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優先度を下げたサウンドデバイスをskype専用に

以前、複数のサウンドカードがある場合のそれぞれの優先度の変更という記事を書きましたが…

ここでネタにしたAudiotrakのProdigy HD2というサウンドカード、Linuxでも音が出てはくれるんですけれど。どういうわけか、alsamixerによる音量調節ができないんですよ。スピーカーの音量調節はアンプでできるし、大抵のメディアプレイヤーソフトウェアは音量調節の機能がついているので特に問題ではなかったんですが。

…マイク入力の音量調節ができないというのはskypeなんかを使う上で致命的だよなー。私も年頃の男。長電話をする時はするわけで。自分や相手の電話代が気になるのでさすがにskypeを使いたい。

オンボードのサウンドデバイスはalsamixerで音量調節ができることは確認していたんですが。しかし、音楽好きでオーディオマニアの気もあるこの俺、さすがにオンボードのサウンドデバイスで音楽を聴きたいとは思わない。マウスやキーボードやCPUの使用率にあわせて楽しげなリズムでノイズが再生されるのはもう嫌。というわけで、skypeは正直諦めかけていたんですけれど…



往生際の悪い俺は、未練がましくskypeのクライアントソフトの設定をイジイジイジイジしていたんです。あ、ダウンロードは Skype for Linuxのダウンロード からできますよ。.debのパッケージもあるのでDebianやUbuntuでは、デスクトップにダウンロードしたら

# dpkg -i /home/ユーザー名/Desktop/skype-hogehoge_i386.deb

でインストールできます。

で、イジイジしてたんです。イジイジ…

SkypeのLinux版は使用するサウンドカードを選べる

なんかある!どうやら、SkypeのLinux版はサウンドデバイスが複数ある場合に使うものを選べるみたいだ。ということは、優先度を下げたオンボードのデバイスを、優先度を下げたままskype専用に使うことができるってことか?

こうなったら試すしかない。ヘッドセットを買ってきて、BIOSで無効にしていたオンボードのサウンドデバイスを再び有効にしたら、Linuxを立ち上げ。起動したらあの時の様に設定を確認したり音を出したりして、/etc/modprobe.d/sound.conf で設定したサウンドカードが最優先になっていることをチェック。そして、先ほど有効にした設定では二番目に優先することになっているオンボードのものにヘッドホンをつないでみる。ノイズ以外音は出ていない。ここまで順調。

以前優先度を下げたサウンドカードを選択してみた

プルダウンメニューを開いて、オンボードデバイスを選択する。適用をクリックして設定を保存し、オンボードの入出力端子にヘッドセットをつないで、Skype Test Call に電話。マイクチェック、ハッハ!などとレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンのマネなんかもやってみる。音量もalsamixerで調整。優先度を下げたサウンドデバイスを使うので、F6キーを押して切り替えてやる必要があります。



…こういうことで、オンボードのサウンドカードをskype専用にしてうちでもskypeをはじめることができました。こうすると、メディアプレイヤーアプリケーションなんかで音楽をかけながらskypeができるといううれしい副次効果もあります。最優先のサウンドデバイスの方に音楽が行ってくれるので、ヘッドセットをつないでもこっちには音楽が載らず、相手の声を邪魔しません。また、普通ヘッドホンを挿すとスピーカー出力がオフになったりしますが、これはサウンドデバイスが別なので影響がありません。

というわけで以上、複数のサウンドデバイスを持っているLinuxユーザーの方はお試しあれ。

…考えてみたら、USB接続のヘッドセットなんかもあるわけだから、今回発見したこの機能は当たり前といえば当たり前か…

テーマ : Linux
ジャンル : コンピュータ

Moonlight 2.0がリリースされたのでGyaOにアクセスしてみた

「Silverlight 2.0」のLinux実装「Moonlight 2.0」が登場 - SourceForge.JP Magazine
「Moonlight 2」正式リリース,Novell以外のLinuxも特許契約対象に - ニュース:ITpro

ということでね。GyaOがyahooに移ったのにあわせて、一度は頓挫したかに見えたコンテンツのWMPからSilverlightへの移行を完全に達成してしまったようなので、この正式リリースされた Moonlight 2.0 でアクセスしてみようじゃないかと。



まずはダウンロード。 Moonlight Firefoxのアドオン形式となっているのですぐにインストールできます。

では、GyaOにアクセスして、適当な動画を選ぶ。

普通にIceweaselでGyaOにアクセスしてみた結果、「お使いのOSでは視聴できません」だと

はい、いつも通りですね。…バナナマン良いですよね。みんなが「レギュラー」とか「テツandトモ」に熱狂している時に、なんでバナナマンが売れないんだろうとずっと疑問に思っていました。今は売れてくれて、しかも定着してくれたようで何より。…まあそんなことはどうでもいい。ここからリンクされている視聴環境の確認ページへと飛んでみる。

利用環境確認ページ。こちらのOSが「不明」となっている

こちらに御座す方を何方と心得る!恐れ多くも先の副将軍、水門光圀公に有らせられるぞ!…じゃなかったが、しかし不明って言われたよ。まあいい、ユーザーエージェントを改竄しちゃいましょ。アドオン User Agent Switcher で。これをインストールしたら、次の行をテキストエディタにコピーして.xmlファイルとして保存し User Agent Switcher にインポートすれば、Windows XP 上で動くFirefox 3.5.6であると偽装できちゃいます。

<useragentswitcher><useragent description="Mozilla Firefox 3.5.6 (Windows XP)" useragent="Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.1.6) Gecko/20091216 Firefox/3.5.6" appcodename="Mozilla" appname="Netscape" appversion="5.0 (Windows; ja)" platform="Win32" vendor="" vendorsub=""/></useragentswitcher>

で、ユーザーエージェントをこれに切り替えて、リロード。

ユーザーエージェントをWindowsのものに書き換えてリロード。「問題なくご利用いただけます」だって

見事に騙されてくれたGyaO。…騙したというとさすがに表現が悪いか。でも、Moonlight2をSilverlight3と認識してくれて(これは騙していない)、ブラウザもFirefoxであると認識してもらっていて(ここだって騙しているわけではない)、後は特に差し障りのなさそうなOSだけの問題なんでね。推奨環境以外のアクセスを禁じると書いてあるわけじゃないし、悪いことではないはず。続けますよ。この状態で先ほどの動画にもう一度アクセス。

ユーザーエージェントをいじって動画に再アクセス。「このSilverlight3コンテンツはDRMを使用しています、Moonlightはそれをサポートしていません」と表示された

はい、有難うございましたー!そっかぁ、オープンソースにDRMの実装って出来ないんだっけ…。

「オープンソースDRM」の不可能性について - SourceForge.JP Magazine

テーマ : インターネットサービス
ジャンル : コンピュータ

Smashing Pumpkins "A Song For A Son"

以前、スマッシングパンプキンズがニューアルバムを無料でリリースするとの発表があったとこのブログに書きましたが…その一曲目がリリースされました。



これはFlashを利用したプレイヤーですが、このDOWNLOAD SONGをクリックして出るURLを取得するか、Download NowボタンをクリックすることでDRMなし192kbpsのmp3ファイルが手に入ります。「There will be no strings attached. Free will mean free, which means you won't have to sign up for anything, give an email address, or jump through a hoop.」という予告通りです。後はパソコンで聴くもよし、mp3プレイヤーに入れて聴くもよし。

曲の感想?…ピアノを使って美しいメロディを奏で、ドラマチックに展開する様はまさにスマパン。オリジナルメンバーはとうとうビリー一人になってしまいましたが、スマパンらしさは失われていないようです。

俺は好きですよ。皆さんも是非聴いてみてください、せっかく無料でしかも何の制限もついていないんだから。そして、ライブがあったらビリーの勇気ある行動を讃える意味でも会場に足を運ぼうじゃありませんか。


フラッシュが再生できない方のために

The Smashing Pumpkins オフィシャルサイト
A Song For A Son ダウンロードリンク

テーマ : 洋楽ロック
ジャンル : 音楽

Chrome OS 開発版のレビューのニュース

Google Chrome OS の開発版のレビューが日経のITProに載っていました。

不自由なGoogle Chrome OS - 記者の眼:ITpro

読む限りじゃ、これはパソコンというより端末ですね。つまり、パソコンを個人が個人のために所有し管理し使用するものだと考えるならば、企業のオフィスや図書館に置いてあるような、利用権のある人は自由に使えるのだけれども、管理はシステム管理者が行うような。当然、Google Chrome OS 搭載機の機械自体とそこから生み出される情報の所有権は個人にあるのでしょうが、管理はネットを通じてGoogleが行うというイメージか。

うん、考え方は面白いと思いますよ。

…でも、これが欲しいという人はどのくらいいるんだろう。一つ似たような話を思い出したんですけれど。最近プレイステーションポータブルのラインアップにUMDを廃しオンライン販売されるソフトに特化した「PSP go」なる製品が加わったそうです。しかし何のことはない、オンラインのソフト配信は従来のPSPでも受けられるんだそうな。結局、PSP go発売週でさえ出荷台数は従来機が上回ってしまったとのこと(参考 : 欲しい人がいなければ売れない、ということ - [ゲーム業界ニュース]All About)。このライターさんが指摘するに、PSP goは従来機に対する「はっきりとした優位性」を示せなかったのがこの結果だと。

ネットブックではどうでしょう。クラウドにアクセスするのは普通のブラウザが動きさえすればどんなパソコンでもできますなあ。Chrome OSに「はっきりとした優位性」はあるか?

価格?同じくOS自体に金銭的負担のないはずのUbuntu搭載ネットブックは結局ほとんど売れませんでした。起動スピード?入れているソフトにもよるでしょうが、最近パソコンの起動でストレスを感じることってあまりないような。バッテリ持続時間?ハードディスクを搭載せず、組み込み向けのシステムを応用すれば、標準的なノートパソコンに比べてかなりの伸長は可能でしょう。しかし、ネット接続が前提ならば常に通信機器に通電させることになるわけで、それで食われる量も考えなければなりませんね。

じゃあ、セキュリティ?得体の知れないプログラムを許さないことがセキュリティの確保につながるのは分かりますが、Google自体がその得体の知れないものである可能性は、 in the first place。とりあえず、これを仕事に使うなんていうことはあってはならないですね。

テーマ : コンピュータ関連ニュース
ジャンル : コンピュータ

GoogleのCEOはプライバシーの意義を理解していないらしい

FirefoxユーザーはGoogleよりもBingを――Mozilla幹部が呼び掛け - ITmedia エンタープライズ

こんな記事を発見。

まあ、もうこの時点でウワーって色々と書きたいことが浮かんでくるわけですけれども、そこはグッと抑えてまずは情報源であるとされるアーサ・ドッツラー氏のブログを探してみることに。ついでにそのテレビで放送されたというインタビュー映像も探してみよう。一応私もこうやって情報発信する身、嘘や勘違い、裏のとれないニュースを書いて世の中を混乱させる立場になってはいけません。



多分その情報源はこれですね。

Asa Dotzler: Firefox and more: if you have nothing to hide...

問題のインタビュー映像はこちら。上の記事からもリンクされています。

YouTube - Google CEO Eric Schmidt on privacy

うーん、確かに言っています。Wikipediaにはエリック・シュミット氏の写真も載っていますが、それと同じ人物のように見えます。うん、真実でしょう、きっと。



では、これの何が問題なのか?さあ、抑えていたものを開放しますよ。

俺は米国の市民ではないので米愛国者法の内容やそれの抱える問題を知りません。よってこれに関してはあーだこーだ言いません。問題はもっと根本の部分、「If you have something that you don't want anyone to know, maybe you shouldn't be doing it in the first place. (もし人に知られたくないことがあるなら、そもそもそんなことはしないべきだろう) 」と言ったことです。プライバシーというものの意義をこの人は完全に間違えています。

この言い方から、シュミット氏はプライバシー権を主張する人を「やましいことがある人」、プライバシー権の意義を「悪だくみをするのを国家の刑事システムから咎められない自由権」であると考えていらっしゃるのでしょうが、本来のプライバシー権ってのは、極めて大雑把な言い方になってしまいますが、「放っておいてもらう権利」ですよ。日本の東京地裁でも、いわゆる『「宴のあと」事件』において、「いわゆるプライバシー権は私生活をみだりに公開されないという法的保障ないし権利」「それはいわゆる人格権に包摂されるもの(注:憲法で保障されているという意味)」と判断されています(参考 : 「宴のあと」事件 第一審 (最高裁ではないのかというツッコミもありそうですが、この事件は後に和解が成立したためこれより上の判断は出ていません)

まあ、難しいことは抜きにしても、きっとあなたは善良な一市民でしょう。まず犯罪なんかには関わっていないと思います、が、やましいことがなくてもメールの内容をあえて公開したいと思います?私生活をあえてさらけ出したいと思います?それを拒否したことで「やましいことがあるんじゃないか」と疑いをかけられたとしたら、腹が立つでしょう。一家に一台「テレスクリーン」なんてイヤでしょう。ええ、それがごく自然な考えだと思います。だからプライバシーは、ごくごく当たり前の、普通の人々の為の権利なのです。良いも悪いも関係ないんです。それはとっくの昔に決着している議論です。

それと、プライバシーでなくて、なおかつやましいことでなくても、世の中に公表されると困ることってありますよね。企業の内部情報とか、お客さんの情報とか。他人 (法人も含む) の情報を管理する職務についている人はGoogleを使ってはいけないということになりますよ。

というわけで、根本的に考え方が間違っています。まあ、どういう意図でこの言葉を発したのか、全文を見ずに判断するのも危険かも知れませんが、こんな言葉が飛び出す時点でこの人の感覚が電気通信産業の経営者としてかなり危険であるのも間違いないでしょう。

俺にとってはGoogleアカウントで扱う内容はやましいことがあるわけでなくてもやはり「something to hide」なんで、「you shouldn't be doing it in the first place」の助言に従い、Googleアカウントはとりあえず全て閉鎖することにしました。そして、他人様の情報で俺が俺の権限で管理しているもの、アドレスとか、仕事の情報とかは、将来にわたってGoogleには預けないことにします。アドレスを含む俺の情報をGmailやGoogleドキュメントで管理しようとする人がいたら、俺はこのことを伝えることにします。



さて、アカウントはもうそれで良いとして、検索エンジンですよ。アーサ・ドッツラー氏は代替の検索エンジンとしてBingを挙げていますが、Bingだとウチのブログが引っかからないんだよなあ…それは個人的な都合ですが、しかし、正直なところあまりこの検索エンジンの返す結果に満足したことがありません…これは個人的な感想か。まあ一つである必要はないんですから、他の選択肢も考えてみましょう。

ask.jp は閉鎖されましたが本家 Ask.com が日本語サービスをはじめたようですよ。韓国では、自国産の検索エンジンのネイバーなるものが高い人気を誇っているようで…日本でもそういうのが一つくらいあってもいいだろうと思うのですが…あ、それは日本語サービスもやっているみたいです naver.jp 。後は…Yahooとか?YahooもGoogleの検索エンジンを使っていたことがありましたが、それも昔の話、今は独自エンジンです。また、そのYahooのエンジンを利用した検索サイトもいくつかあります。

いずれも、アドオン Add to Search Bar によって簡単にFirefoxに登録することができます。

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