中山文科相『慰安婦問題で支持メール公開』

『従軍慰安婦』という言葉はなかった，と発言した中山文科相が，福岡市で開かれた講演会で，自分の発言を支持する電子メールを読み上げたと言う．
『従軍』慰安婦などと言う言葉があろうはずがない．『従軍記者」『従軍看護婦』『従軍画家』…などはあったが，いかに当時は『公娼制度が健在だった』とは言え，慰安婦に『従軍』という呼称をつけるほど，我が軍は落ちぶれてはいなかった！第一，記者さんや看護婦さん達と「同等」に扱ったら，失礼ではないか！
軍は，若い兵隊達の戦力で成り立っている．その戦力が「病気」で使い物にならなくなったら大変だから，商売人を通じて定期検査をしていたのは事実である．更に情報は大切である．つい懇ろになって情報を漏らすと，軍全体の危機に直面することだってある．女性スパイは古今東西を問わず情報の原点である．勿論その世界にも投入されている．その昔，『情を通じて』外務省の女性秘書から日米安保にかかわる機密情報を入手した毎日新聞記者がいたではないか！
総理大臣の中にも，明らかに情報員である中国女性と懇ろになり，ＯＤＡ？を追加配分した事例があったではないか！
西部劇でも，騎兵隊がいる砦に，女性を『満載』した幌馬車がつくと，兵達は奇声をあげて歓迎するシーンがあった．それは「業者」が，慰安婦を連れてきたからである．軍隊が駐屯する周辺には『必ず』この手の商売が競って店を開いた．大東亜戦争でも，特に半島出身者がこの手商売に熱心だった．12、3年前、「従軍慰安婦問題」で世情が騒がしかったころ、私は浜松で勤務していた．
土曜日の夕方，市内で竹細工店を見つけ，店内を見せてもらおうと思い、店番の御老人に話しかけると，元気な御老人は戦争の生き残りで，ついつい話が弾んだ事がある．
自動車運転免許を持っていた彼は、輸送隊の一員として南方作戦に従事したが，フィリピンから本国へ自動車部品を受領に帰国する事になったとき，ついなじみの慰安婦にその事を漏らしてしまったという．すると彼女はいきなり箪笥から現金を持ち出してきて，本国の郵便局で貯金通帳を作り，半島の実家に送って欲しい，と嘆願した．渡された風呂敷包みには，現金が三万円と印鑑が入っていた．昭和19年の事だと言うから今のお金でどのくらいになるのだろう．明日をも知れぬ当時の兵隊さんは，出陣前になると命の洗濯後，残金を全部彼女達に渡すことが多かったという．
大金を預かった彼は，九州福岡の太刀洗基地に着陸するや，直ちに通帳を作って彼女の実家に送金したというが、自動車部品の書類よりも，彼女の現金の方が重要で緊張した。無事フィリピンに戻り彼女に『報告』するとその日は『無料サービス』してくれたと笑った．
御老人は，ガダルカナルやインパール作戦にも参加したと言う．実に強運の持ち主だったが，インパールでは死ぬ目に会い，こうして無事なのが不思議だと語ったが，インパール撤退作戦の時も，彼女達慰安婦が戦場にまでついてきていたので、豪雨の中の撤退作戦は困難だったと言う．
部隊が後退する時には必ず『後衛部隊』が，撤退してくる部隊の殿を防御するのだが，その後衛部隊が自らの後退行動を取ろうとした時，どこからともなく現れた慰安婦達が，増水した川で立ち往生している．気心のやさしい兵隊達は，自分の撤退行動よりも，彼女達の安全を守ろうとして，上官の命令を聞かなかったこともあったと言う．女性達の大半は半島人女性で，２、３割日本女性もいたそうだが，兵隊達は区別なく懸命に彼女たちの「渡河作戦」を支援したらしい．
そのために命を失った兵隊も多かったそうだが，『戦場の実相はそんなもので，奇麗事ではない．彼女達に「世話」になった兵隊にとっては，軍事行動よりも彼女達を救うことのほうが命がけだった』
私が，今マスコミで騒がれている「慰安婦問題」について，「現場の体験者として反論してくれませんか？」と聞くと，御老人はこう言った．
『私は生き残って帰国でき，こうして幸せな余生を送っている．慰安婦の事をしゃべっても，今の世の中には通用しない．売春禁止法で禁止されているから，悪い事だと思われている．ばあさんは何とか理解してくれても，子供達や孫達には絶対理解できないだろう．可愛い孫達から『おじいちゃん，エッチ！』と言われたくないモンでな。黙って墓場に持っていく』
その時軽トラックで，息子さんと奥さんが帰宅してきたので話しはそれで終わった．
この問題を『執拗に持ち出し，日本軍の汚点？として吹聴している連中』は，この御老人のように『絶対に反論しない』ことを計算に入れているに違いない，と思ったものである．
この問題を，殊更取り上げて問題視する連中の方が，実は破廉恥で無知な上に無責任な連中だと痛感する．中山大臣は，自信をもってこのような破廉恥な連中と戦い，健全な文部行政を回復していただきたい．

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