夏から秋の鳥取は、海と温泉、おいしいものがいっぱい!
たくみ割烹のお刺身盛り合わせ。透き通ったようなイカの活き造り、とか
食べさせるところが多いけど、白いかと言えばねっとりとした食感と
うまみが身上。これにまさるイカのお刺身はない! 鳥取県人は思っています。
今年は首都圏のニュースで鳥取の名前をよく見かけました。
ネタは主に「38度超えの地域」です。
わたくしが住んでいた頃は30度などになることがまれで、
朝晩は涼しく、自室には扇風機しかなかったような気がします。
小学生のころ、近所の禅寺に子ども会の合宿で泊まったとき、
朝方タオルケットだけでは寒くてヒトの毛布のなかに潜り込んだほどでした。
日本がいかに暑くなってるか、ということでしょうなあ。
さてそんな夏の鳥取。東日本に住んでいる方にとっては
島根・鳥取はヒトカタマリで「山陰」でいいんじゃんとか言われるでしょうが(怒)、
夏の鳥取にはおいしいものや楽しいことがたくさんあります。
それらを知らずに鳥取に行くのは非常にもったいないのです。
つーことで、元地元民による夏のオススメをお薦めしてみました。
お盆休みに鳥取でアウェイ感を感じる前にぜひご参考にしてください。
1.オススメ海水浴場
基本的に鳥取市民は8月に入ったらクラゲが出るので海に入りません。
また小学生のころからお盆には死人に足を引っ張られるという迷信が鳥取市民に浸透しており
お盆に海で泳いでるのは主に県外の人々です。
が、お盆によそから友人が来たら海水浴場につれていかねばなりません。
クラゲ対策としてはTシャツを来て海に入ればある程度はOKです。
鳥取の海は美しく、小さな生きものがたくさん観察できますからシュノーケリングがオススメです。
透き通った海のなかで小さなイカやフグがひらひらと泳いでいるのが見られるのは
遠浅の海(メジャーな東浜とか白兎海岸)ではなく適度に岩場があるところです。
つーことで、わたくしイチオシの海水浴場は城原海岸です。
http://www.iwamikanko.org/places/view/84
展望台の上からみた城原海岸。山陰海岸ジオパークの一部です。
娘の頃によく泳ぎに来たなー(しみじみ)。
海の家とかはないので、何もかも全て自分で持っていかなくてはなりませんが、
駐車場から長い坂道を下っていくと、岩場と透き通った美しい海水浴場が眼の前に広がります。
イカやフグの観察は晴れた日がいいでしょう。シュノーケリングの際は背中の日焼けにご注意ください。
【日本海で泳ぐ際の一般的な注意点】
基本的に岩場の外側は「外海」と呼ばれ、波が急に荒くなり、潮が外に向かって流れています。
流されると非常に危険です。外海の目安は海水温。海水が冷たいのですぐにわかります。
海の中に夢中になってて気づくと外側に出てる、なんてことがよくあるのでご注意ください。
2.オススメ温泉
「海水浴のあとは海の家のシャワーではなく温泉で体を洗う」のが鳥取市民のジョーシキ。
なので城原海岸の帰りには岩井温泉に寄って帰りましょう。
オススメは岩井温泉ゆかむり温泉です。
http://www.yukamuri.net/ 源泉かけ流しの浴槽があります。
岩井温泉は鳥取市から車で30分程度。近場でいいお湯の温泉って感じです。
温泉街には日帰り温泉が可能な老舗旅館とかもあります。
「ゆかむり」とはひしゃくで頭からお湯をかけながら歌うとかのオッサンくさい行事です。
とくにやんなくていいと思います。
その他、鳥取駅前のホテルに戻ってきても繁華街に銭湯的な温泉があります。
日の丸温泉 http://www.trnad.com/east/hinomaru.html
元湯温泉 http://www8.plala.or.jp/motoyu1126/
元湯温泉がキレイになってるじゃん!! びっくり!!!(゚∀゚)
日の丸温泉はせっけんもシャンプーも置いてありませんが元湯温泉はボディソープがあるようです。
さらに開山1300年を祝っている大山方面にお出かけの際は、ぜひ三朝温泉に寄りましょう。
三朝温泉 たまわりの湯
http://www.spa-yuyu.net/spa/kyoudoyokujyou/tottori-kyoudou/misasa.html
きれいな共同浴場です。ラドン温泉めちゃくちゃ効果あります!
大山に登ったあとに入ると筋肉痛とか全然なくなる不思議のお湯、ラドン温泉です。
ちょっと熱いけどね。
3.オススメばんごはんのお店
鳥取といえば海産物。鳥取の夏においしいのは白いか。また、岩牡蠣がチョー有名ですが、
そのほかに日本海の新鮮な天然の魚介類が山ほどあります。
居酒屋的な料理ではなく地元民が食べる家庭料理みたいなのを食べたい!
と思ったときにオススメなのがこちらです。
たくみ割烹店 https://tottorizumu.com/takumikappou/
カレーとか牛すすぎ鍋とかどこでも食べられるものではなく、
ランチなら定食を、夜はコースではなくアラカルトがオススメです。
高級魚のどぐろ。ベタあまに煮付けられるとガッカリしますが、これはんまかった。
翌日もう一度来てもういっかい注文しちゃいました。
夜のオススメは刺し身盛り合わせ(日替わりでいろいろ。この時期は白いか必須)、
日替わりの煮魚(ノドグロがあったら必須!)、岩牡蠣、バイ貝の煮付け
トビウオの子の煮付け(アゴの子と書いてあります)などです。
古今東西、煮魚と言えば醤油と砂糖の味しかしないベタ甘なものを出す店が多いのですが、
たくみの煮魚は丸元淑生先生のレシピのようなさらりとした煮汁で魚の旨味が正しく味わえます。
ちなみに「ハマチ」と書いてある場合、東京ではブリの養殖魚のことですが、
鳥取ではブリの小さい天然のものをハマチと呼びますのでご注意ください。
お店でも「ハマチ」で売ってて養殖の際は「養殖」と書いてあります。
4.オススメカレーのお店
鳥取と言えばカレー県。カレールウ消費量も平成24年に全国一位に返り咲きましたが、
今調べたら平成28年は12位とかになってました(泣)が、まあいいか。
そして鳥取のカレーといえばわたくしの母の時代からの有名店・ベニ屋です。
うすっぺらいとんカツがのってるカツカレーがオススメです。
ベニ屋 https://tottorizumu.com/beniya/
これでもか!! ってくらい叩いてあるうすっぺらいとんかつがステキ。
男性には完食できそうですが、わたくしはいつも一皿食べられない。
ってことはけっこうボリュームがあるのかも。
このカレーを食べると「鳥取に帰ってきたー」って気がする地元民の味。
WEBを検索するとなんかやまほど記事が出てきました。とうとう全国区になったのか。
なんかちょっとうれしいけど、並ばない程度に流行って欲しい(勝手)。
5.オススメラーメンのお店
鳥取といえば牛骨ラーメン、とか言われてるのを全然知らなかったのですが、
メジャーなラーメン屋さんが2軒、しかも同じ名前です。
関係あるとかないとかいろいろ事情がありそうですが、それぞれ味が違うので、
ハシゴすると楽しいです。あと、銀座にも同じ名前のお店があります。
香味徳 赤碕店 http://www.kotoura-kankou.com/kamitoku/
香味徳 由良店 https://www.facebook.com/%E9%A6%99%E5%91%B3%E5%BE%B3%E7%94%B1%E8%89%AF-324418904315258/
わたくしは由良店が好き。2杯食べてもいいかなと思うこともあります。
香味徳由良店のラーメン。の近くに名探偵コナンの作者の方の実家があり、
コナンストリートとかでコナン好きの方々がわりとウロウロされています。
さっぱりとしてうっすら牛の味がするあとを引くラーメンですごく好き。
6.その他オススメ観光地
鳥取砂丘とか大山とか縁結びの白兎神社とかメジャーな観光地は多々ありますが、
あんまり知られていないオススメスポットが青谷町の「青谷上寺地遺跡」です。
http://www.tbz.or.jp/kamijichi/
えっ、これが展示館ですかあ? 的なプレハブの建造物に一歩足を踏み入れると、
弥生時代の「一般ピープル」の暮らしの痕跡が広がり圧倒されます。
殺されたらしい弥生人の脳とか、もう古代史好きには垂涎身悶え卒倒しそうな展示物の山。
鳥取のこんな海っぱたにほんとに人が住んでて稲作したり侵略されたりしてたんだなー、
なんちてしみじみできます。このあと島根の荒神谷遺跡に行こうとか思ったりするかもしれません。
チョーパワースポット(だと勝手に思っている)大神山神社
http://www.oogamiyama.or.jp/ 御祭神・オオナムチノカミ(オオクニヌシノミコト)
わたくしが区民農園の当選を毎年お願いに行っている神社ですが、
ものすごくご利益がある、と入り口にあるお茶屋のおばさまが言ってました。
修験道でチョー有名な大山のふところにひっそりと佇む大神山神社。
ときどきですが非常に荒々しい空気が漂ってることもあって不思議です。
伯耆富士とも言われる大山。表側から見るとほんとに富士山によく似てます。
初心者でも2時間で登れます。大山寺の横にmont-bellができてて驚いた。
米子市内に「本社」がありますが、おすすめは大山寺の横にある奥宮です。
自然石を敷き詰めた参道が非常に美しいのですが、足が悪いお年寄りには
つるつるすべるので雨降りの日にはちょっとキツイかも。
途中にある水飲み場あたりから空気が変わり結界に入ったって気がします。
スピリチュアルな空気が好きな方にはとくにオススメです。
あと、なんか今年大山開山1300年なんだって。イベントがあれこれあるようです。
http://www.daisen1300.org/
というような感じで、お盆だけでなく、9月の連休とかでもまだ楽しいです鳥取。
わたくしの愛する鳥取のあれこれをぜひご堪能くださいませ。
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