漏電とアース
- 2022/02/04
- 20:36
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一部の家電についている “アース” のお話です。
電気遊びの参考に。
まず、家電についているアースがどんなものかです。
家電本体のメタル外装から、直接、アース線が出ているタイプです。
このように、コンセントの
↑プラグについているタイプもあります。
これは、コードを介して家電のメタル外装につながっています。
これらは、水を使う家電や、内部で高電圧を扱う家電、電気的なノイズの影響を受けやすい (または与えやすい) 家電に付けられています。
それぞれ、冷蔵庫,洗濯機、電子レンジ、コンピューターなどです。
アースの役割
アースは、家電や設備を接地するためについています。
接地とは、大地 (地球) を電極に使うことです。
接地には、次のような効果があります。
- 電圧の基準とする (大地は0ボルト)
- 回路を等電位化する
- 雷の電流を逃がす
- 電気的なノイズを逃がす
- 漏電の電流を大地に逃がす
- 漏電遮断器を確実に動作させる
このように、アースは、製品や設備によって、さまざまな目的があります。
家電のアースは、主に5番と6番の “漏電対策” が目的ですから、それらにしぼってお話します。
漏電とは
まず、“漏電 (ろうでん)” は、読んで字のごとく、“電気が漏れる” ことです。
イメージとして、水道管から水が漏れる “漏水” の電気バージョンみたいな感じです。
電気回路、例えば、電線やケーブル,コネクター,家電のコードや基板などから、本体の外装や大地など、回路の外に電流が流れるのが漏電です。
漏電の原因は、雨や水漏れによる濡れや、製品の絶縁体の劣化・損傷、インバーター装置による高周波などがあります。
意外に恐ろしい漏電
漏電の怖いのは、“見えない” ことです。
光るとか、音が出るとか、ニオイがすることは普通ありません。
漏電によって起こるのが、感電事故や機器の破損や焼損,火災です。
まず、ろくなことにはなりません。
漏電で感電
で、もっとも厄介なのは、メタル外装の “充電” です。(蓄電池の充電とはちがいます)
充電している部分に触れると、電流が身体を通って大地に逃げます。
これが、漏電による感電です。
充電は、電気の便利な性質でもあり、危険な性質でもあります。
電気は見えませんから、充電に気づかず触るとビックリします。
漏電とアース
アースには “漏電の電流を大地に逃がす” 効果があります。(上のリストの5番)
抵抗の並列回路では、電気抵抗のより小さいほうに、大きな電流が流れます。(分流)
家電に手をつき地面に足に立っている人の身体と、家電のアースは、並列回路と見ることができます。
人体の抵抗は、状態によりますが、3000
一方、住宅の接地抵抗は100Ω以下です。(D種接地)
アースのつながる接地極のほうが小さい抵抗ですから、そちらに電流の多くが流れ、人体にはほとんど流れません。
漏電していても電気は止まらない
アースがあると、感電の危険を減らせることがわかりました。
ですが、漏電の電流が大地にだだ漏れです。
これは、家電の焼損や火災につながります。
ここで登場するのが “漏電ブレーカー”(漏電遮断器) なのですが、記事が長くなるので次回へ。
まとめ
アースについてのまとめです。
- アースは、水に関する家電や高電圧を扱う家電についている
- 大地に接続 (接地) して使う
- 漏電対策のほかノイズ対策にも使われる
- 漏電は、水濡れや絶縁体の損傷・劣化で発生する
- 漏電の電流が人体に流れるのを防げる
閲覧ありがとうございました。
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