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駐車場 アスファルトの補修


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道路や駐車場といえばインターロッキングなどのコンクリート舗装とアスファルト舗装があります。
舗装に使うアスファルトは「アスファルト合材」と言い、砂利や砂をアスファルトで固めたものです。砂消しゴムのイメージに近いですね。
道路のアスファルト舗装は、荷重や紫外線,加熱,溶剤,隙間の水分の蒸発および凍結によって劣化し、厚さや環境によりますが10年ほどの寿命だと言われています。駐車場は道路より舗装が薄く寿命は短いのです。

DIY(日曜大工)では、コンクリート部分の補修は行えますが、アスファルトは一般的に直せません。ホームセンターには、穴を埋めるためのパッチやヒビをふさぐシールくらいしか売っていないのです。パッチは詰め物なのではがれやすく、応急処置にしかなりません。
そして穴やヒビを放置しておくと状況はさらに悪化します。

アスファルトの補修には3つの方法があります。
・加熱・・・バーナーであぶって融かす。ロウソクのイメージ
・乳化・・・コロイド分散させる。牛乳のイメージ
・カットバック・・・溶剤で溶かす。食塩水のイメージ

カットバックは家庭でもできる方法です。アスファルトはパラフィンという炭化水素でエンジンオイルや石油類に溶けるが、ナフサや灯油の揮発後には残ります。食塩水から水が蒸発して食塩が析出するイメージです。


割れた箇所からアスファルトの破片を取り出して土を落とします。水分は蒸発させてください。
アス破片を丈夫な容器に入れて灯油で溶かします。粘り気のある泥状が最適です。
浮いてくる黒い液(アスファルトの灯油溶液)を埋める箇所に塗ります。(舗装工事ではタックコートやプライムコートと呼び、剥がれや透水を防止)
アス泥を入れて平らにならします。沈み込みは小さい。
養生します。厚いほど硬化時間は長い。

特徴
・特別な道具は不要
・下層との接着が強固
・溶剤によって時間の調整が可能
・アスファルトのリサイクルである
・溶解・硬化時間が長い
・転圧・締め固めができない
・溶剤が蒸発・浸透する

 
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↑エンジンオイルがこぼれ、劣化した舗装面。色が濃いところが溶け出して低くなっている

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↑補修後。凹みを埋め、排水のため勾配をつけた

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↑同じ方法で、8年前に補修した箇所。中央やや左から不施工(単3乾電池は高さの目安:2.5cmほど低い)

車庫の前を8年前に補修しました。現在でもほとんど破壊が見られず、強度はあるようです。
また、7年前から溶けたアスファルトにガムを添加しています。ガムの原料はゴムの一種ポリイソプレンやポリイソブチレンであり、灯油に溶けます。
混ぜない場合に比べて粘りがあり、角の欠けに強いようです。
実際の道路舗装でも、ゴムや熱可塑性樹脂を添加したポリマー改質アスファルトが研究、使用されています。

カットバックは溶剤が蒸発・浸透する方法であり、汚染に繋がります。家庭内の補修にとどめてください。市販の補修パッチと併用すると溶剤が減らせます。

今後の課題
・ガムより良い改質材
・コスト
・汚染の対策

(!)作業は自己責任です。安全に気を配ってください。

閲覧ありがとうございました。

    2022-10-02
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プロフィール

しゅう

Author:しゅう
1991年北海道三笠市生まれ。プロフィール

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