軍事評論家=佐藤守のブログ日記

軍事を語らずして日本を語る勿れ

「サンデープロジェクト」

久々に見たが,何ともはやこの番組は司会者の独壇場で,彼の意に反する者は登場できないだろうし,反論すると意見を封殺されそうである.それなのに参加しているのは,仕事だから仕方ないのか,意見が同じだからだろうか?どちらにせよ本音の意見が述べられる場ではないようだ。
しかし今朝は東條首相のお孫さんである東條由布子氏が出ていて,さすがのこの番組も『些か厳粛な雰囲気』が漂っていた.祖父の名誉を守り,戦没者に心から哀悼の意を表する彼女の発言に,視聴者は何か感ずる所があったのではないか?
東條首相についてはいずれ機会を改めて書こうと思うが,ご遺族に対しては『一切語るなかれ』と遺言を残している.由布子氏は敢えてそれに挑戦しているようにお見受けするが,それほどまでに東條家を誹謗中傷するメディアが多いので『黙っていられない』という思いからだろう.彼女は一人で決然と祖父の名誉を守ろうとして『好奇の矢」を受けて立っているように感じた.

ここでも中国の教科書が如何に事実を無視した反日教育をしているか,が問題になっていたが,桜井よしこ氏、松原仁議員,西川?(失礼)議員が堂々と意見を吐いていて、この3人は『単独飛行許可』出きる.しかし,対する方のジャーナリスト(名前は忘れた)は、どうも急遽ピンチヒッター?で座ったらしく,自信のなさそう態度は,飛行停止の上に『飛行場一週!!』と教官が憤る噴飯ものであった。
問題は王曙光という拓殖大学教授である。彼の発言は支離滅裂で,とても学者には見えない.拓大で何を教えているのだろう? 拓大といえば,防大時代に関東学生剣道大会で良く竹刀を交わした良きライバルであり,『民主的な』防大よりもはるかに民族派で『徒弟制度』が強い大学だと認識しているから,この程度の教授のプロパガンダには影響を受けないと安心しているが,やはり注意は必要だろう.
彼の発言の様子から推察すると,彼は何時も何かを気にしていると受け取った.その表情は,討論している相手というより,背中の方に控える何か,つまり,帰国後の生活を気にしている様子であった.
彼は日本と中国を往復して授業しているという。その複雑な立場が見え見えであったから,とても『緊急手順』なんぞ覚えている気配はない.パイロット免になった後,整備員になろうか,レーダーマンになろうか,それとも民間に出ようか,という雰囲気だ.司会者がいきり立ったのも無理はない.役に立たなかったからである.
この番組は,世間の雰囲気を慮って,かなり左右にゆれ始めているように感じる.どちらに転んでも損しないように…。
しかし司会者の田原氏が「南京虐殺はあった!」と興奮して声高に叫んだのはまずかった.金曜日の番組は見ていないが,数珠繋ぎになって流れていた婦女子の死体…を,85歳?の元軍人?が『見た」とは言ったが,その婦女子が数珠繋ぎにされ,殺され,水に投げ込まれた「現場を見た」とは言っていないのではないか? 殺したのは,日本軍かもしれないが,国民党軍,共産軍かもしれないではないか.第1,数珠繋ぎにして婦女子を殺すやり方は,蒙古襲来時に壱岐・対馬で我が島民がやられた方法であり,通州でも,満州各地でも日本人が『被害』にあったのと似ている.そんな殺し方は少なくとも我国の「戦場文化」にはなじまない.
高名な司会者にしては些か冷静を欠いていたことが『惜しまれ』たが,察するに彼も『教官に言えない』何かで『苦労している?』のではなかろうか?.飛行訓練は無理である!.
スタジオでは無理だが,ブラウン管の前の視聴者は決して誤魔化せない事を『勉強』された方が良いと思う.