脳梗塞 ワレンベルグな日々

ワレンベルグ症候群(の後遺症)真っ只中! どうしたら自分らしく過ごせるか?

恩讐の鎮魂曲(レクイエム)、法廷サスペンス、3割の真実でストーリー化の文〇砲、ワレンベルグのこゝろ

概要;

中山七里さんの8冊目「追憶の夜想曲」を読んだ。6冊目から、主人公の悪徳辣腕弁護士御子柴シリーズの法廷サスペンスの3冊目、面白い。

お笑いの大御所が週刊誌を訴えた裁判、突然取り下げられ訴訟終結。こちらのリアルな法廷サスペンスは、何もかもが曖昧なまま一方的な幕引きになった。

:長文です。

アフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しているこの「脳梗塞 ワレンベルグな日々」は、
脳梗塞経験者である自分が、日々感じたことなどを雑多に書いている日記。

先に始めていたNo+e版  まつ@ワレンベルグな日々、時々No+e日記|note
にも、過去の就職までの自宅療養記をメインに日記を綴っている。
2022年大晦日に脳梗塞(ワレンベルグ症候群)で入院、4ヶ月後退院、しかし無職となった。
後遺症が出るなど就労せずしばらく自宅療養。入院からすでに一年半すぎ、日常生活はほぼ回復(ただし、後遺症はまだ続いている)。社会復帰(再就職)がようやく果たせたのは、今年2024年2月。
パート勤めのブログはこちら
ワレンベルグのパート生活(脳梗塞の狂想曲)

さて、昨日10日の夜に読了した自身第8冊目の中山七里作品も面白かった!
裏社会のダークヒーローの弁護士、御子柴が主人公の3作目、自分の過去(殺人犯)や正体を隠していたアウトロー的な弁護士の物語だが、2作目では法廷での裁判には勝ったものの、自分の忌まわしい出自を自ら明かすこととなり、世間に叩かれるところで終わる。
そしてこの3作目では、晒された過去、少年院で世話になった恩師の殺人事件の裁判で戦うことになるという2016年の作品。法廷サスペンスというジャンルなのだそうだ。
そして、設定の一連の流れが深いのだ。

事件は、御子柴の少年院時代の担当教官の弁護。少年院を退官したあと介護施設で暮らしていたその恩師が、介護士を衝動的に殺した事件、その弁護を強引に引き受ける。
その殺人には裏があり、被告人となる恩師が彼の弁護を妨げる中、緊急避難(正当防衛的な解釈)を盾に無罪を訴え、法廷をひっくり返す。(そしてまた最後にもう一つの裏、おもわずまた唸ってしまった)。正義の形を考えさせるのだ。

そして、早速次の作品をまた、貪るように借りてきて読んでいる。

さて、リアルな法廷の話題といえば、お笑い芸人が女性への性加害と思われる記事を書いた某週刊誌を訴えた裁判、なんと、訴えを急に取り下げ、訴訟が終結した。
年末に向けて、水面下で動いているという噂は飛んでいたが、まさかの結末が待っていた。頭の中はクエッションマーク。小説のようなスッキリした経緯やストーリを知りたくて、youtubeなどの解説を読んだ。事実上の原告敗訴というひともいるし。
しかし、結局のところ、どちらが正義で、本当で、勝ち負けがどうで、今後はどうなるかが 謎のままだ。

自分が(事件結果とは少し離れるかもだが)気になった動画関係は2つくらいだ。

www.youtube.com

やはり、週刊誌の記事、不倫などの追究記事は、事実が10あるとすると、3つくらいを使って、週刊誌が「ストーリー」を作るのだという。
週刊誌が、都合のイイ、ネタになる真実を3つほど摘まんで(ネタにとって不都合な7つをワザと落として)、それを(あたかも)真実かのようにストーリー化していく。
印象操作的なことだが、いわゆるでっち上げとは違うといい、週刊誌は事実の裏取りはきちんと取っている(らしい)、事実は事実。そうやって、訴えられても戦えるような体裁にして(凄い弁護士もついているらしいが)、下記の潔癖主義の社会に投げ込み(正義を盾に)収入をあげる、今の時代。

さらに、世の中のホワイト社会化。これだよ。
美しい、キレイな、見た目の第一印象、外観至上主義。いっぽう、汚い、見にくい、不浄なもの、不倫なども徹底的に排除しようとする。さらにポリティカルコレクトネス(いわゆるポリコレ)に過敏になっていく社会、差別とかマイノリティへの対応が叫ばれる中で、法律違反はもちろん、不道徳な不謹慎な言動、不用意な発言や時代遅れの発言などもあれば、反応しこぞって叩く、などなど。まさに潔癖主義というのかな。
行きすぎの生きづらさを感じる。

小説の中とリアルな世界の違い、
少し前までは、悪質な言葉の暴力を取り上げていたような社会の流れが、少し行きすぎて、自由な発言(不謹慎なひとりごとのようなモノでも)もすぐ叩きにくる世界、社会。コンプライアンスと言っていたがもう今はポリコレというのが流行のようだ。

ともかく、そのリアルな潔癖主義の世界がつまんない(テレビがつまんない)ので、小説が面白いのが今かも知れない。

つづく。