どうも夏鎖芽羽です(≧∇≦)この感想はブログ「本達は荒野に眠る」のものです。無断転載は禁止しています
さて、今回紹介するのは高橋佐理さんの「赤いパーカーの花子さんとカゲフミさま」です!
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中学に入学したばかりの千明は目立つことが苦手な大人しい女の子。ある日、クラスの男の子・瑞樹に誘われて天文部という名のオカルト部へと足を踏み入れる。そこで学校の怪談の一つ真っ赤なパーカーを着た花子さんの話を知る。花子さんを探しに行こうという話になり女子トイレを探すがそこには誰もおらず奇妙な音だけが聞こえた。しかしその日から千明の日常は一変する。千明をいじめようとしていたクラスメイトがなぜか千明と仲良くしようとしたり、他のクラスメイトの女子を突き飛ばしたり…その原因はカゲフミ様という学校の怪談だと考えた千明たち。真っ赤なパーカーの花子さんも現れ、千明たちは花子さんと協力してカゲフミさまと戦うことになるが…

富士見ファンタジア文庫で「さよなら異世界、またきて明日」や「放課後は、異世界喫茶でコーヒーを」を発表されている風見鶏さんの別名義作品。レーベル的には児童書?YA?な感じです。朝読書にオススメだから読書タイムっていうみたいですね。
肝心の作品ですが、オカルト×ホラーな学園ものでとても読やすく大人でも楽しく読ませていただきました!面白かったです!

中学に入学したばかりの千明は目立つことが苦手な大人しい女の子。そんな彼女がいじめのターゲットにされかけ、そして読書好きの瑞樹とオカルト大好きなスバルと出会うところから物語は動きだします。

千明をイジメのターゲットにしようとしていたクラスメイトたちがなぜか急に親しくなりはじめ、さらには千明をいじめようとしていた他のクラスメイトを突き飛ばしたり…そんな奇妙な事件が起こります。このあたりのイジメ描写はなかなかリアリティがあり、ある意味花子さんやカゲフミさまより怖かったですね…いつだって1番怖いのは人間です…

そんな中、学校の怪談と噂されていた赤いパーカーの花子さんに出会い千明たちは協力関係となります。クラスメイトが豹変した理由はカゲフミさまという別に学校の怪談だと考えた千明、瑞樹、スバルの3人はカゲフミさまを倒すために行動を始めます。

終盤は千明の過去を交えながらしっかりと問題が解決されて、エピローグも爽やかで非常によかったですね!児童書?YA?なので読む前はちょっとどうかな?とおもっていましたが大人もしっかり楽しめました。気になった方はぜひ!

それではこの辺で(≧(エ)≦。)

書籍情報

タイトル



赤いパーカーの花子さんとカゲフミさま



著者



佐藤佐理



レーベル



カドカワ読書タイム



ISBN



978-4-04-680132-6


表紙の画像は「版元ドットコム」様より