脳梗塞 ワレンベルグな日々

ワレンベルグ(症候群)は脳梗塞の一種

新年、は誘惑から始まる、ワレンベルグの準備

概要;

2025年は、大きな事件事故なく明けている。去年は年明け早々、地震があり、航空機事故があり、痛ましい事が重なった。明日4日からその新しい年の出勤、きょう3日が正月休み最後の日だったので、嫁さんと隣町のイオンまで。誘惑に負けながら、ささやかなレジャー?を楽しみつつ「準備」なのだ。
中山七里さんの「切り裂きジャックの告白」をようやく読み終えた。刑事モノだ。連続猟奇殺人事件と臓器移植という2つのテーマが融合されたミステリー、読み応えがあった。

いっぽう、長い休みの割に、読書はあまり進まなかった。休み前に借りた2冊のうち、一冊だけなんとか読み切れた。

:長文です。

アフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しているこの「脳梗塞 ワレンベルグな日々」は、
脳梗塞経験者である自分が、日々感じたことなどを雑多に書いている日記。

先に始めていたNo+e版  まつ@ワレンベルグな日々、時々No+e日記|note
にも、過去の就職までの自宅療養記をメインに日記を綴っている。
2022年大晦日に脳梗塞(ワレンベルグ症候群)で入院、4ヶ月後退院、しかし無職となった。
後遺症が出るなど就労せずしばらく自宅療養。入院からすでに一年半すぎ、日常生活はほぼ回復(ただし、後遺症はまだ続いている)。社会復帰(再就職)がようやく果たせたのは、今年2024年2月。
パート勤めのブログはこちら
ワレンベルグのパート生活(脳梗塞の狂想曲)

お隣、韓国や米国では、物騒な事故事件があり、世界を見渡せば平和な世の中だとはとても言えない。言えないのだが、去年の日本の年明けは暗かった、能登地震、そして羽田の航空機事故。年明け早々痛ましい国内ニュースが続いていたことからみれば、今年、大きな事件事故もなく、ここまでは無難な幕開けのニッポン、2025年だ。
自分も大晦日、元日を含み6日間の長い休み、のんびりと緩みきって、今日が最後。

金曜1月3日、嫁さんに急かされるように外出、隣町へのドライブは片道約20キロ、しかも無料の高速が途中まで繋がっているから、自宅から、ものの30分もかからず中心部まで。便利になった。

しかしさすが三ヶ日の昼前、しかも南国の眩い日差し、ポカポカ青空が広がっていたから、中心部向けは珍しく渋滞していた。考えることは皆似たり寄ったりということか。
幸せを目当てのうどん店も、いつもより更に混んでいた。しかし、回転がいいのですぐ座れた。

幸せセット。別名、炭水化物、脂肪、糖の三拍子セット。誰もが一度に食べたい 幸せ だが、人によっては、危険と隣り合わせ。病気持ちには、最悪のセット。
お医者さまが知れば、顔を顰めるセット。死と隣り合わせの「死合わせ」セットかも。
ゴボテン肉うどんにカツカレーというだけでも、反則の二刀流、麺類にカレーの組み合わせ(しかもカツカレーだ〜)は、抗いにくいのだが、しめの最後のおはぎが、幸せのダメ押し、つまりは、十分カロリーオーバーの上に、別腹のこの糖分だ。
・・控えめに悪気なく佇むおはぎ、卑しい口を満たして幸せを脳に与えつつ、しかし体内で化けて不健康を加速させるのだ。

このあと、申し訳ないという感じで運動がてら、イオンに行き、暖かく広い施設を歩き回る。厚着の体がポカポカ汗ばみ、罪滅ぼしをした気になる。
しかし、ここにも、別の誘惑の罠が待っている。

ひんやりしたモノに手が出る。アイスは、ゼロカロリー、、なわけない。
ひんやりした甘味が脳天を刺激する、危ない。でもアイスまんじゅうを考えた人は天才だ。あー、日本人に生まれてよかった、あずきが好きである。
そうやって、堕落していく正月休み最後の日。

 

話変わって、
中山七里さんの17冊目、「切り裂きジャックの告白」を読んだ。ヒポクラテス・・の法医学シリーズでもなく、殺戮の・・の法廷ミステリー、御子柴シリーズでもない、自分にとっては新たな、刑事モノ、犬養隼人シリーズだ。(別のシリーズだが、ヒポクラテスシリーズの光崎や古手川刑事などが絡んでくるのが、また楽しい)

連続猟奇殺人事件と臓器移植という2つのテーマ、内容は少しエグい連続殺人(ネタバレ注意)の犯人を主人公犬養刑事が追いかける、主人公はバツ2で、臓器移植しか助からない娘が居て・・という訳ありの男。
特に臓器移植については、脳死判定、倫理問題、医師会と医療業界など掘り下げながら、殺人事件と臓器移植、2つのテーマが融合されたミステリー、少し重く深く、しかし読み応えがあった。さすが七里先生、最後は二転三転の追い込み。

この犬養シリーズを、正月休み前に都合3冊借りたのだが、結果的には2冊目「七色の毒」までしか読めなかった。
「切り裂き・・」が、初めのうち、やや重かったのもあるが、遠出や実家への挨拶などは喪中ということもあり、控えめでほぼ家にいて、時間はたっぷりあったはずなのだが。ベッドで読むうちに、早めに寝落ちしてしまった夜がけっこうあった。

七色の毒は、自身18冊目。短編集のような感じで、読み始めると割と早く読めた。キレの良い短編ミステリーが7話、切り裂き・・と同じ、犬養刑事が犯人を追いかけるのだが、切り裂き・・では、女癖というか重病の娘、前妻を含む女にめっぽう弱いという主人公が、この7話では、切れ味鋭く事件の真相を暴いていく(ドンデン返しの帝王は、短編でもあっと言わせる)。次の犬養シリーズ「ハーメルン・・」が楽しみである。

 

最後に、誘惑に負け、食べたいものを食べ、痛快ミステリーを愉しんだ正月休みも終わった。切り換えて仕事に戻る。
といっても、このドライブにしても、明日からの仕事の勘を取り戻す予行演習、準備のようなモノだ。少し鈍った体を動かして、クルマを運転したり、家に閉じこもりがちだった体、人混みの中にわざわざ入って、人慣れし目や耳を慣らし頭を動かすのである。
そういう心の準備、確認をしつつ仕事の前日にマインドを切り替える。

肝心の体の調子、脳梗塞の後遺症のほうは、右脚全体にやや血行不良、冷え痺れを感じたり、顔の左目付近は冬場の寒さや温度変化に過敏でシクシクしたり、立ち上がりや歩き時のフラつきは相変わらず治まらないとか、あまり大きな回復進歩は感じられない。
書き出すと、治りが悪いなーと思ってしまうモノだ。あんまり、高望み過ぎても辛くなるだけなので、地道に少しずつ体力をつけながら柔軟性や可動域を増やして血行、血流に注意し、バランスを鍛える年にしていきたいと思う。ケガをしないようにするため。
痺れや痛みは、意識することで増幅してしまうモノ、脳梗塞のやっかいなところでもある。気にしないようにすることも一つの回復の道である。

世間よりは少し早く?土日の出勤で始まる2025年1月の勤務表。さて、2月、3月までは続くとして、来年度4月からの契約更新の可否はどうなるか、年明け、知らされることだろう。還暦を迎える今年、もう始まっている。