脳梗塞 ワレンベルグな日々

ワレンベルグ(症候群)は脳梗塞の一種

追憶の夜想曲(ノクターン)、罪悪感、ワレンベルグのこゝろ

概要;

中山七里さんの7冊目「追憶の夜想曲」を読んだ。5冊目までのシリーズの主人公「岬洋介」の実父の検察、これに対する主人公の弁護士御子柴。法廷での物語がメインだが、最後に凄い仕掛けが・・。

11月の三連休は初日土曜が休みで後は出勤、そして今日5日火曜が休館日で休みだった。三連休は最後の4日が久しぶりに混雑し、オタオタしてしまった。

:長文です。

アフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しているこの「脳梗塞 ワレンベルグな日々」は、
脳梗塞経験者である自分が、日々感じたことなどを雑多に書いている日記。

先に始めていたNo+e版  まつ@ワレンベルグな日々、時々No+e日記|note
にも、過去の就職までの自宅療養記をメインに日記を綴っている。
2022年大晦日に脳梗塞(ワレンベルグ症候群)で入院、4ヶ月後退院、しかし無職となった。
後遺症が出るなど就労せずしばらく自宅療養。入院からすでに一年半すぎ、日常生活はほぼ回復(ただし、後遺症はまだ続いている)。社会復帰(再就職)がようやく果たせたのは、今年2024年2月。
パート勤めのブログはこちら
ワレンベルグのパート生活(脳梗塞の狂想曲)

さて、三連休の最終日、昨日4日の夜に読了した自身第7冊目の中山七里作品。いやぁ面白かった!裏社会のダークヒーローの弁護士、御子柴が主人公の2作目、自分の過去(殺人犯)や正体を隠し、自分の利益のためには手段を選ばない、アウトロー的な弁護士の物語だが、この2作目が1作目を遥かに超えて凄い。2012年の作品。

事件は、一人の主婦の弁護、リストラされ引きこもってはDVをはたらく夫殺しで懲役16年の判決を受けた主婦の弁護を強引に引き受ける。法廷で対決する検察は、別のシリーズの主人公岬洋介の父という脚色が面白いが、その切れ者検事を相手に、事件を解き明かし判決をひっくり返していく御子柴の凄さ、そして最後の仕掛け(おもわずまた唸ってしまった)、これはネタバレなので書けないが、罪悪感がズシンとくる闇だ、次の作品が早く読みたい!

遡って三連休の初日、土曜の休み、天気は生憎の曇り、風が強く時折雨交じり。
しかし、嫁とまたランチ、しかし遠出する気力は失せる天候で、市内の行ったことのないイタリアンに予約なしで行った。

イタリアンが続いている。旨そうに撮れている。

先週のイタリアンの半分の値段で、この量とクオリティなら・・満足! とくに後方に写っているピザ(のソースが)がなにげに旨い。やっぱり、地元の近場のお店も開発しないといかんなぁと思う。近くのコスモスで買い物して帰った。

翌日翌々日と、秋晴れの悔しいくらいの素っ晴らしいお天気、(生憎と)仕事だった。イベント等も始まった効果もあり特に三連休の最終日は、お子様連れの家族層で久しぶりに混み合った。忘れていた登録業務でとちったり、来客に焦ったり、散々だった。

脳梗塞は、焦るとダメだ。分かっているのだが。
失敗はしょうがないのだが、すぐパニックになり頭が回らなくなり、しかもずっと引きずってしまう。こゝろがコントロールできなくなる。
まだまだだなぁと少しジクジクしながら18時の閉館となる。
「明日は休館日」の看板を出して施錠。
施設を出ると今日はまだ少し明るい夕焼け、空気も少し乾いていて、冷や汗で少し濡れたシャツに夜風が少し冷たく感じた。

翌日は休館休みなのに、何か引きずったまま、もやっとしたまま家に真っ直ぐ帰る。
そして、そういう日に、手に取った中山七里さんの本にハマる。
読み始めると終わるまで止まらない。非現実の罪悪の闇に引き込まれていく。

三連休を過ぎた今日5日(水曜)の休みは、ぼーっと一日。
本読みの夜更かしで朝寝坊してしまった。嫁は仕事では無く、義母の病院に付き添いで朝から出かけてしまった。何というか、罪悪感な朝寝坊の現実。
七里さんの本のエンディングも少し重たかったが、非現実の小説の中の話だ。
現実と非現実が交差する朝。脳梗塞の頭やこゝろは変なところで引っかかる。
もやもやはなくなったはずだが、なぜか空腹感のない目覚めの悪い朝だった。

相変わらず今日もいい天気だった。昼過ぎに汚れの目立った車を軽く洗った、そしてどこか一人出かけようかと思ったが止めた。
そこに嫁が戻ってきた。朝の罪悪感から(一人で)出かけたくなかったのだった。
疲れて昼寝した、二人して。なぜか罪悪感がすこし軽くなった。まるで子どもだ。

夕方、近所を歩いた。朝の散歩コースだが夕暮れ時に歩くのは久しぶりだった。
遠くの夕焼けと、雲がキレイだった。