃぁぁぁーーーっ!!信じらんないっ!!こんなのウソだぁぁー!!」
初キスをお兄ちゃんに奪われてショックを受けた月火の表情が面白かった(^ω^)
阿良々木君ってやっぱりシスコンなんだぁって思わせていただきましたよw
これって恋人のひたぎが見ていたら複雑な気分になると思うんだけどね。
とにかくこれから厳しい戦いに赴く前の励ましのキスとでも思えばいいのかな。
「太陽はわしの敵じゃが、月には色々と恩恵を受けておる。
ゆえにここでその恩返しをしておくのも悪くはあるまい。」
忍は月火には月の名前が使われているから助けるつもりとか言ってた。
一応これでも吸血鬼なのね。ドーナツ好きの吸血鬼も珍しいけど(^ω^)
あと阿良々木君の血を吸っているシーンも描かれていました。
でも、そのお陰で成長しちゃうなんてちょっと残念だったよ・・・。
忍って子供姿の方がとっても可愛らしいんだけどなぁ(^ω^;)
「基本的にウチらもバトルはウェルカムや。分かりやすいしな。暴力賛成や。」
廃墟の塾の教室にやって来た阿良々木君は余弦と余接と対峙。
まず戦う前に対戦相手の組み合わせを決めていました・・・。
余弦って戦う事が大好きみたいね。それに強いし・・・。
術を使うよりも格闘の方が得意って変わってます。
忍野さんとはまた違った怪異の専門家ってところかな。
てか、貝木を含めて3人が大学の友達だったのがビックリだよ。
よくそのメンバーでサークル仲間としてやっていけたものだわ!?
変わり者同士だから意気投合出来ちゃうのかな?(苦笑)
「貝木ぃぃぃーーっ!!!一つ残らずお前のせいか!?お前の仕業かぁぁー!!!」
・・・で、今回の月火の件を全てセッティングしてくれたのが貝木だったわけね!?
こりゃ阿良々木君としてはたまったものじゃないでしょうなぁ~(^ω^;)
「資料も文献もろくに残存しておらん極東のマイナー妖怪め。
二度とキメ顔なんて出来なくしてやるわ。」
「じゃあちょっと老人介護のボランティアに行ってくるよ。お姉ちゃん。」
忍は余接とマッチアップ!お婆ちゃん扱いされてたので笑っちゃった。
まぁ長生きしているのは確かなんですけどね~。
ここは年長者の務めとして生意気なキメ顔のお子様に厳しく躾を教えないとね~w
「義理の妹なんざぁ・・・萌えるだけだろうがぁぁぁーーーーーっ♪♪♪♪♪」
阿良々木君はちょっと危ない発言をしてから余弦との戦いに挑んでました。
彼の場合は妹が血縁だろうと非血縁だろうと関係ないと思うんだけど・・・w
とにかく余弦の格闘は凄まじい。阿良々木君がもうメチャクチャに壊されてたわ(汗)
一応余弦はバトルをする時だけは地面の上を歩くみたいですね。
それともここはビルの上だからフロアの上に立てるという事なのかな?
一方の忍と余接のバトルは、あっさりと余接がノックアウトされてました。
バッテンの目になってたのが面白い。キメ顔じゃなくて泣き顔になってるやんw
でも忍の戦いのシーンって結局描かれないままなのかな?
ちょっと楽しみにしていたのに残念です・・・(^ω^;)
「そうだよ・・・僕はまだ負けていない。僕はまだあなたに屈してなんかいない。
あなたの拳にも・・・あなたの言葉にも僕は全く納得なんてしていない。」
フラフラになりながらも阿良々木君はまだ戦おうとしていました。
どう見ても勝てる相手じゃないのによく頑張るなぁって思った。
あと、余弦が性悪説の現実論を例に出して説明してたのは、この作品の
テーマとして最も分かりやすい説明だったように思います。
ちなみに余弦達にとっての本物と偽者の価値については以下のとおり。
※余弦は本物に価値がある考え・・・だった。
※忍野さんはどちらも等価値という考え。
※貝木は偽者に圧倒的に価値があるという考え。
ただし、余弦の場合は過去形で言ってましたので、阿良々木君の
家族を思う言葉を聞いて少しだけ考え方が変わったのかもしれません。
目の前にボロボロになりながらも偽者の妹のために立ち上がってくる人が
いてるのだから、貝木の考え方も一理あると思えたのでしょうね。
結局、月火の件は余弦の正義の味方のターゲットから外してくれる事になりました。
阿良々木君から殺気を感じなかったという事で戦う気が削がれたらしいですわ。
まぁあんなにもボッコボコにしてたのだから満足してもらわなくちゃいけないよねw
阿良々木君の方は余弦が自分を人間だと思ってくれたから本気で戦えなかったのかな?
色々とあったけど体を張って頑張った甲斐があったということなのでしょう(^ω^;)
私としては、「え?これで終わりなの?」って感があったのも正直なところですがねw
「お兄ちゃんは私たちが大好きなんだよね♪」
「勝手に意訳すんな。お前達なんか大嫌いだ。」
この言葉なんかは、『家族だから平気でウソが言える』の代表的なもの♪(笑)
絶対に戦場ヶ原ひたぎ様には口が裂けても言えない言葉ですもんねw
先にあった「(妹と)キスしても何とも思わない。」というのもありましたけど、
こういう事がウソだと分かるように火憐との歯磨きや月火との胸揉みイベントなどが
描かれていたのかなぁ?なんて思ったりもしました(^ω^)
最後はやっぱりヒロインのひたぎさんで締めなくちゃいけませんよね♪
で、この偽物語ってここで本当に終わっちゃうのかな?
最後にいつもの「次回ニ続ク」(旧字体)とあったのですけど・・・!?
とにかくまだまだ原作の方は続いているらしいので、続きのアニメをやるのなら
楽しみに待ちたいと思います。
★総評★
良い意味でも悪い意味でも前作の「化物語」の雰囲気を引き継いでいた様に思います。
まぁ、おそらく前作を全く見ていない人にとっては、萌えシーンしか印象に残らない
ようなお話だったかもしれないですね?てか、イミフでもう見切ってたりして(苦笑)
でも私は新視聴者のために前作の説明に時間を割いたりされるのが好きではないので、
こういう初心者置いてきぼりの作り方はとても好感が持てましたよ(^ω^;)
たとえ知らない部分があったとしても想像力で楽しむのが私のスタイルなのです!w
この「偽物語」では2つのエピソードしか描かれていなかったために、化物語のように
各エピソードを解決した時の清々しさを味わう機会が少なかった点がマイナスかな。
特別EDなども用意されていた前作と比較しても思い入れが弱い印象を受けました。
個人的には忍野さんとの会話シーンなんかもとても楽しみにしていましたので、
全くといっていいほど登場しなかったというのも残念でありました(´・ω・`)
・・・とはいっても「偽物語」では前作を凌ぐ程の楽しい会話やエッチなシーンが
たくさん用意されていたので、それはそれで大満足させていただきましたよ♪w
やっぱり化物語はキャラ同士の掛け合いがあってこそ楽しめる作品なんだと
改めて思い知らされました。セリフだけでここまで楽しませるのは大したものです!
考察するのが趣味の人にとってもこれほどやりがいのある作品はないでしょうね(^ω^)
そういう部分も含めて、この「物語シリーズ」は素晴らしい作品だなぁって思います。