コンセントの用語
- 2022/01/19
- 22:14
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コンセントにまつわるお話です。
知っていて損はありませんが、決して得することもありません。
まず、コンセントという単語は和製英語です。
“concentric plug” を省略したものとされています。
アメリカでは "AC plug"(エーシープラグ)、イギリスでは "Outlet"(アウトレット) というそうです。
延長コードとテーブルタップのちがい
これはテーブルタップですね。
延長コードは、穴がひとつのタイプです。
私、延長コードもテーブルタップも “延長コード” と呼んでいますが、正しくは、延長コードは延長コード、テーブルタップはテーブルタップです。(くどい)
ちなみに、延長コード末端の穴の部品は “コードコネクターボディー”、刃の方は “差込プラグ” と呼ばれます。
コンセントとプラグ
穴になっているほうがコンセント、挿すほうがプラグです。
なので “コンセントを挿す” というのはちょっとちがうのですね。
刃受と詮刃
ちょっと物騒なネーミングですが、“刃受 (はうけ)” はコンセントの穴、“詮刃 (せんば)” はプラグの刃です。
とくに、コンセント内部のメタルな部品は、“刃受ばね” と呼ばれます。
この刃受ばねがガバガバになると、いわゆる “コンセントがゆるい” 状態になります。
『ゆるくて熱くなる延長コード』という記事で似たような解説をしました。
接地極と接地端子
これは、接地 (せっち) 極・接地端子付きコンセントと呼ばれています。
接地というのは、いわゆるアース (またはグラウンド) です。
地面につながっているため、これらのネームがあります。
接地極や接地端子には、こういうプラグや、家電の本体から出ているアース線を接続します。
接地には感電事故の防止などの役目があります。詳しくは別の記事で説明します。
上のコンセントは、接地極と接地端子の両方がついていますが、片方だけのものもあります。
接地側と非接地側
コンセントをよく見ると、2つの穴の長さが微妙にちがうはずです。
長いほうが接地側、短いほうが非接地側と呼ばれます。
上にも書きましたが、接地というのは地面につなぐことです。
ですが、ここでいう接地は、いわゆるアースではなく、電柱にある変圧器のところでの接地です。
つまり、接地側と、接地極・接地端子はまったく違うものです。
以前の画像の使い回しですが、このように配線されています。
白い電線につながっているのが接地側 (長いほう) です。
ということで、接地側 (長いほう) に針金などを差し込んでも感電しません。
非接地側 (短いほう) に針金を入れると……
歴代コンセント
それぞれ、1970年代、80年代、90年代に活躍したコンセントです。
コンセントを見れば、その家のおおよその築年数がわかります。
さらに古いモデルはこんなです。
ちょっと長くなるので続きは後編で。
次回は、コンセントの種類などをくどくどとお話しします。
閲覧ありがとうございました。