環境 自然


一昨日、天気がいいので、昨秋に全面塗装した大型倉庫の屋根を点検した。写真の様に、軒下に雪が積もり、梯子(はしご)を掛けなくても覗ける状態だからだ。
建物の断面を略図にすると右の様で、軒天(軒下天井)の位置から約10cm程、波板鉄板が斜め下に向かって伸びている。つまりここの部分だけ鉄板の裏が露出しており、ほとんどの場合、鉄板表面は塗装されるが、この10cm程の裏が塗られない場合が多く、結果的に鉄板裏が錆びて、時間が経つと鉄板が裏から劣化し、穴が開いてしまう。

左写真の白く見える部分がそれで、完全に乾いてから油性屋根塗料で塗ろうと思っていた矢先の雪である。劣化した軒先10cm程は、斜めに下方向へ出ているので、ここに梯子を掛ければ折れてしまう可能が在るので、何とか雪が残っている内に、梯子なしで刷毛(はけ)塗りで済まそうと思う。同じような屋根の倉庫を持っている方は、職人さんへはっきり指示した方が良い。若い職人さんは経験が浅いので、見落とす場合が多いので注意が必要だ。またこの倉庫の屋根には、海からの風で塩害が在ると思われ、塗料選定では筆者自身が塩害への効果をメーカーに確認して発注した。但し、これ以上傷(いた)む様なら、この部分をカットして張り替えるなど別の方策が必要だろう。その場合、既存の波板の下に差し込む施工となる。屋根専門業者なら出来るだろう。 ちなみに、 筆者は、工事管理の一級国家資格所有者だ。


気候変動抑制に関する国際的な協定であるパリ協定では世界の平均気温は、産業革命前の気温を1.5度以上上回らないようにするという目標をたてていたが去年初めて1.5度を上回っている。 今回示された日本の削減目標では不十分という声もあがっているが、一方で国内の経済界からは、削減のための技術開発などには時間もコストもかかるため目標を下げるべきという意見が出ていた。 (映像記事2025年2月18日放送より抜粋)


今後の問題として、すでに老朽化している多くの原発が、最大で60年と言う耐用年数を次々と迎える事になる事で、結局は新設や建て替え費が電気代に転嫁される可能性が高く、消費者を圧迫し、古い施設の近隣では事故への不安が増すと言う、新たな問題が浮上するかもしれない。参考:原発60年運転は「極めて例外」の原則どこへ 8基の申請すべて認可:回復への取り組みと近隣住民の不安:

2025年1月20日、台湾メディアのFTNN新聞網は、日本の先端半導体メーカー・ラピダス(Rapidus:千歳)について「(日本の熊本に進出した台湾の半導体メーカー世界最大手の)TSMCの敵か味方か」と題した記事を掲載した。記事は、日本政府と大手企業8社の提携により2022年8月に創設されたラピダスについて、
2025年4月の2ナノメートルプロセス半導体の試作が順調に行けば、2027年より生産開始が可能になるとの情報が流れたと紹介。この情報に対し、台湾のシンクタンク「台湾科技力智庫」の烏凌翔(ウー・リンシャン)氏がインターネット番組の中で「ラピダスはTSMCのライバルになるし、日本はTSMCを『仮想敵』と位置付けてきた」との見方を示したと伝えている。参照記事 参照記事 参考記事;TSMC熊本第1工場、2024年2月に開所式;写真右:
、、、ラピダス進出の影響で、千歳では地価が上がった。筆者の取引先が主有する事務所ビルにも問い合わせが増え、責任者、スタッフが全員外国人と言う会社への賃貸契約が決まったと連絡が在り、事務所スペースの照明器具の交換などの発注が来た。
ラピダス進出には、大量に使う水の水源となる河川の水量が豊富で、地価が安く、大気汚染が無い事などが決め手だったと言われている。筆者の住む場所に近い石狩には、大規模なデータセンター;写真左 の進出が相次ぎ、その理由の一つが、年間通じて寒冷な気候で、冷房費が安く済むからで、ここでも北海道の自然条件が決め手となっている。



インド・ニューデリーNew Delhiの大気が急激に悪化し、学校が閉鎖を命じられ、建設工事がストップしている。現地メディアが2024年11月1日に報じた。ニューデリーの大気質を監視している政府機関SAFARによると、市内の大気質指数は「深刻」のカテゴリーに突入。多くの地域で微小粒子状物質(PM2.5)濃度が世界保健機関(WHO)の安全基準の7倍以上に達した。この汚染は近隣州の芝焼き、焼き畑、ヒンズー教の祭典「ディワリ:Diwali celebrations」の爆竹で発生した煙が主な原因とされる。ニューデリー当局は2017年以来、ディワリでの爆竹の使用と販売を禁止し、代わりに環境に影響を与えないライトをかざすよう市民に求めているが、多くがこのルールを無視している。ニュース映像 ニュース映像
ニューデリーの人口は3300万人超。世界で最も汚染された都市のひとつにランクされている。大気汚染air pollutionは冬に深刻化する。冬季は気象条件などの影響により大気がよどみやすい。近隣州の芝焼き、焼き畑の煙はしばしばニューデリーに流れ込む。公害規制のない産業からの排出物や国内の電力の大半を生産する石炭の使用も都市部の大気質悪化につながっている。いくつかの研究では、毎年100万人以上のインド人が大気汚染関連の病気で死亡していると推定されている。専門家によると、汚染された空気に含まれるPM2.5は肺の奥深くに留まり、さまざまな健康被害を引き起こす。参照記事 参照記事 映像
2024年11月19日:大気汚染問題が深刻なインドの首都ニューデリーの大気の質が再び最悪の水準に落ち、スイスの大気質分析会社IQAirによると、18日(現地時間)、ニューデリーの微小粒子状物質(PM2.5)水準が907マイクログラム毎立方メートルに急騰し、今年に入って最悪を記録したとAFP通信などが伝えた。
ニューデリーのある観測所ではPM2.5水準が980マイクログラム毎立方メートルを記録し、世界保健機関(WHO)が定めた24時間基準の推奨限度(15マイクログラム毎立方メートル)の65倍に達することもあった。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でもニューデリー状況に対して「終末が近づいたようだ」「ガス室のようだ」として不満を訴えるコメントが続いた。インドでは大気汚染に関連した疾患で毎年100万人以上が死亡していると伝えられた。参照記事


北朝鮮は韓国の脱北者が北の劣悪な人権状況や世界の情報をまとめたビラなどを風船につけて定期的に北側に飛ばしていることに反発し、プラスチックごみ、タバコの吸い殻、糞尿などのゴミを吊るした風船を韓国に向けて飛ばしている。韓国軍が2024年9月23日、北朝鮮によるいわゆる「ゴミ風船」で負傷者が出た場合、軍事的対応に踏み切る

大統領府によると、北は5月28日から9月23日までに22回、合計5500個のゴミ風船を韓国に向けて飛ばしたという。韓国は北のゴミに対抗し、国境付近に拡声器を再配備。金正恩(Kim Jong Un)党総書記を非難するメッセージやK-POPを大音量で流している。聯合ニュースは関係者の話しとして、「一部の当局者はゴミ風船を空中で撃ち落とすなど、軍に物理的な対応を求めている」と報じた。参照記事 参照記事、、、、北の兵士は必死にゴミを集め、南の兵士は懸命にゴミ掃除。微笑(ほほえ)ましい話に軍事対応とは物騒な、ゴミの様なニュース。過去ブログ:2024年5月北朝鮮発射はミサイルだけじゃない、何と、、、:2018年3月何処まで落ちる韓国の品格 わづかでも在ればだが、、。:
Global Monitoring Laboratoryによると、現在の大気中のCO2濃度は、2024年8月時点で約426.9ppmに達している。2023年と比較して2.9 ppmの増加となり、NOAA(アメリカ海洋大気庁)によると、観測史上最大の急上昇だという。(英文元記事内の表によれば、その差は3.72と、もっと大きい:下)
この急速な増加は主に化石燃料の燃焼によるもので、気候変動に大きな影響を与えているという。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、もしも今後、CO2濃度が倍増し、もっとも極端なシナリオを辿ることになれば、2100年までに気温は14度上昇と予測している。
1760年に始まる産業革命前には280ppmにまで低下していたことも分かり:右図、推定温度と大気中のCO2レベルの比較で、両者の間には強い関連性が見られた。CO2レベルに限って見れば、2020年の排出量は2019年比で約5%低下し、これは世界の主要都市のロックダウンや人々の国境を跨ぐ移動が大幅に制限されるなどしたことが理由であり、第二次世界大戦以降では最大の減少だったと言われている。しかしながら、2021年には2019年と同じレベルに戻り、再び増加し続けている。:右図参照記事
オランダ王立海洋研究所をはじめとする研究チームは、太平洋から採取した堆積物を分析し、もしも大気中の二酸化炭素濃度が倍増すれば、地球の平均気温は7~14度上昇するだろうことを突き止めた。国連気候変動に関する政府間パネル(IPCC)では、同じ状況では2.3~4.5度暑くなると予測しているが、最新研究はそれよりはるかに高い数値を予測し、二酸化炭素が気温に与える影響は、現在想定されているよりもずっと強力かもしれない。
海底の堆積物に埋まっている古細菌の化石の化学組成を調べれば、海水温がわかる。さらに藻類の葉緑素とコレステロールの化学組成から、大気中のCO2濃度まで推測することができる。この新しい手法を用いたところ、約1500万年前には大気中のCO2濃度が650ppmで、1500万年前の平均気温は18度を超えており、現在よりも4度高かったと推測される。参照記事より抜粋 参照記事 過去ブログ:2019年8月シェールオイル・ガス採掘で温室効果ガス、大気メタンの急増:2012年9月オノ・ヨーコ氏らシェールガスに反対行動と日本の輸入 米国:
、、、改めて、温室効果ガスが、CO2だけでは無いことも再確認すべきだろう。ちなみに外務省が子供向けに提供している資料によると、二酸化炭素の排出量の多い国ランキングは右の通りだ。 World Bank Open Dataによると、1990-2020の10年間で地球全体の二酸化炭素排出量は 34,344,006ktとなっている。そのうち中国が31.18%、アメリカが14.03%、インドが7.15%、ロシアが4.96%、日本が3.15%だ。 二酸化炭素削減の鍵は特に中国とアメリカ、インドが握っているようだ。映像と記事:地球上の二酸化炭素がどこから発生してどう動いているのかを可視化したNASAの動画:


英国海軍関連機関の英国海運貿易オペレーション(UKMTO)によると、スニオンは21日にホデイダ(Hodeida,Hudaydah)沖でフーシ派の攻撃を受け、火災が発生。動力を失っていた。欧州連合(EU)海軍部隊 「アスピデス(ASPIDES)」は先週、船の乗組員25人を救出。船は放置され、石油の流出が懸念されていた。フーシ派指導者のアブドル・マリク・フーシ(Abdul Malik al-Huthi)氏は29日、フーシ派部隊が今週、スニオンを「急襲」したと発表。同船がフーシ派の「イスラエルの港への航行禁止令」に違反したためだと説明した。米宇宙技術会社マクサー・テクノロジーズ(Maxar Technologies)もタンカーが炎上する様子を捉えた衛星写真を公開。船はホデイダから北西に145キロの紅海上で撮影された。参照記事
イエメンの親イラン武装組織フーシ派の攻撃を受けたとみられるギリシャ船籍の石油タンカー「スニオン」The Greek-flagged oil tanker Sounionが爆発、炎上し、15万トンの原油が流出する恐れがある。英国海運貿易オペレーション(UKMTO)が2024年8月23日、明らかにした。現場はイエメン沖の紅海Red Sea。この石油タンカーは22日に攻撃を受け、乗組員は全員退避済みだというフーシ派は犯行声明を出していない。
UKMTOは声明で、「23日未明に爆発と火災が確認された」と述べ、タンカーは制御不能状態でこの海域を漂流しているという。AP通信は米中央軍(CENTCOM)当局者の話しとして、「この火災を認識しており、状況を注意深く監視している」と伝えている。
UKMTOによると、タンカーには25人のフィリピン人とロシア人乗組員、4人の民間警備員が乗船し、このタンカーは15万トンの原油を搭載している。原油が流出したという情報は今のところない。
フーシ派はイスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区から撤退するまで紅海やアデン湾Gulf of Adenの船舶を攻撃すると宣言。イスラエルと関係のない船舶も被害を受けている。フーシ派は昨年10月以降、この海域の船舶に80~100回近く攻撃を仕掛け、計4人の船員を殺害。1隻を拿捕し、2隻を沈没させた。参照記事 英文記事 現在の
イラン‣イスラエル情勢の不安定化も在り、オマーン湾 Gulf of Omanを中心に、潜水艦、攻撃機を含む米軍打撃艦隊 the USS Abraham Lincoln aircraft carrier strike groupが厳重な警戒態勢に入っている。英文記事 過去ブログ:2024年3月貨物船へのフーシ派ミサイル攻撃で初めて死者 3人死亡:




樹木のメタン吸収効果は、土壌による吸収と同レベルかそれ以上のもので、その強力な吸収力を考慮すると、木々による温暖化防止効果は、これまでの想定よりも10%も大きい可能性があるそうだ。地球温暖化の主な原因は二酸化炭素だが、メタンもまた強力な温室効果ガスだ。メタンの放出源は、火山活動、湿地や水田、家畜や天然ガスの生産、バイオマス燃焼など、多岐にわたる。

2021年のCOP26国連気候変動サミットで発表されたグローバル・メタン・プレッジGlobal Methane Pledgeは、今後10年でメタンの排出30%削減を目標としている。今回の結果は、その目標を達成するには、もっと多くの樹木を植え、森林破壊を減らすことが重要であることを示している。この研究ではまた、樹木のメタン吸収効果は高さによっても違いがあることが明らかになっている。地上の近くではむしろ少量のメタンが放出されている可能性があるが、幹の数m上からは吸収効果が発揮されるようになるという。、、参照記事 参考:全球レベル及び国レベルのメタン排出量観測のための衛星データの活用:
、、、、、筆者は以前から気になっているが、河川、河岸を管理する国土交通省は、今も河岸の樹木をやみくもに伐採している。川に流れる枯葉などが水中生物の栄養源になり、結果的に海の水産資源に良い影響を与えていると知りながらだ。上記の研究結果を尊重し、科学研究との両輪で開発を行うべきだ。筆者は、日本の自然を破壊する元凶だと思っている。環境省との連携は取れているのか?


道端で誰かが困っていたら、進んで手を差し伸べる。それが人間じゃなくて動物だったとしても、ためらいなく自然に行動できる、そんな誰かのおかげで今日もまた一つの命が救われた。日本の無知な行政では、してはいけないことらしいが、、。過去ブログ:2024年6月用水路から抜け出れなくなったカモの親子を救出しない行政:


検査の結果、ペリーと名付けられたのは若い雄のカモノハシで、健康状態は全体的に良好であることが確認された。






インド東部ビハール州(Bihar):左図赤 で猛烈な熱波により少なくとも14人が死亡、うち10人が選挙関係者であったと、地元当局が2024年5月31日、明らかにした。総選挙の開票は6月4日に行われる。
数週間にわたる凄まじい猛暑で学校は休校に追い込まれ、屋外で働く建設労働者は水を浴びながら作業している。、、ビハール州の31日の最高気温は広い範囲で45度前後まで上昇。49度を記録した地点もあったようだ。首都ニューデリーの最高気温も連日40度を超え、近隣のパンジャブ州、ハリヤナ州、ラジャスタン州でも気温が上昇。50度を超えた日もあった。
インドの雨季(4~6月)は基本、非常に蒸し暑い。しかし、専門家によると、今年の猛暑は過去10年で最も厳しく、常軌を逸しているという。一部の地域では雨季にもかかわらず雨がほとんど降らず、深刻な水不足を引き起こしている。参照記事 英文記事 英文記事 過去ブログ2024年5月世界の平均海面水温、史上最高を過去1年間「連日更新」:、、、世界的な高温で、世界中での食糧不足は避けられない状況で、プーチンに、くだらない野心での戦争をさせている場合では無いのだ。知り合いのインド人に「大変だね」と言うと、「今インドに行ったら、空にヤキトリが飛び、道路にホットドッグが歩いてる」と笑い飛ばしていた。
同じように記録的な熱波が続くメキシコでは、野生のサルが脱水症状などで木から落ちて死んだとの報告例が相次いでいる。メキシコ湾岸沿いの南東部タバスコ州では5月16日以降、少なくとも138匹のホエザルが死んでいるのが見つかった。ホエザルは中南米の熱帯の森林に生息する。ほえるような大きな鳴き声が特徴で、樹上で生活する。地元の生物学者はAP通信に、死んだサルは「重度の脱水症状」で「リンゴのように木から落ちていた」と証言。高温や干ばつ、森林火災による水や食料の不足など、サルの生息環境を脅かす複合的な要因を挙げた。、、、メキシコも日本と同じく動物保護に関して後進国の様だ。どうして、予想できる災難に用意が出来ないのか?政治とは、其の為に在る。福島原発の災害の時、行政は家畜やペットに対しボランティア頼みだった。人優先では無く、人へと同じ配慮が在るべきだ。参照記事 過去ブログ:2011年3月宮城県南三陸町役場危機管理課 遠藤未希:

、、、相変わらず行政は野生動物保護の解釈を間違っている。過去の記事「今年も水路にはまった“ウリ坊”手を出せないはずの野生動物を行政が「助ける」判断、、」を参考に書けば、弁護士法人・響 徳原聖雨 弁護士は「落ちた場所が自然の公園の中ではなく人工物だということがポイント。人工物になると行政としては管理する責任が問われる。例えばウリ坊がそこにいることによって何か支障が生じる、安全管理の責任が問われかねないので、行政としてはできることをやった。鳥獣保護管理法の規定からすると、やっとのことで自治体として苦渋の策として助けることができた」と述べている。こんなことが苦渋の判断だと言う行政の態度がおかしなことだ。
例えそこが自然な場所であっても、困った動物を保護できる社会システムのできる事を切に願う。それが、日本の社会通念に沿った在り方だと思う。無知な行政判断と責任逃れで仕事をしないのは、公務員の質の低下と言えるだろう。野性の子育ても助けない、動物の命にも関心が無い行政に、人間の少子化対策を言う資格は無い。馬鹿な社会になったものだ。

