軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「映画批評と時事短評」

昨日は久しぶりに家内と映画鑑賞を楽しんだ。友人達から「3丁目の夕日」を是非見るように勧められていたのだが、機会がなく見ていなかった。ところが近所の小さい映画館で上映していたのである。しかも二本立て、最初は藤沢周平原作の「蝉しぐれ」、下級武士…

妻の眼から見た自衛隊(その2)

〈空の男達・・・さわやかな男たちのロマン〉 四十五年三月、浜松への転勤が決まり、新生活のスタートを切った地でもあり、悲しい思い出の地となった築城に別れをつげ浜松へ参りました。 主人は、第1飛行隊の戦闘機教官として、毎日若い学生さんたちを相手に気…

妻の目から見た自衛隊

24日の「救出シミュレーション」は盛会だった。基本構想解説後、参加者の意見を求めたが、軍事関係の専門家や、被害者家族など、参加者の多くが真剣な意見を出し合うディスカッションは実に貴重だった。国は、いざという場合に備えて、少なくとも計画案だけ…

荒川静香選手に感動!

今朝は感動的な場面をテレビで見る事が出来た.冬場のスポーツが苦手な私は、冬季オリンピックを熱心に観覧してはいないのだが、今朝のニュースは女子フィギュアーの荒川選手が「金メダル」に輝いた事をトップで報じた.演技の見事さもさる事ながら、表彰台…

生涯忘れられない事故

20日、久しぶりに空自美保基地を訪問して講話をしたが、まじめな現役の健闘ぶりに、すっかり嬉しくなった。私は「パワーポイント」とプロジェクターを使って講話するので「ピン」だけ持って行ったのだが、部隊の準備は万端整っていて楽な講話であった。200人…

誰も責任を取らないのか!

私のところには、色々な情報が寄せられるが、その中に次のようなものがあった。出所は不明だが、多分既に何かで報道されているものであろう。≪北朝鮮、日本の有償援助米に、巨額の滞納≫ 「政府が平成7年に北朝鮮に送った有償援助米は、代金は約56億円で、…

気になる「話題」

1、イランの核問題を「日本」は何故傍観するのか?Newsweek(2月15日号)に、ジェームズ・ワグナー副編集長がこう書いている。 「国際原子力機関は2月4日、イランの核問題を国連安全保障理事会に付託する決議を採択した。この一件で、日本の存在感が全くない…

藤岡教授の「正論大賞受賞」をお祝いする

昨夕、赤坂プリンスホテルで行われた「正論大賞贈呈式」に招かれ出席した。400人が集まり大変な熱気であったが、世の中は着実に変化している事を痛感した。 その中で、受賞者の藤岡教授が「朝日新聞しか読んでいなかったが、どうもしっくりこなかった。1991…

首都圏を「米軍に守ってもらう気か?」

今朝の産経新聞一面に「首都圏防衛に活用=米軍迎撃ミサイル。空自配備補完、打診へ」とあった。何のことか分からなかったが、読んでみてあきれた。 「弾道ミサイルに対処するミサイル防衛(MD)で、米軍が保有する地対空ミサイル『パトリオット(PAC3)』を…

基地司令官が泣いた!

鍋物を見るたびに思い出す事がある。湾岸戦争が始まった三沢基地でのことである。 基地売店会が、「青森の銘酒・利き酒大会」を計画、同時に「寄せ鍋大会(一人前1980円)」も始まり「初日に私に出席してほしい」と言ってきた。 そこで私は米軍の指揮官夫妻…

『認識ズレ、同盟の危機!』

在日米軍再編をめぐる日米審議官級協議が終わったが、「戦略重視の米側と地元優先の日本の組み手違いが協議の進展を阻んだ」と12日の産経新聞は報じた。その上「施設庁の談合事件で地元調整はストップし、防衛庁の交渉担当者を更迭したことも米側の不信感…

「建国の日」に考える

昨日(2月11日)の産経新聞「正論」欄に、小堀東大名誉教授が「憲法と皇室典範は本来同格に論ずるべきものではない」と書いているが同感である。 敗戦国日本を占領した連合軍が、強靭な抵抗を示した日本を徹底的に骨抜きにすべく乗り込んできて、「東京裁判…

「小泉政権を相手にせず・・・」

中国の唐家璇国務委員が、北京を訪問した自民党の野田毅元自治相に「小泉首相にもう期待はしていない」と述べたという。唐家璇氏が小泉首相の「何を期待していたか」知らないし、誰に期待しているのかも知らないが、中華思想丸出しなのには呆れるほかはない…

紀子様ご懐妊報道と情報戦

秋篠宮妃殿下のご懐妊報道は、何よりもおめでたい。何はともあれ小泉首相も一安心?というところだろう。皇室典範改正問題で、国論が割れて騒然としていたときであったし、下手すると政権維持も困難になるところであったから、なおさらのことであった。そうい…

日米同盟の真価が問われる

米国防総省の「国防計画見直し」が公表されたが、明らかに「不安定な弧」対処が最優先されている事が窺える。 向こう20年間の優先分野は、テロ組織打倒、大量破壊兵器拡散防止、中国の軍事力増強への対処が柱になっているが、太平洋地域に、米国が保有する11…

今日のニュースから

先週末から風邪を引いてダウン、丸一日断食して、今朝はお粥。どうも集中力を欠くので、朝刊(産経新聞)の気になるニュースを簡単にメモするだけにしておきたい。1、イランの核、安保理付託〔1面〕 「イランの核開発疑惑に危機感を覚えた国際社会は、ウラ…

マスコミ界がおかしい

読売新聞の渡辺恒雄主筆と、朝日新聞の若宮論説主幹が「論座」二月号で対談し、反靖国の「共闘宣言」をした事がジャーナリズム界で話題になっている。 私はブログで「朝日が読売を支配する?」等と茶化したが、分析してみると、根の深い問題があるような気が…

間接侵略は始まっている!

先日、中国の対日工作について書いたところ「国会図書館で調べたが、この秘密文書を入手して世に出した西内雅氏の著作の中に入っていない」というコメントがあった。 西内氏は既に故人であるが、元大本営陸軍参謀で、情報畑の専門家、内閣総力戦研究所の所員…

「自衛隊が守るべきもの」とは

1、君主制下の軍隊 昨日は、市村真一・京大名誉教授の「正論」から、皇位継承論議の拙速を戒める一文を書いた。その中で市村教授は君主制の長所を7つに要約したが、その「⑥君主制下の軍隊は将校団を中心とし自然な団結と忠誠心を保持しやすい」の項目に思わ…