2016年 06月 27日
不在の存在
そんなことよりも、クランクの操作によってシャッターチャージができる意義の方が遥かに大きいといえるでしょう。
即ち、二重撮りの不安から解放されるからであり、ひとえに次元の違う使い勝手に繋がると感じるわけです。
そして、この利点は使い勝手だけに止まりません。
レンズ周りに設けられた、如何にも頼りないシャッターチャージレバーの不在がどれだけの安心感をもたらしてくれるか...。
いや、実際のところ、今使用中の<OLYMPUSFLEX>が少し前におかしくなってしまったのも、まさにこの箇所でした。
幸いこのたびは適当にコチョコチョ弄っていたら治ってくれたけれど、この手のカメラを無造作に鞄の中に放り込んでいては、同じようなことがまた起きても不思議はない...否、むしろ起こって当然と弁えるべきでしょう。
「そのためにケースがあるんだよ」
こんな声に、今度ばかりは素直に耳を傾けるべきかも知れませんね。
f4 1/50 Kodak Ektar100