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D13 3Dプリンター用のファイル (ダウンロード編)


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3Dプリンターで出力するモデルのファイルは、主に次の3つの方法で入手できます。

  1. 3Dプリンターに付属 (マイクロSDカードなど)
  2. ダウンロード
  3. 自作

今回は、ファイルをどっかからダウンロードしてくる方法のお話です。

また、スライスソフトについても簡単にお話します。

まず、ダウンロードしたファイルの出力の手順です。

  1. 作品投稿サイトやブログなどからファイルをダウンロード
  2. スライスソフトでG-Code形式に変換
  3. G-CodeファイルをマイクロSDカードに保存 (機種によっては無線で送れる)
  4. 3Dプリンターで出力

今の世の中は便利なもので、世界の誰かが設計した3Dモデルのファイルを無料で借りることができます。

ダウンロードの最大のメリットは、自分でモデルを設計しなくていいことです。

設計するとなると、3DCAD (3Dキャド) というソフトを操作する必要があり、これがなかなか難しいのです。

モデルのファイルは、個人のブログなどのほか、作品投稿サイトでも公開されています。

現在、作品投稿サイトで最大なのが “Thingiverse” です。

Thingiverse

※『Thingiverse』(https://www.thingiverse.com/) より.

Thingiverseは、どちらかと言うと海外のサイトで、操作は基本的に英語ですが、うまく検索するとかなりの数がヒットします。

画像を見ていって、ほしいものがあれば、ダウンロードするだけです。

これ、眺めているだけでも楽しいです。材料代と電気代のほかは無料のカタログギフトみたいなものですからね。(とは言え、そっくりそのまま作っても面白くないので、私はアイデアを得るために見ることも多いです)

今回は、“3Dbenchey” という船のモデルを選びました。

Thingiverse

※『Thingiverse』(https://www.thingiverse.com/thing:763622) より.

“Thing Files” から、『3DBenchy.stl』というファイルを選び、“Download” を押すとダウンロードされます。

モデルをダウンロードしたら、さっそく出力といきたいところですが……

ダウンロードしたモデルのファイル形式は、“STL形式” ということがほとんどです。

STL (Standard Triangulated Language) は、三次元 (3D) のモデルを表すために開発されたファイル形式なのですが、3Dプリンターは、このSTLファイルを認識しません。

そこで必要なのが、スライスソフト です。

スライスソフトは、STLなどの3DモデルをG-Code (ジーコード) と呼ばれるファイル形式に変換します。(ビデオの予約じゃないですよ)

G-Codeは、3Dプリンターへの命令をおこなうファイルです。

例えば、層の厚さや寸法,ノズルの温度やスピード,冷却の強さなどです。

つまり、STLがモデルそのものを表すのに対して、G-Codeはモデルの作り方を表すわけです。

そんなスライスソフトで有名なのが “Cura” です。

ここで、3Dプリンターの機種の登録や、フィラメント (材料) 選択がありますが、ごっそり割愛します。それらが終わると、モデルを取り込めるようになります。

Cura

左上のフォルダーのマークをクリックすると、ダウンロードしたファイルの一覧が表示されます。

そこから、先ほどの船のモデル (3DBenchy.stl) を選びます。

Cura

モデルが読み込まれました。

スライス前に、層の厚さやサポート材の有無,インフィル密度 (空洞を埋める材料) などが調整できますが、ここでは初期設定のままとします。

Cura

“スライス” すると、STLがG-Codeに変換され、必要なフィラメントの量 (長さ・重さ),予定時間の目安も計算されます。

そして、作成されたG-Codeファイルを “リムーバブルドライブ (ここではマイクロSDカード) に保存” します。

あとは、マイクロSDカードをPCから安全に取り外して、3Dプリンター本体に差し替えます。

Cura

ちなみに、プレビュー。薄い層を積み重ねて造形しているのがわかります。

ここからは、3Dプリンターでの出力です。(設定の記事で説明したので割愛)

3DBenchy

モデルの出力中。

3DBenchy

完成後に取り出しました。

3DBenchy

3DBenchy

Aquila X2では、こんな感じに仕上がりました。窓に少し垂れ下がりがあるのと、船のおしりに刻まれた文字の後半が読めないの以外は良いと思います。

ちなみに、作品の下にある薄い層は、ブリム (Brim) と呼ばれるもので、手で簡単にはずすことができます。ブリムには、作品がヒートベッド (3Dプリンターの下の台) から剥がれるのを防ぐ効果があるそうです。(ブリムとは、帽子のつばのことで、それに似ているからこの名前なんですね)

ブリムの有無は、スライスソフトで設定できます。

今回、出力したのは船なので、水に浮かべてみましたが……

3DBenchy

残念な結果に……

ということで、3Dプリンターのモデルをダウンロードする方法とスライスソフトの使い方でした。

次回は、自分で設計したモデルを出力する方法です。

閲覧ありがとうございました。

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コメント

No title

次はご自身での作品ですか。
どんな形を製作するのか楽しみです。

Re: No title

モデさま

返信が遅れてごめんなさい。
コメントをありがとうございます。

次回は、自作のやり方を中心に、少しだけ私の作品が登場します。
その次は、現時点で自作した作品をすべて紹介したいです。(あまり期待しないでくださいね……)

またのコメントもお待ちしています。

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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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