半音階のうつろい katek.exblog.jp

もう春？
何日も前に，ふっと春の風を感じた。
まだ年が明けたばかりなのに・・・
春の香りは素敵。
でも，今は霜柱のほうがありがたいような・・・
とりあえず，温暖化の話はおいておこう。

なんだかいやなニュースばかり。
自衛隊派遣の恒久法を作ろうとする動きの加速化。
個人の医療・健康情報を政府が一元化して情報管理しようと
していること。

『１９８４年』や『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の世界。

なにしろ政府あるいは国家が，個人の健康に口を出すのは，
けっしていいことではないってことは，歴史が証明している。
あぁ，全くだ・・・

でも，今日はこの話もやめ。
ピアノの話。

ピアノを練習し始めてもうずいぶんたつというのに，まだまだ
見かけはとっても簡単な譜面を見ながらピアノに向かっている。
なかなか練習しないからな。
ピアノは弾き始めるとおもしろいと思うけれど，なにしろ
電子ピアノを置いてある部屋が物置状態で，この部屋にいると
落ち着かない。
だからついつい・・・
でも，めんどうくさがりやのいいわけだ。

「かえるの合唱」の連弾にはずいぶんてこずらされた。
魔の「かえる」だ。

これは誰もが知っているとおり，追いかけっこの歌。
遁走？フーガ？

わたし一人で右手と左手の追いかけごっこはできるようになっても，
先生と連弾するとなんどやっても失敗してしまう。
おいかけごっこが4回。
先生の音を聞いていると，自分の弾いているのがわからなくなって
きてしまうのだ。

先生は
「じゃぁ，わたしは小さな音で弾いてみましょう」
といってくれて，やっと一回弾きとおせた。

「それじゃぁ，今度はもう少し私が大きい音で」
と，先生がいってあわせると，また失敗。

二回目のレッスンの最後にやっとあわせられた。
ふーっ。

この音の大きさに，微妙に反応してしまうわたし。
「これが弱点だとわかってよかったですね。」といわれ救われた。

簡単な楽譜でも，音をききながら弾くって難しい。

「わたしのお気に入り」はまだ，最初のフレーズを練習中。
一年じゃ完成しない様子。
気を長く持っていくしかない。

「こういうフーガの難しさとか，いろいろなコード進行だとか，
そんなことを覚えていくともっと音楽がおもしろく聞こえるよ。」
という先生のことばは，そのとおりだと思う。

いまのわたしにはバッハのすごさはまだわからない。
演奏家のすごさもたぶんわからない。
聞き分けられない。
でもいつかは・・・と夢を見る。