西出会総会@佐賀に行ってきた
トマトハウスで念願のセイヨウマルハナバチを撮影できた。うれちい。
平成18年から特定外来生物として規制されてるので
ハウスから蜂が出て行かないよう非常に厳しく管理されておりました。
マルハナちゃんの入ってるハウスの持ち主のミニトマト。もー。今まで見た中で
一番整理されてて非常にきちんとしてる感動的なハウス。
倉庫にある机なんかにもホコリやチリがまったくついてなくてすばらしい。
こういう人ってほんとうにいいもの作るんだろなーって感じ。
西出会の総会に行ってきた。
今年の幹事は佐賀の西出会の人々である。
彼らはむかーしから熱心に西出さんの教えを受け、
とてもおいしい作物を作ってきちんと儲けている。
西出さんは収量の目標金額を露地で90万円、
ハウスで600万円(いずれも10aあたり)と言っており、
一般的な目標金額の露地70万、ハウス300万~400万よりも
はるかに高いのだが、この人々は「おおむねクリア」なのである。
スゴイよなー。しみじみ感心。
高収量の秘訣はまず土づくり、そして技術なのだった。
土づくりは、西出さんの言うとおり化学性・生物性・物理性を整え、
粗大有機物と微生物を投入し積極的に土壌改良を行っていれば、
3年目に様子が変わり、5年すると効果が見えてくると皆が言う。
技術はちょっと難しい。
技術とは経験を積み重ねた上に構築されるもので、
一朝一夕には身につかない。
日々自分の作物を観察し、いろいろなことを試してみてやっと
自分なりの技術が身につくと西出さんは言う。
よく「経験とカン」と言われるが、今回聞いてみると
「カンなんか当てにならん。カンで農業できるんだったら、
競馬や株で儲けたほうがいいやろ」とにべもないお返事であった。
いちごの花のまんなか部分がそのまんまいちごの形になるって
知ってました? この花は台形のでかいいちごになります。
チッソ分、リン酸などの兼ね合いで花びらの数が変わるいちご。
正しいのは6枚ほど。これは4枚しか無くてちょっと栄養不足。
ちびっちゃいいちごになりそう。
師匠・西出隆一さん。お元気そうでした。
西出さんの技術はあくまでも「経験」の積み上げなのだった。
この話を聞いていてなんとなく『エースをねらえ!』の
宗方コーチの言葉を思い浮かべていたわたくし。
彼は岡ひろみに「魔球なんてあり得ない」と言う。
宗方コーチの言葉は当時のスポーツマンガでは画期的であった。
しかし、昭和の時代に女子バレー部員だった人は必ず
『サインはV』の稲妻サーブをやってみているはずである。
あんなふうにボールが動くわけないと思ってもやる、それが中学生。
そして「魔球などあり得ない」ということを学習する。
日々練習を積み上げて正しくトスを上げサーブを入れ、
レシーブをセッターに返していくしか無いのだ。
農業もひたすらに実践し経験を積み上げ技術にするしかない。
しかしこれは何をやってもムダにならないということでもある。
やったぶんだけ自分が豊かになると言ってもいい。
清々しくていいじゃありませんか。
こういう前向きな考え方が大変好きなわたくし。
だからこそ西出さんの考え方がしっくり来るのだろう。
一足飛びに技術を構築するのは難しいが、
西出さんの考え方では、誰もが数年で一定のレベルに
達することができる部分がひとつだけある。
それが「土づくり」なのだった。
西出会・佐賀のメンバーと西出さんご夫妻。
皆さんおいしいものを作ってらっしゃいます。
土づくりは数値が示す通りにやればいいから誰にでもできる。
家庭菜園でも新規就農者でも実現が可能だ。
数字が示す通りにやればいいだけだから経験は必要ない。
技術がなくてもまあまあできるということでもある。
だから、そもそも技術がある人が西出式の土づくりを行えば
よりいっそう収量が上がり、より儲かるのだ。
そういう人は西出会にたくさんいて坪2万の売上を上げているのだった。
「農業技術に近道はないけど、土づくりにはある」ってことかな?
おお、なんかいい言葉じゃありませんか?
ってことで、今回いい刺激をもらえたのだった。
引き続き粛々と執筆をするです。
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