狩猟免許試験に行ってきた-おばあさんは山へ鹿撃ちに
狩猟鳥獣には狩猟数に制限があるものがいる。この夢は
狩猟鳥獣タシギの制限数(5羽)と生態、生息域を一枚の絵に加工したものである。
暗記時には全く意識してなかったが、脳内で勝手に加工していたらしい。
試験の翌朝に見ても意味ないじゃん。当日に見ろ自分。
酔っ払って、記憶をなくすことってあるでしょう。
翌朝目覚めて昨日のことがほとんど思い出せず、
「何か大変なことをしでかしたのではないか」と不安になり、
自分のふるまいを同僚に聞きまくる的な経験は誰にでもあると思うが、
あら不思議。案外と度外れたことをしていないものである。
なぜだろう? と思ったことがある人はわたくしだけではあるまい。
わたくし同様非常にしばしば記憶をなくす同僚と上記案件を真剣に話し合った結果、
「記憶をなくす=連続した経験がアルコールにより脳に刻み込まれない」のであり、
「瞬間瞬間における脳の判断は常態とそれほど変わらない」という結論になった。
だって、数日後そのときのある瞬間の情景が思い浮かんだりするもんね。
海岸でボヘミアン・ラプソディを熱唱している自分とかさ。
しかしその前後、たとえばどのように海岸に行ったかなどは思い出せない。
つまり、連続性が失われるということであろう。
記憶とはまず脳内の一時的な保存場所(メモリ?)に置かれ、
その後取捨選択・整理されて特定の場所(HD)に格納されると考えられている。
どうでもいい体験は覚えておく必要なし!!とアルコールで
多少機能が麻痺した脳が判断している可能性もある。
しかし判断力は別である。
その都度の判断が適切に行われないと生存に関わることもあるから、
軽度の酩酊程度ではそれほど度外れたことはしないのではないか。
(暴れる・叫ぶなどの泥酔は別だけど服を脱ぐとかはどうかな?)
だから酔っ払って記憶をなくしてもあんまり心配しないでいいんですよ。
なんちてー。飲み過ぎには注意しましょうねみなさん。
わたくしの受験した会場は併願者のみが集まっていた。
併願者とは、一種か二種+わなか網、またはわな・網両方、わな・網と
複数の免許を取得しようとしているもので、約90名いた。そのうち女性は
わたくし含めて15名。ほとんどが若い女性であった。
さて、海岸でボヘミアン・ラプソディを歌うなど、
普段経験しているものの記憶はエピソード記憶と呼ばれている。
個人的な経験(今回試験勉強した内容など)はここにしまい込まれる。
記憶といえば海馬に保存されるのかと思っていたがそうではなく、
ヒトは脳全体を利用して記憶の管理を行っているらしい。
そしてエピソード記憶を思い出す際に使うのは前頭葉である。
ここで驚愕の事実。前頭葉の萎縮は30代から始まると言われている。
年をとると物忘れがひどくなり、一からものごとを覚えるのに
非常にひじょーーーーーーーに苦労するのはこのせいだ。
「フォレスト・ガンプとダヴィンチコードに出てた俳優の名ってなんだっけ?」
なんつーしょっちゅう起きるど忘れは前頭葉の萎縮が原因である。
記憶はあるがその部分にどうしてもアクセスできない=前頭葉の機能低下なのだ。
しかし保管場所にきちんと行きつけるとひょいと思い出せたりする。
加齢による萎縮を止めることはできないがアクセス方法を強化することはできる。
それが「連想法」だ。芋づる式に思い出せるようそれぞれを関連づけるのだ。
わたくしの脳は、狩猟鳥獣とその制限数を勝手に連想法で記憶していたらしい。
ところで、アルコールを分解することで生まれるアセトアルデヒドは
前頭葉の萎縮を促進するとも考えられている。ひいいーーーーー。
アルコールで記憶を失わないまでも二日酔いで一日起き上がれないなんてときには
脳細胞が大量死しているのではあるまいか。そうに違いないのだ!!
つーことで、2週間の試験勉強中、あまり飲まずにがんばったわたくし。
結果、筆記試験は無事通過した。飲んだくれずにいた甲斐があった。
エラいぞ自分。ふふふ、はははは、わはははははは。
さて、狩猟免許試験は筆記試験の合格者だけが実技試験を受けられる。
狩猟免許試験を受験するものはかなり読んでる『山賊ダイアリー』。
岡本くんのように「エースハンター」で「鳥撃ち」をやろうと思っている、と
数名の人が言っていた。最初から猪鹿は手に余るしそんなに肉を食えない。
と皆が思っているようだった。わかるわー、その気持ち。
実技試験は、狩猟鳥獣・わなの判別など個人で行われるものもあるが、
「3人で狩猟に行って川を渡るので銃を川越しに受け渡しましょう」などという
セレモニーのような「銃取り扱い」試験(3コース)は、3名一組で行われる。
この3名というしくみが実にすんばらしい。というか、わたくしの場合
非常にすんばらしかった。他の2名が非常に優れた若者だったからである。
これが自分と同程度かそれ以上に前頭葉が萎縮した世代の方々であったら、
きっとセレモニー試験はもたもたして減点されまくりだったに違いない。
講習会時、猟友会のおじさまが「自分でちゃんと覚えておかないと、隣の人に
引きずられて間違えますからね。気をつけてくださいよ」とおっしゃっており、
「んなことあるか! 見てやるわけじゃないんだからさあ」と考えていたが、
見てなくても隣の人のやってることにかなり引きずられるのだった。
わたくしの場合は他の2名が正しく作業しておりいい方向に引きずられた。
ありがとう! おばさんを助けてくれた若者たちよ!!
そして狩猟鳥獣やわなの判別などという画像で覚えられる試験については
わたくしの得意分野のため全く問題なくストレスはとくに無かった。
見たままの絵をそのまま記憶できるというのはわたくしの隠れた特技である。
その代わり誕生日・記念日・人の名・会議の日程・時間などは全く覚えられない。
まあプラスマイナスゼロ、というか社会的にはマイナス4くらいかな。
ともあれ、試験発表は9月30日だ。合格者は受験票と引き換えに免許がもらえる。
若者たちのおかげで実技試験も合格していることを祈るのみである。
あれ? えーと。そう言えば受験票どこにやったっけな?
会場出るときにかばんのポケットに入れて、帰ってからどうしたっけ?
「失くさないよう大切にしまって」と思ったあとの行動が思い出せない。
前頭葉の萎縮は粛々と進んでいるようだ。ううううう恐ろしいぜ。
記憶については以下の文献を参考にしました↓
『ほら、あの「アレ」は・・・なんだっけ?』マーサ・W・リア(講談社刊)
『人は「感情」から老化する―前頭葉の若さを保つ習慣術』和田秀樹 (祥伝社新書)
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