こする、ちびる、へる、おおわれる、こびりつく、ひびわれる

郷愁なお。

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72歳になった鶴見俊輔が「もうろく帖」という日記ともスクラップブックともつかないノートに有元利夫を引用していました。

風化したものは、僕にとっていつも美しく物語のある空間です。こする、ちびる、へる、おおわれる、こびりつく、ひびわれる・・・こんな風化の美しさが画面に出てこないかなァと思ってやっています。(有元利夫「もうひとつの空」)

鶴見も同感したんだろうなぁ。
いや、風化したのは自分自身、こする、ちびる、へる、おおわれる、こびりつく、ひびわれているのは自分だという自覚で引用したのかも。それならこちらも同感するなぁ。

”ふうか”でなくてちょっとなまってますが、
 風雅集尾(び)より首(しゆ)へ諳(そらん)ずるあいついつそ褒め殺してやりたいが   (塚本邦雄:詩魂玲瓏)

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