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絶版漫画をPDFにしてネットで配信する赤松健氏のプロジェクト、βテスト開始

赤松健氏の、絶版漫画をPDFにしてネットで配信するプロジェクト、以前ご紹介しましたが、ベータテストが始まったようです。

Jコミ

Debian squeeze/sid の evince + poppler-data で読み込むと、この様になりました。

Jコミからダウンロードした「ラブひな」の一巻のPDFファイルをevinceで開いたところのスクリーンショット

問題なく表示されています。

ただ…例えば3ページ目など、文字だけで構成されているページまで画像扱いってのはちょっと美しくないですよね。PDFには文字も取り込めるんだからそこは文字でよかったんじゃないでしょうか。



それともうひとつ、本当にサイトの屋号は「Jコミ」で行くのですね…。もうちょっと伝わる屋号にはできなかったんでしょうか。

俺は小学生のころ、タイトルは内容が何なのかを示しつつ、人の興味を引くものでなければならないと教わりました。そして、それとほぼ同時期にテレビで見たことによると、横文字はキャッチーな気がするが、今日の世の中は横文字で溢れているので意外に目を引かず、しかも内容が伝わりにくいとのことでした。

今でもよく覚えています。その番組で示されていた実例ですが、ある下着メーカーが特別な加工を施した革靴の中でも蒸れにくく嫌な匂いも生じにくい靴下を開発し、これを「フレッシュライフ」と名づけて販売したそうですが、全く売れなかったそうな。それでこれを「通勤快足」に名前を変えて売ってみたところ今度は飛ぶように売れた、という話。何となく分かってもらえますかね。「フレッシュ」も「ライフ」も割とありきたりな言葉である上、何がフレッシュなのかもよく分かりません。いや、ライフがフレッシュなんでしょうけれど、そのライフというのが結構漠然とした概念ですからねえ。逆に通勤快足なら、混雑した電車通勤でも足が快適である、というものだと一発で伝わりますわね (日本人限定ではありますけれど) 。通勤快速の混雑イメージと、その音感と、漢字の持つ情報性を見事に利用した例ですよ。

ちなみに俺はその商品名とこの逸話はよく覚えているんですが、このメーカーの名前は全く思い出せません。今ググってみたら「レナウン」さんだそうです。

まあここまで素晴らしい例はそうそうないものでしょう。これを引き合いに出すのはさすがに悪い気はしますが、「Jコミ」という屋号のどこにも絶版漫画の (広告つき) 無料配信という要素はないわけで。しかも、こういっちゃ何ですが、すんごいありきたりな感じでもありますし。特に今、赤松氏も指摘しているように、漫画のネット配信サービスはたくさんあるんです。それらと一緒のものだと思われちゃ困るでしょう。俺だって、このサービスを応援したいと思う身、それは嫌です (ところかまわず性的な内容を含む広告を垂れるサイトも多く、悪い印象を持っている人も少なくないのです) 。もうちょっと伝わる屋号にはできませんかね。今更遅いか。

…余談の方が長くなってしまった。しかし俺はこのサービスを応援したいと思っています。みなさんも、ダウンロードして、広告クリックして、もしよかったら現在連載中の作品も手にしてみようじゃありませんか。


追記
あくまで「伝わりにくい」「意外とキャッチーじゃない」としたたけで、横文字がいけないというわけではありませんよ。

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