脳梗塞 ワレンベルグな日々

ワレンベルグ症候群(の後遺症)真っ只中! どうしたら自分らしく過ごせるか?

どこかでベートーヴェンを読み終える、 もういちど・・の前振り?ワレンベルグのこゝろ

概要;

中山七里さんの4作目「どこかで・・」を読んだ。3作目の・・ショパンに比べると良い気もするが、次の5作目「もういちど・・」をすぐ読み始めて気づいた。

:長文です。

アフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しているこの「脳梗塞 ワレンベルグな日々」は、
脳梗塞経験者である自分が、日々感じたことなどを雑多に書いている日記。
先に始めていたNo+e版  
まつ@ワレンベルグな日々、時々No+e日記|note
にも、過去の就職までの自宅療養記をメインに日記を綴っている。
2022年大晦日に脳梗塞(ワレンベルグ症候群)で入院、4ヶ月後退院、しかし無職となった。
後遺症が出るなど就労せずしばらく自宅療養。入院からすでに一年半すぎ、日常生活はほぼ回復(ただし、後遺症はまだ続いている)。社会復帰(再就職)がようやく果たせたのは、今年2024年2月。
パート勤めのブログはこちら
ワレンベルグのパート生活(脳梗塞の狂想曲)

長い帰省休みに他の作者の本を読み、休み明けの仕事が始まると、また中山七里さんの物語に帰って来た。平野啓一郎さんの「ある男」は、作風が異なり、噛みしめるように読む。

ヒトの生まれ、そして死。人生というモノを深く考えさせられた。

一昨日はオヤジの命日、もう5年経つのかと感慨深い。その夜、つい先週まで帰省していた実家の母に、帰省叶わなかった嫁さんが電話した。「あっというまの5年だった」と母。
息子のUターン同居、そして脳梗塞、また鹿児島へ、と本人である私も過酷な運命と思う。

嫁さんの父が亡くなってまだ2週間、しかしこちらも少しだけ落ち着いてきた。

自分は、帰省休み後の仕事復帰に精を出す、中山七里さんの物語「どこかでベートヴェン」をさっと読み終えた、次作「もういちどベートーヴェン」とセットで借りていたが、すぐ読み始めた。「どこかで・・」は前振りに過ぎない、そんな感じだ。

さて、読了した第4作目の物語は、主人公 岬洋介、そのルーツというか、彼の高校時代の物語だ。前作3作めで海外へ飛び出したが、時代は遡り日本のとある高校、音楽科のクラスが舞台となる。

前3作通して、このシリーズは岬洋介の鮮やかな謎解きミステリーとクラシック音楽を融合させている、今回はその高校生時代の話でベートーヴェンである。その楽曲の素晴らしさ、それをピアノで奏でる演奏表現、岬の演奏は高校時代から傑出しており、そのことがクラスでの軋轢を産み事件は起こる、物語は進む。

全作通じて、作者は、岬という天才主人公を描きつつ、敢えてそのプロの音楽家の狭き門、夢だけでは成れない事を書いている。

いわゆる才能ある人のレベルと言うものはどうしようもない、極論すれば、才能なきものがどれだけ努力しても、才能ある人との差は埋まらず、故に音楽の演奏家として食っていくのは難しいと言う現実。この事を、岬以外の学生、即ち、天才でない者が抱く妬みや諦め、岬との軋轢を描くことで著しているのだが、ややしつこいか。

そして物語は、岬が自身の耳に突発性難聴という病を抱えていると知り、音楽科(高校)を突然去り、音楽の道を諦める展開となっていく。どこかでベートーヴェンを弾いているだろう、弾いていて欲しいという親友の思いを残して。言うまでもなく、あのベートーヴェンは、作曲家としては致命的な、聴力を失ってもなお作曲家として輝いた天才である。

一方で、謎解きミステリーとしては、1、2作目程のキレや鮮やかさはなく、3作目よりは少しマシで、密室トリック?を駆使するところはあったが、自分的にはイマイチ(ネタバレになるので書かない)。読み終えたが、正直、腹五分目ぐらい。

そして、物語は第5作へと繋がる、ピアノの道を避け大学を出て法曹界への道を進み始めた岬の物語、果たしてピアノの演奏家としての才能はどうなって、今の岬洋介に繋がっていくのだろう?、、と。さっそく読み始めたがまだ最初の所しか読み終えてない。
でも何か期待させてくれる展開だ。
なんと言っても、もう一度ベートーヴェン、、という題名なのだから。
4作目は、5作目への前振りなのだ。最初からセットなのだ。

そして、この本を読み終えたら、中山七里さんの別のシリーズを読み始めたいと思っている。七里さんは、本当にいろんなシリーズを書いていて多才な作家だ。

 

話は変わるが、先週から気候が秋、というか、雨ばかりでしかも急に肌寒い日も出てきた。しかし、蒸し暑い時もあって、そろそろいいかと長袖なんぞ着ていけば、腕まくりしても汗だく、みたいな、過ごしにくい気候だ。

脳梗塞の後遺症も、安定しない。
元々、いい方には安定して行ってないが、気候の変動で、悪い方に振れるかんじ、とくに顔左の冷え・痛みだ。寝る前の横になっているときにジンジンする。
夕食後に痛み止めは飲んでいるが全く効かない感じ。
かかりつけの脳神経外科への通院日が来週月曜なので、相談だ。

お得意のトマトスバイスカレーに納豆を追加

唐突だが、納豆カレーを食べてみた。
まだ、リハビリ病院に行ってた頃、私を担当していた理学療法士の若い女性がハマっているというのを思い出したのだ、かれこれ一年半以上前の話だ。その理学療法士が記憶に残っているのは、すっごく美形だが、ことリハビリについては、キツい(〇〇さんが苦悶の表情を浮かべてメニューに取り組んでいるのが楽しいんだと言っていた)。
お陰で、今があるわけだが。
今回のトマトスパイスカレーは、辛さを立たせていたので、納豆が幾分、辛さをマイルドにする感じ。だが、元々のトマトスパイスカレーの繊細な味を納豆がスポイルしてしまっている気もするのだ。理学療法士に騙されたか?

でも、リハビリ病院の女性のカレーは、いわゆる金沢カレー系の濃厚な濃いカレー屋のメニューの話だった。そうだったと一人納得の話。
北陸に帰省していながら、地元メシを食べる暇も機会も無く、ここ鹿児島に戻ってきて、ふと思い出したのであった。今度帰ったときは必ず食べたい。

(あの理学療法士の女性は、元気にしているだろうか・・)

 

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