目を閉じてみて僕の短歌
今朝の日経の最終面の文化欄にこんな記事があった。
「目を閉じてみて僕の短歌 全国盲学校の生徒から募るコンクール半世紀」という記事だ。
1957年から50回も「全国盲学校学生短歌コンクール」を開いている岐阜県立岐阜盲学校の木本真由美さんという人の文章だ。
記事の中にあった短歌を紹介します。
分からない色の黄色は 分からない黄色い声は 弾んでいるね
活けてある窓辺の百合に 手触るればさは湯に 花のあたたまりおり
知らぬ街ブロック が足に触れ張りつめし 心やっと柔らぐ
蝉が鳴き野球の音が聞 こえてる静かな静かな 野球の音が
言葉ではとても言えない 大好きな君の手にそっと 指点字打つ
シグナルの点滅紅の如 く見ゆバス待つ吾の弱 き視界に
4番目の歌は視覚障害者の野球ではボールの転がる音で球筋を追うので選手も応援者も息をひそめているということだそうです。
6番目は弱視者にしかわからない独自の美意識かもしれない。
自分も歌を作るがこういう歌に接するといかに自分の歌が「作品」であるかを痛感する。
こういう歌やこういうコンクールを準備する短歌に関係する人のことを思い「僕の短歌」を作り続けたい。
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