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鞄の中身 かばん の なかみ : 出かける時は、どうも手ぶらじゃダメ…そんな私の鞄には…?

The OM-SYSTEM

一部の例外を除いて、私の保持する一眼レフは全てMF機です。
写真やカメラといえば多くがデジタルを意味する今、AFなんてものはこっちに任せておけばいいのであり、今後も積極的にAF一眼レフを求めることはないでしょう。
尤も、現時点で敢えてフィルムカメラを使おうとする者の中では、こんな姿勢はむしろ多数派かもしれませんね。
それでも、長らくOM一辺倒で通してきた私の場合は、事実上ずっとMFだけでやってきたといっても過言ではありません。
よって、撮影する際のピント合せは何をおいてもしなければならない行為であり続けているわけです。
もちろん同程度に重要な露出ではあっても、こちらはAE任せにすることもありますから...
...なんて、グダグダ書いているは、前回の話に引き続き、この最も重要な行為においても、OMはダントツに安心して確実に行えるという話をするつもりだからです。
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OM-2N/ Zuiko85mm 1:2.0
開放 Auto +1EV FUJICOLOR100 記録用

私が所持、使用するOM(<OM-1>系と<OM-2>系)は総てファインダー周りを同一条件でカスタマイズしています。
1. <マイナス2ディオプトリーの視度補正レンズ>を装填した<アイカップ1>をアイピース部に装着。
2. フォーカシングスクリーンは<方眼マット(1-10)>。
文字通り全台数が同仕様で、つまりこれが私の行き着いた標準といえるでしょう。
無論ここに到るまで相応の変遷は経ています。
全てを方眼マットで揃えられず、<全面マット(1-4、1-4N)が混ざった時期もありました。
ただ、標準装備の<スプリットマイクロマット(1-13)>を使ったのは、初めてカメラのオーナーになってから凡そ1年間ほどだけで、その後に入手した中古の多くに付いていた<マイクロマット(1-1)>なども即刻交換しています。
また、よりマット面が明るくなった2型(ファイン・ルミマイクロマット)や評判の高い他社製の流用はいずれも<OM-3Ti>や<OM-4>系での限定使用です。
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OM-2N/ Zuiko85mm 1:2.0
開放 Auto +1EV FUJICOLOR100 記録用

選択肢の問題は当然ながらあるものの、わが標準は「水平を取りやすい方眼」と「明るくなった2型よりも1型」を基本に確立していることがお分りいただけると思います。
そして、各他社のカメラがやって来るようになって、幾つかの定評あるスクリーンのお世話にもなるに至りましたが、正直なところ世評によるほどの長所は見出せないのです。
いや、決して、それぞれの実力を否定するつもりはありません。
実際、F2.8よりも暗いレンズでは、明らかにOM用2型やMINOLTA α用スクリーンにアドヴァンテージを感じるほどで、なるほどズームにも有効かと想像できます。
しかし、少なくとも私の必携3本(28mm、40/ 50mm、85/ 100mm)はみなF2以上、明るいスクリーンにさほどメリットを感じず、むしろ素通しのように見えるデメリットを指摘したいくらいなのです。
と、結局、ほとんどがF2で、しかも小型で揃うレンズグループ、視野率97%、倍率0.92という優れたファインダーをなおも自分に合わせてカスタマイズできるOM-SYSTEMという得難い環境の素晴らしさに帰結するのであります。
いや、これこそがまさに唯一無二かと。
The OM-SYSTEM_e0101258_23091020.jpg
OM-2N/ Zuiko85mm 1:2.0
開放 Auto +1EV FUJICOLOR100 記録用
Commented by harada at 2019-05-18 17:42 x
こんばんは。
 茎の産毛というか、見事な描写。いいレンズだなーと思わされます。

 1−10ですか。  1−4に罫線が入ったという具合ですか?
 私のは 1 と 3 と  そして 8。
 1と3は、まぁ不満はないです。 メガネ無しでも 3の上下合致の具合が良好。
 でもやっぱり罫線が入っているほうが作画しやすいでしょうね。

 ところで私の8ですが、当時4にするかで迷いました。8は天体用という事でしたから、OMシステムの遥か無限の世界に憧れたわけであります。望遠鏡も無いのに。

 いま 天体及び超望遠用の8は、マクロ50 3.5の暗いレンズを付けたOM2nに入ってます。 
   道具は正しくつかいましょう! とお叱りの方もおられましょう、、  別にいいじゃないですか。
Commented by yy2828yy at 2019-05-18 19:26
harada さん、
基本的にピント合せはマットでしかしないので、真ん中にゴチャゴチャあるのは鬱陶しくて嫌いなのです。
ま、画面に格子が入っているのが目障りという人もいるでしょうが。
ただ、こんな贅沢をいって自分で解決できるのは、各社の旗艦機、OM一桁機、Nikon FE FM2、PENTAX MXくらいのものです。
とりわけOMの交換用スクリーン充実度はすごいですね。
ところで1-8はマット面がとても細かく、微妙なピント合せができるため超望遠に使われるとか。
それなら他のレンズでも使えないことはないと思うのですが。
Commented by M2_pict at 2019-05-19 20:38
OM(もちろんフィルム機の事です)のスクリーンは、当時とても魅力的でした。
主にそのシステムの拡張性(使い切れない!)といった意味で。
まぁ結果的にメインはほぼ1-4Nと2-4の全面マットオンリーとなっています。
しかし、あれだけの広がりを持たせたからこその個人的集約と言えると思っています。

さて、ポピーの面白さが伝わるカットかと思います。
私には意外と縁の薄い花なので、来年は植えてみるのもいいかも知れないと思ったりしました。
Commented by yy2828yy at 2019-05-20 21:44
M2 さん、
「このスクリーンを使うためにあのレンズを手に入れないといけない」
そんなことを思ったものです。
少しずつ揃えていけば、老人の頃には...なんて夢見ながらカタログを繰ったものです。
未だに何分の一も果たせていませんが、「別に要らない」ということがもうわかっています。
それ以上に、OMが、否、フィルムカメラがこんなことになっているなんて、想像だにしませんでしたね。

よく撮る道端のとは違い、これはなかなかゴツいやつです。
当然、他所様が植えたものですが、毎年、同じように、同じ場所に...であります。
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by yy2828yy | 2019-05-17 23:24 | Film | Comments(4)