読書感想文(『汗をかかずにトップを奪え!』 三田 紀房)
図書館で借りて、2日ほどで以下の本を読みました。
三田さんの本は以前にも読んだことがあるのですが、世の中を鋭く分析し、痛快な主張が大変面白い。
勉強になるし、ファンになりそうです。
正直、本書で言われているほど、向上心を持って取り組めそうもありませんが、意識したいと思いました。
特に、記憶にとどめておきたいのは、以下の主張(抜粋)。
世の中なんてものは、しょせん「正直者がバカを見る」ようにできているのだ。
なぜ、正直者はバカを見るのか?
答えは簡単だ。「正直者はバカ」だからだ。
おめでたい「正直者」たちは、自分の目で見て、自分の足で調べ、自分の頭で考え、自分で判断するという大切な作業を、すべて放棄しているのである。
世の中のルールはすべて、頭のいい連中がつくり、頭のいい連中に都合のいいようにできている。
そして、これらデタラメなルールを無批判に受け入れ、物事を自分の頭で考えようとしない「正直者」が増えれば増えるほど、頭のいい連中のところに富と権力が集中していく。
めちゃめちゃ納得しました。
本当に世の中、こんなかんじだと思います。
先日のブログ記事「2,473円で沖縄に行く」で、沖縄に安く行く方法を紹介しました。
航空料金というのは、正直者がバカを見る典型。
航空券はさまざまな会社が、さまざまな価格で販売しています。
同じ福岡-沖縄間でも、1万円くらい違うことはザラにある。
航空会社は大企業で、そこに勤めて料金決定に携わる人は、ま~頭のいい人。
多種類の料金を設定することで、何も考えず言われるがままに買う人には高い料金で売り、利益をたっぷりと稼ぐ。
色々調べる人には安い料金を提示して、さらに利益を積み上げる。
こうやって、高給を取っているのです。
僕は、バカで仕事もできないので、ルールを作り、正直者からガッポリ稼ぐ側に回るのは無理そう。
でも、少なくても騙され続ける側に回ってはいけません。
だから、しっかりと勉強する。
勉強し、自分でしっかりと考えることができる頭を養っていくのです。
そうすれば、知識と経験が蓄積され、さらに騙されることが減っていく。
これが、セミリタイアへの近道になるのです。
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