傾向として子供は親の食べるものを食べ、親の見るものを見る

科学的な証拠はないけどなんとなくみんなが感じていることではないかなぁと。
togetter.com

周りの大人がおいしそうに食べていたり、楽しんでいたりするものを子供も真似しようとするのは多くの人が感じているとおり。それを文字に拡張すればTogetterでまとめられているような意見になる。

手元にないので確認できないけれどもヤバい経済学に家に本があることと学力の間に相関関係があった(「家に本がある」=「親の教育水準が高い」の媒介変数)はず。当該の本の感想が書いてあるエントリーから抜粋。

次の調査。学校に本がたくさんある家の子供は、そうでない家の子供より勉強の成績が良いことが、分かった。ただし、子供によく本を読んでやっても試験の成績には関係無い。関係あるのは、親の教育水準である。つまり、親の教育水準が高いと、子供の成績も良い。言い換えれば、親が子供ににしてやれることはほとんど無い、大切なのは親が何をしてやるかではなく、親がどんな人なのかである。
(ヤバい経済学、経済ではなく統計の本 - kotaの日記より)

文部科学省が公表した2008(平成20)年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の追加分析調査からの話とのこと。

高学力の子どもの保護者は、「本(雑誌や漫画を除く)を読む」「テレビのニュース番組を見る」「学校での行事に参加」などの行動を、多くしています。子どもへの接し方を見ても、「家には、本(マンガや雑誌を除く)がたくさんある」「親が言わなくても子どもは自分から勉強している」「子どもが小さいころ、絵本の読み聞かせをした」という保護者の子どもは、高学力でした。逆に、低学力層の子どもの保護者は、「ほとんど毎日、子どもに『勉強しなさい』という」「テレビのワイドショーやバラエティ番組を見る」「携帯電話でゲームをする」「カラオケに行く」などの割合が高くなっています。
高学力の子どもの保護者に特有の行動や生活スタイルが、経済力のある家庭に多く見られる、ということが、「親の年収が多いほど子どもは高学力」と言われる本当の理由なのかもしれません。要するに、お金よりも、保護者自身の行動や姿勢が子どもの学力を大きく左右する、と言えるのではないでしょうか。
(学力は「親の収入」に左右されるだけなのか|ベネッセ教育情報サイトより)


友達からだって影響受けるのだから、身近にいる大人から子供が影響受けるのは当然。

 ピア効果を簡単に説明すると「人から受ける影響」です。大人である私たちも、何かと身近にいる人から影響を受けています。「類は友を呼ぶ」といいますが、「友が類になっていく」ということもあるのだということです。経済学の研究には、私たち人間が、親しい友人や家族の考え方や習慣、行動にまで影響を受けることを示したものもあります。喫煙、肥満、ゴルフの成績や、貯蓄性向に至るまで近しい人の影響を受けていることを明らかにした研究があります。
(中室牧子 貧困家庭の子を支援すべき本当の理由 | 中室牧子 「学力」の経済学 | 日経DUALより)